散日拾遺

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背邙面洛 浮渭據 ~ 千字文 053/太陽とどっちが遠い?

2014-04-02 08:06:18 | 日記
2014年4月2日(水)

○ 背邙面洛 浮渭據 (ハイボウ・メンラク フイ・ケイスイ)

 これは洛陽と長安の地理案内だ。
 「邙」は「芒」とも書き、洛陽の北に位置する邙山(芒山)のこと。芒は「すすき」の意味だそうだ。感じが出てるね。「洛」は洛水と呼ばれる川で、「洛陽」の語源でもあるだろうか。
 「渭」は渭水、「」は水で、長安は両川のほとりにあるらしい。

 (洛陽は)邙山を背にし、洛水に面す。
 (長安は)渭水に浮かび、水に拠る。

 洛水・伊水・澗(カン)水・瀍(テン)水の四川は、合流して黄河に入る。
 長安城は渭・を含む計八川に取り囲まれ、あたかも川に浮いているように見えるの意だと「李注」が記す。

 天然の要害だったのだろう。

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 「洛陽と太陽はどっちが遠いか?」
 種明かしはまた後で。今日は今年度第一回の卒論ゼミなのでした。