いつもの地元仲間と、新潟清津峡温泉への出立日。土曜の早朝、外はミゾレ。テレビをつけると川口JC、練馬IC~川越ICは通行止め。沼田から先はチェーン規制との報道。目の前真っ暗。宿に新幹線での迎えはどうかと聞くと越後湯沢まで迎えに来てくれると言う。しからばと思うが、テレビのテロップは無常にも新幹線が高崎から湯沢まで運休との報道。
どうにかなるさと、いつもの調子で秋葉原中央口ヨドバシ前ロータリーを出発。中央道八王子ICから圏央道経由で関越道に。順調に鶴ヶ島ICで合流後、意外と車が多い。通行止めが解除したんだろうと推測する。
雪融け直後でチェーン規制も無く、無事六日町ICまで到着。まずは第一の目的地、八海山酒造直営の蕎麦処「長森」へ。田舎の風景に八海山の酒造跡地近くに古民家の一部を利用して改築したようだ。くぐり戸を入ると天井の高さがあり開放感と落ち着きを感じさせる。テーブル席と座敷がある。医者に言って早めに取ってもらったギブスの足のためテーブル席へ。ボリュームがあり、やや硬めの田舎蕎麦を肴に、店のメニューの「八海山 本醸造」を頼む。ほろ酔いで腹も満足した。さて次なる目的地の近場の「五十沢温泉」へ。
途中、八海山酒造の前の酒屋「東屋」で、夜の日本酒3本「八海山純米」「八海山吟醸」「鶴齢 純米吟醸」を仕入れる。さて、五十沢温泉は、比較的に新しい温泉で湯量豊富が自慢な温泉だそうだ。広いホールに入るなり生憎に露天は掃除中とのこと。大きな内風呂のみだがせっかくだから入ることにした。気持ちいい大きな風呂で、真ん中に岩があり半分に仕切ってあるが先には岩はない。男女の更衣室は別で岩の左右から大風呂に入るが中では混浴だ。客は我々だけだった。
ほろ酔い気分でひと風呂浴びてから清津峡温泉へ。六日町ICから塩沢石内ICまでの一区間、高速を降り約30分で目的地へ到着。もっと山奥かなと思いつつも意外と近い。日本三大峡谷の一つという清津峡。因みに三大峡谷のあと二つは黒部峡谷と三重の大杉谷だそうだ。「元湯 清津館」に到着後、旅館の外の露天風呂へ。
新しく造った渓流沿いの露天風呂は、貸切の時間制で料金がかかる。入れ替え時間をロビーで待っていると若いカップルとの入れ替わり。むさい爺さん連中6人ではやや狭い。雪融けの渓流の激しい流れを見ながらの露天は、温度はやや低いが少し塩気のある湯の質もよく気持ちが良い。
夕食は、食事用の和室にロの字形の座卓を囲む形式だ。手の込んだ各種の山の幸と鍋が中心である蕨やコゴミのお浸し、蕗の薹の佃煮とあえ物、山うどのキンピラ、天ぷらはタラの芽、雪下にんじん、蕗の薹、山うど、など。中々に美味で酒の肴にも合う。山菜のこうした料理法もあるのかと関心する。更に、山女の串焼き、もち豚の鍋、鯉のカルパッチョなど料理の量は十分である。宿の料理と共に、ビールと燗酒「苗場山」を飲んだ後、「東屋」で買ってきた「八海山」二本飲んで締める。
翌朝、宿からすぐの清津峡に行く。入り口で見物料金を払い長いトンネルに入る。トンネルの先には三箇所横穴が開けられ峡谷を眺めることができる。ヒンヤリしたトンネル内にはポツポツと趣向が凝らされている。途中の峡谷は穴から見るためか峡谷にイマイチ迫力に欠ける。やはり、視界が遮られない開放的な雰囲気で見るものなのだろうか。ただし、目の前にスノーブリッジと下を潜り込む激流と支沢からの雪崩の後が見れるのはここだけだろう。
清津峡を後にして、次の目的地は石打「はっか石温泉」。今は温泉施設「石打ユングパルナス」である。若女将の見送りを受けて走ること約30分で到着する。石打はっか石スキー場脇に立派な鉄筋コンクリートの施設である。風呂は大きな内風呂と眺めの良い露天風呂、それに薬草の匂いが強く香る薬湯風呂。特に薬湯風呂はお勧めである。晴天下、近くの雪を斑に残したゲレンデや山並みを見ながらの露天風呂は、この時期ならではである。
たっぷりと湯に使った後、火照る体を自動販売機のアイスクリームで冷やし、昼飯の越後湯沢へ。湯沢では駅前の無料駐車場に車を止め、目の前のへぎ蕎麦の有名店の「中野屋」へ。へぎ蕎麦を頭数の六人分注文と同時に、つまみを数種と燗酒も注文。当然に帰りの運ちゃんはお茶で我慢とあいなる。
旨い蕎麦においしい酒に大満足の後、越後湯沢駅構内の利き酒コーナーへ。500円で5種類の越後の酒を堪能している間に、土産を買い忘れてしまった。
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