散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
コメント歓迎、ただし仕事関連のお問い合わせには対応していません。

感謝

2014-02-13 22:00:26 | 日記
A様

 御理解くださり、ありがとうございます。
 教室でお目にかかれるのを楽しみにしています。

 厳寒の候、どうぞ御身大切にお過ごしください。

石丸

Aさんへのお返事と皆様へのお願い(ブログのルール)

2014-02-13 18:08:32 | 日記
A様へ:

 御自身の病気について開示のうえ御質問いただいたこと、不安を抱えながら勉強を志しておられるお気持ちをお察しし、頭の下がる思いが致します。
 医学や心理学の知識のない方が受講なさった場合、「付いてこられるかどうか」については何とも言えません。指定教科書を用いてよく予習なさることは役に立つでしょうし、私自身もできるだけ分かりやすく説明するよう心がけていますが、御苦労はあるものと想像します。
 ただ、私や他の受講者に「迷惑」ということはありませんので、その点は御安心いただきたく存じます。毎回の面接授業には、相当数の当事者や御家族がお見えになり、それが私の授業のひとつの特徴ともなっているようです。

 なお、こうした質問をブログへのコメントという形で受けとりましたことは、私としてはやや残念でした。A様におかれましては、あくまでシラバスの記載から趣旨を読み取るか、所属学習センターを介するなど所定の手続きを踏んで、御質問いただきたかったと思います。
 以下はA様宛てではなく、皆様への確認ないしお願いとして書かせていただきます。

皆様へ:

 御覧の通り、当ブログはいわば公開日記といった内容のもので、皆さんに御覧いただける形式をとってはいるものの、あくまでプライヴェートな空間の延長です。いわば自宅の前庭で私的な語らいをしているようなもので、そこに仕事上の質問を戴くことは予定しておりませんし、御質問いただいてもお答えすることができません。
 不親切と思われそうですが、放送大学には約9万人の学生さんがおられることも、あわせてお考えいただきたいと思います。それらの方々が、私の担当する科目やこれに関連する質問をブログ宛てに寄せ、いちいちこれにお答えするとなれば、ブログなどは瞬時に破綻するでしょう。一般の大学と異なり、放送大学では学生さんから教員へ個別にアプローチする道が限られていますのも、こうした特殊事情を勘案してのことです。
 この度は初めてのことでもあり、御自身を開示して御質問くださったAさんへの敬意の表明として、簡単ながらお答えを差し上げました。しかし今後は、放送大学のことであれ、他の職場に関わることであれ、仕事向きのことに関する連絡には一切お答えを控えさせていただくこと、どうぞ御了解いただきたく存じます。

 このルールが維持できなくなるときは、ブログを閉鎖するときであると考えております。

亭主敬白

鳩とキジ/変換ミスにも

2014-02-13 10:33:39 | 日記
2014年2月13日(木)

 作業の合間に・・・(またサボってる!)

 昨日、空(す)いた地下鉄の中で本を読んでいて、ふと鳩が通路を歩いたような気がした。
 びっくりして顔を上げた。
 3mほど横の男性が、長い脚を通路に投げ出している、その靴の形と動きがそんな風に見えたのである。ああ驚いた。
 鳩がクックッと喉を鳴らし、頭を前後に振りながら、よちよち歩いてきたのだったら良かったのに。

 「頭隠して尻隠さず」とはキジのこと、と液晶トリビア。
 「キジも鳴かずば撃たれまい」とも言ったりする。
 国鳥キジ、よほど狩られ続けてきたんだな、実際には。

 「蝶よ花よ」と打とうとして、「腸よ鼻よ」
 あんまりだ・・・

 お仕事、しましょうね。

鳴鳳在樹 白駒食場 ~ 千字文017/ラグビー、ITΠ、ヒゲ脱毛

2014-02-13 09:00:06 | 日記
2014年2月13日(木)

