研究会の帰り道。5時チョット回ったばかり、一杯やろうと我社の仲間七人で東京駅で強制下車。ちょっと大人数だが「素材や」「天狗」などには入りたくない。八重洲で大衆酒場のオーラを発する親父連中にはピッタリの場所、「紅とん」に案内。
早い時間なので、まだ席はあるだろうと店に入ると既に八歩の入り。ずいーっと奥に案内されたはいいものの、そのまま奥の出口のガラス戸を開けて外へ。そこはビルの谷間の路地裏。テーブルと丸椅子が置かれビールケースをひっくり返したカバン置きがある。道交法だとか路上喫煙禁止だとかに引っかるのかテーブルの半分だけ店の軒下になっている。店の奥には7~8人のテーブル席はあるのだが予約があるらしい。
立冬を過ぎたにしては温かい夜風に当たりながらの飲みも、また一興。
軒下宴会はホッピー(外ビン方式300円)がよく似合う。大振りの串や煮込み、名物のホルモンやガツの刺身(いずれも300円)、ニラ玉などなどを注文する。狭いテーブルで次から次にくる頼んだ肴の置き場所がない。
その内、お燗の日本酒で差しつ差されつ、盛り上がる内に何やら異様な視線を背後に感じる。一体なんぢゃと見れば、路地には「紅トン」の空きまちの行列だ。羨ましそうに我々を覗いている。さぞや飲みたかろうて。
飲み会の最中、仲間の一人が霞ヶ関の庁舎から元同僚のNを拉致しに丸の内線で向かった。拉致に成功しN君が着いた頃には、既に2時半近くの大盛り上がり。
店中は一杯、並んでる連中の早く飲みたいビームを背中に受けるのも限界。皆さんのためにも長っ尻はルール違反。着いた仲間の喉が潤った頃を見計らって路地裏宴会はお開き。
千葉方面の連中とは別れ、後からN君らと、すぐ近くの路地の熊本料理「宴(うたげ)」へ。先客は一組。4人のテーブル席に着くなり芋焼酎「紅一刻」をボトルで注文。名物の馬刺し、鰺の南蛮などを肴に二次会。
最近、お客さんが少ないんだよなどとママさんのぼやきを聞きながらも最近のお国の情勢収集。今、何を喋ていたか判らなくなった頃が10時半。店の閉店時間だ。何時も残業で最終電車のN君、もう少しやりたかったようだが、3連発の初日。東京駅でグッドバイ。