小豆島のMさんが、コメントをメールでくださると書いたが、これには事情があった。
このブログにコメントを書く時には、画面に出ている4ケタの数字を見たとおり入力せねばならない。
「自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認する」ためだというが、これは目の見えない人にはもちろんできない作業なのである。これを書いている最中に、勝沼さんが詳しい解説を送ってくれた。以下に貼り付ける。
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コメントを書く時の四桁の数字はCAPTCHA と 言って、プログラムなどによる自動投稿と人間の投稿を区別する為のものです。コンピューターが判別できないが人間なら読める字の画像を書いてもらうことに よって、コンピューターではなく人間であることを証明するシステムです。なので、字を認識して音声に変換するようなソフトではこのパスワードを読み上げる ことは基本的にはできません。
gooのブログを使ってないので確実なことは言えませんが、どうもブログの設定でコメントを書く時にCAPTCHA を出さない様にすることはできなさそうです。ブログの設定のコメントの所を見てみてください。
もし目の不自由な方がコメントを投稿する場合は誰かにCAPTCHA を入力してもらうか、メールで投稿文を送って他の誰かに投稿してもらうかしかないかもしれません。
私は今までこのCAPTCHA を人間とコンピューターを区別するものという認識に何ら疑問を持っていませんでした。石丸先生からのメールを見て思慮の甘さを反省しました。CAPTCHA は視覚障害のある人にとってはとても不便で不評を買っています。最近は音声で字の画像を読み上げてくれるCAPTCHAもありますが、gooのブログのはこの機能はありません。
ところで、最近のCAPTCHAは二つの単語からなるものが主流なのですが、実はこの二つの単語のCAPTCHA には大きな意味があります。二単語のCAPTCHAは片方はコンピューターが読める字、もう片方はコンピューターが読めない字になっています。二つの単語を書いてもらうことによって、コンピューターは一つ目のCAPTCHA でその人が正しく字を読めることを確かめ、 そして二つ目のCAPTCHAでコンピューターが読めない字の答えを字が読める人間に教えてもらっているのです。世界中の人によって書かれたCAPTCHA のデータはどんどん蓄積され、そのデータはコンピューターが画像として書かれた字を識別する能力を上げるのに役立てられているそうです。
視覚障害者にとって不利益なCAPTCHAですが、最近のCAPTCHAは視覚障害者がコンピューターをより使いやすくする為の手助けを世界中の人がする場になっているのです。
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なるほどなあ・・・
勝沼さんの提案にもあるとおり、Mさんからのコメントはこちらで入力することにしてみよう。
そのMさん、今日の小豆島はたいへん暑かったそうで、Yahooによれば29℃まで上がったと。
土庄港から最寄りまでのバスが2時間近くなかったので、歩いて帰ろうとしたところ、途中で知り合いが車に乗せてくれたそうな。
田舎と笑うなかれ、僕の郷里なんか以前は一日一本だけのバスがあったが、ついに廃線になってしまった。皆が乗用車を持つようになったのも一因だけれど、これをもって豊かになったと言えるかどうか。
土庄港からMさんのおうちまで徒歩で1時間20分ほど、あまり暑いときはMさんよりもパンディが問題だという。アスファルトが焼けるからである。
犬にとって足の裏は大事な急所、それでどうしても歩かねばならないときは、パンディに靴を履かせるのだそうな。東京目黒の遊歩道で、愛玩犬たちがチャンチャンコの柄を競っているのとは、ちょっと事情が違うね。
明日は東京が28℃の予報。西の陽気がこちらへ動いてくるのだろう。
気になっていた患者さん、今日のうちに入院できて良かった。
信濃道(しなのじ)は 今の墾(は)り道 刈りばねに 足ふましなむ 沓(くつ)はけわが背
万葉集 巻十四 ー 三三九九