業界の広報活動、月曜から二日間で四国4県の行脚。四国へは長い人生で初めて。その内、札所でもと一度は踏んでみたかったところだ。高知、愛媛、徳島、香川の順だ。まずは高知から。高知へは前日の日曜、昼に羽田から高知空港へ。チェックアウト後、レンタカーを借り桂浜へ。天気も良く素晴らしい風景。竜馬のイメージからスケールは思ったよりも狭いが、岬から眺めた西側は広くて素晴らしい。桂浜も早々にナビの示すまま市内の「酔鯨酒造」へ。残念ながらのお休み。
ホテルにチェックインし、翌日予定の広報対象を下見した後、その晩の飲み屋をどこにするかと車でウロウロ。一人で料理屋で皿ち料理など食べる気はしない。結局、ピンと来る居酒屋が見あたらないまま駅前店に車を返す。
帯屋町からひろめ市場の通りを超えてすぐ、本町三丁目あたりの小さな居酒屋が密集している路地がある。日曜なので休みの店が多いが入り口近くの「四万十」に暖簾がかかっていた。躊躇なく入るが客はいない。カウンターの上に魚の薫製というか剥製の満艦飾。ご主人が釣った魚だそうだ。高知で獲れる海や川の魚で一杯だ。燗酒を注文。ここの酒は土佐酒造の「桂月」。なかなかすっきりした飲み口でやや甘さもあるが飲み飽きない。スマカツオ、柚子の皮煮、ご主人が釣った天然鮎の薫製や甘露煮を肴に飲む。鮎の薫製は頭からパリパリしてマヨネーズに実によく合い美味である。
朴訥とした釣り好きの親父さんのもとに、日曜にもかかわらず常連さんが集まってきた。近くのママさん、先生と呼ばれている男性、前日の土曜も一升酒を飲んだそうだ。実に楽しそうに飲んでいる。話の輪にも難なく入れ、持ち込みの焼酎の差し入れもいただいた。
気が付いたら9時過ぎ、「桂月」を5合は飲んだか。さて、ラーメンでも食べるかと皆さんとさようなら。土佐の人は男女とも楽しく気のいい酒飲み達である。
帯屋町を通り抜け、広い道のど真ん中に「やまちゃん」と書いてある紅白のビニールハウスが目立っている。若い主人だ。おでんのスジを肴にお燗を注文。結構広い店で客は若い連中が多い。皆、酒のあとはラーメンを注文している。皆が注文しているゴマラーメンを注文。旨い。その筋では有名らしい。