A様へ:
御自身の病気について開示のうえ御質問いただいたこと、不安を抱えながら勉強を志しておられるお気持ちをお察しし、頭の下がる思いが致します。
医学や心理学の知識のない方が受講なさった場合、「付いてこられるかどうか」については何とも言えません。指定教科書を用いてよく予習なさることは役に立つでしょうし、私自身もできるだけ分かりやすく説明するよう心がけていますが、御苦労はあるものと想像します。
ただ、私や他の受講者に「迷惑」ということはありませんので、その点は御安心いただきたく存じます。毎回の面接授業には、相当数の当事者や御家族がお見えになり、それが私の授業のひとつの特徴ともなっているようです。
なお、こうした質問をブログへのコメントという形で受けとりましたことは、私としてはやや残念でした。A様におかれましては、あくまでシラバスの記載から趣旨を読み取るか、所属学習センターを介するなど所定の手続きを踏んで、御質問いただきたかったと思います。
以下はA様宛てではなく、皆様への確認ないしお願いとして書かせていただきます。
皆様へ:
御覧の通り、当ブログはいわば公開日記といった内容のもので、皆さんに御覧いただける形式をとってはいるものの、あくまでプライヴェートな空間の延長です。いわば自宅の前庭で私的な語らいをしているようなもので、そこに仕事上の質問を戴くことは予定しておりませんし、御質問いただいてもお答えすることができません。
不親切と思われそうですが、放送大学には約9万人の学生さんがおられることも、あわせてお考えいただきたいと思います。それらの方々が、私の担当する科目やこれに関連する質問をブログ宛てに寄せ、いちいちこれにお答えするとなれば、ブログなどは瞬時に破綻するでしょう。一般の大学と異なり、放送大学では学生さんから教員へ個別にアプローチする道が限られていますのも、こうした特殊事情を勘案してのことです。
この度は初めてのことでもあり、御自身を開示して御質問くださったAさんへの敬意の表明として、簡単ながらお答えを差し上げました。しかし今後は、放送大学のことであれ、他の職場に関わることであれ、仕事向きのことに関する連絡には一切お答えを控えさせていただくこと、どうぞ御了解いただきたく存じます。
このルールが維持できなくなるときは、ブログを閉鎖するときであると考えております。
亭主敬白