散日拾遺

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遐邇壹體 率賓歸王 ~ 千字文 016

2014-02-12 09:29:07 | 日記
2014年2月12日(水)

◯ 遐邇壹體 率賓歸王(カジイッテイ ソツヒンキオウ)
遠くの者も近くの者も一身(ママ)同体となり、
連れだってやって来て、王に心服する。

 遐は「遠い」、邇は「近い」意だそうだ。
 「壹體」は「一体」だよね。

 イザヤ書、あるいは第一コリント12章を連想させる。
 李注は「天子は天下の首(こうべ)なり」「蛮夷は天下の足なり」という賈誼(かぎ)の言葉を引用している。賈誼は『漢書』の著者とある。
 キリストは教会の頭(かしら)であるという。キリストの天子たる所以だ。

 「賓客」などと言うから、賓の字は「高貴な」という意味かと思っていたら、これは「率土の賓」(地の涯)という用例を踏まえているとの研究があるそうだ。すると「賓客」は、「はるばる遠来の客」という意味か。

 はるばる遠くの仕事場へ、そろそろ出かけましょうか。