アキバ駅前プラザビル4階に、鳥取米子の稲田本店の直営の居酒屋「稲田屋」がある。開店2日目に行って以来、「強力」に惹かれて数回利用している。今回は山陰の肴で一杯やろうと地元の仲間と飲むこととした。あごの野焼き、白はたはたの一夜干しなどを肴に純米強力の冷酒は旨い。次はと2種類の燗酒の中で安い方を頼む。メニューには酒の品名は書いてはないが大徳利4~5本程飲んだ。
金曜は込むので2時間までの中、7時もだいぶ回って全員揃った。後の連中には純米吟醸稲田姫の冷を頼んだところ30分も前から最終オーダーを聞きにきた。それではとグレードをアップして高い方の燗酒を2本注文。
出てきた燗酒でびっくり。今まで頼んでいた燗酒とは違い、辛いのなんのって、アルコール臭くてどうしても日本酒とは思えない。焼酎に燗したんじゃないかと、店の子に確かめさせる。
なかなか戻ってこない。暫くして日本酒で間違いありませんとのこと。それではと店長を呼ぶ。店長、席にくるなり私は利き酒師です、これは「トップ水雷」といって鳥取の地元では人気のある日本酒で間違いありませんと言う。そうなら飲んで確認してみなとお猪口を渡す。
同じ銘柄で安いのは日本酒らしく味わい深い。値段が高くなったとたんに焼酎の燗と見まごうものに大変身とは常識では考えられないが、あくまでもこういうものですとのご宣託。
最後の一本ですと、トップ水雷のラベルの貼ってある一升瓶まで持ってきて封を切る。確かに同じもんだが瓶の裏には米や日本酒度、酸度などの表示もなんにも張っていない。元々、焼酎も造っている酒蔵だからラベルの張り間違いじゃないかね。まだ納得がいかないね。
まあいいと、2本の燗の日本酒?には手を出さずに勘定を払って店を出る。稲田屋の店長さんの言う、これが昔から鳥取では人気の日本酒だとは鳥取のノンベイさんは物好きだね。