お盆休みに開催される「越後湯沢の花火」。ここ数年仲間のマンションからの花火見物。昨年は向かう途上の三芳PAでの自車のトラブル。今年は仲間の希望により新幹線の旅とした。運転担当の身であればむしろ歓迎である。到着後、ニューオータニNASPA前のゲレンデでの花火大会まで湯沢駅前へ。駅前の祭りのショーもそこそこに駅前のへぎ蕎麦の名店「中野屋」で地酒と肴と蕎麦で一次会。肴は「板わさ」、「天ぷら盛り合わせ」、酒は「湊屋藤助」、「鶴齢」地元で飲む地酒はやはり一味違う。もちろん「へぎ蕎麦」は酒の肴にも食事としても最高に旨い。
ニューオータニ隣のマンションに戻り、駐車場の先頭の好位置を確保。マンション組合からのビールと缶酎ハイの有難い配給を受け、一足早く「中野屋」の続きの二次会に突入。肝心の花火はといえば、雨模様が心配だったがここ数年の内で一番綺麗に咲いてくれた。
翌日は、仲間の勧めもあって駅前でレンタカーを借り受け大和スマートICから降りて魚沼市の名刹「西福寺」へ。お堂を囲う異様な姿の開山堂。中に入ると圧倒する木彫群。江戸後期の彫物師「石川雲蝶」の作。殆どの作品が新潟県の重要文化財に指定されている。「石川雲蝶」は、もともと江戸の雑司ヶ谷の生まれ。石川門下の逸材と言われ、三条の金物商に「一生良い酒とノミを終生与える」との誘いに越後に居を移す。以降、越後の各地の寺の彫り物や襖絵、石彫なと多くを手掛けて後世「日本のミケランジェロ」と言われているとのこと。
日光東照宮の左甚五郎など先人の彫刻があるが技法や色彩感覚は、十分に凌駕するものがあった。木彫の技法と泥絵の衰えることない色彩は見る物を圧倒する。案外と知られていないのは、代表作品のある西福寺へ辿り着くには相当苦労するため車がないと不便なところだろう。これからブレークする予感がする。
さて、西福寺を後にして、仲間との旅行のお約束事は秘湯の「露天風呂」。魚沼には地温泉はいくらでもあるが、立ち寄り露天風呂はなかなか難しい。しかし、場所は魚沼、「どこかにもあるさ!!」と、まずは奥只見方面の「大湯温泉」へ。大湯温泉の古のトヨの給湯の共同浴場は見当たらず、栃尾又温泉「自在館」の前まで行くが、ネットでは立ち寄りのアナウンスがないので方向転換。
しからば、ランプの宿「駒の湯温泉」へと越後駒ケ岳山麓に入り込む。途中の橋を渡ると携帯不通は承知のうえ。過去二回ばかり宿泊したことがある。屋外の風呂は毎分2000リットル、相当な出湯量である。出湯泉質はアルカリ性単純温泉、源泉の温度は32.6℃、pH8.6。昔は屋根掛けがあったが今は混浴の大風呂は露天風呂となっている。女風呂は屋根掛けで仕切りの戸で出入りするがお目にかかったことがない。露天風呂の真ん中から勢いよく源泉が噴出している露天では、裸の体にアブの攻撃もあり、相当ぬるいが野趣この上ない。
昼飯先を探していると、小出ICへの帰り道に、たまたま見つけた山野草の料理「いろり じねん」。デドックス効果を求めて人気の店のようだ。料理の説明も丁寧にしてくれた。全体的に苦みのある料理だが、体によさそうで次も来る機会がありそうだ。
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