◯ 鳴鳳在樹 白駒食場(メイホウザイジュ ハックショクジョウ)
 鳳凰は樹の上で鳴き、白駒は畑で草を食べる。

 一幅の絵画を見るようだが、鳳凰は伝説上の鳥、白駒は実在しうるものなのが面白い。伝説と実在にも、グレーゾーンがあり移行帯がある。白駒のイメージはそこに属するものなのだろう。
 鳳は雄、凰は雌だそうだ。鳳凰は地上では竹を好むとも言い、また梧桐(あおぎり)の樹上で鳴くとも言うらしい。
 場には畑の意があり、秋には地面をならし、つき堅めて、収穫した穀物の精製(稲こき、麦うち)の場所とも為すとある。故郷の家々の広い庭が、季節に応じて作業場となったことを思い出す。

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 一昨日の11日(火)、ラグビー・トップリーグの決勝は面白かったね。先日話題にしたハーフ団の構成が対照的だった。
 三連覇を狙うサントリーは、スーパーSHのフーリー・デュプレア(南ア)を擁する今日型のチーム。今年最強のパナソニックは、SH田中とSOベリック・バーンズ(豪)のコンビを司令塔とする伝統的なスタイル。さあどっちが強い?
 前半はデュプレアの活躍シーンが多かったが、後半に入ってバーンズのキックが冴え渡った。パナソニックの鉄壁防御の前にサントリーが攻めあぐね、反則を犯しては正確なペナルティ・キックで点差を開かれる展開で、パナソニック快勝。どちらもお疲れさま、好ゲームをありがとう。
 ちょうど手に入った入場券で次男・三男が観戦に出かけていた。数日前には秩父宮と聞いて、「埼玉かぁ、朝早く出ないと」なんて言ってたんだが。「宮様」というものの存在を、これで知ることになったかな。むろん会場は東京も中心部に近い神宮外苑、女子学習院の跡地なんだそうだ。
 周囲のラグビーファンの和気藹々たるやりとりも楽しかったらしく、両名とも御満悦で帰ってきた。

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 昨12日(水)は放送大学で教員の懇談会あり、長老格の二人の先生方から講話を戴いた。聞き手がまた、学習センターの所長先生方を加えて錚々たる面々で、若輩としては教わるところ大。

 高等教育の目ざす学生像として、I型からT型へということがあるんだそうだ。縦の棒が専門性、横の棒は広い教養を指している。専門性だけではいけない、幅広い教養との結合をというんだが、教養は土台なんだからTは上下反転してあるべしなどと、内心で揚げ足取りながら聞いていると、福井のS先生から「その話はもう古い」と指摘あり。
 最新のコンセプトはΠ(パイ)型、つまり複数の専門性を備え、これを広い教養によって学際的につなぐということだそうだ。時代はどんどん進んでいる。
 もっともかつ結構な話だが、これを大学院教育の「中」で実現することには無理があるだろうし、本当にこれを目ざすならあらためて初等教育にテコ入れしないといけない。
 小学校卒業時点で47都道府県を諳んじていないような一般の「教養」水準を前提として、TもΠもあったものではない。

 プログラムのM先生、過去・現在・未来の一貫したイメージをじっくり紡いでくださった。「選択と集中」の必要性を指摘なさるのが、いかにも同先生らしい。
 すべての授業を均一化するのではなく、「最先端の技術と方法を取り入れたオンライン科目」「標準的に良質な講義を担うラジオ科目」「一般視聴者も視野に入れたテレビ科目」等を効果的に切り分け、組み合わせることが望ましいと。実践的な叡智とは、こういうものだ。
 「ほとんどは、これ(=標準的に良質な講義を担うラジオ科目)で良いと思うんですけれど」と静かに付言なさったのが、いよいよM先生である。今年度一杯での定年退官が心から惜しまれる。

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 ディスカッションを中座し、Sクリニックへ移動して検査結果の説明を受ける。
 無罪放免、ひとつ片づいた。あとひとつ、これは三月。キリがないな。

 帰りの電車の中で、「男のヒゲ脱毛」の広告を見て不思議な気持ちになる。手間ヒマかけて、金かけて、ヒゲを脱毛しちゃうのか、う~ん・・・
 鞄の中にはフィリップ・ロス『乳房になった男』(集英社文庫)、でも、この主人公はどこまでも男性であって、男性であることを男性的に悩んでいるのだ。
 ジェンダーって、何だ?