2014年4月14日(月)
碁石の手入れはどうするんだろうと考える時、既に日向蛤が枯渇してメキシコ産を頼んでいる白石のほうが、汚れや黄ばみで手がかかるだろう、黒石は放っておいても・・・などと案ずるに相違して、黒石のほうが先に白っぽく薄汚れた感じになってきた。購入後5~6年も経っただろうか、白いものの汚れが薄黒いのに対して、黒いものの汚れは白が混じることなのだと初めて気づく。
ネットで調べれば、何でも先達があるものだ。さっそく、30cc が650万円という超高級椿油を取り寄せてみた。
余談だが、「cc」って今時の子ども達は分からないのだ。学校が「ml」に統一しちゃったので。「dl」も知らないんだよ、「一升」とか「一合」とか分からないのは無論のこと。「いったい何を知ってるわけ?」と皮肉りたくなって、家庭の平和を保つためにそこはぐっと呑み込んでいる。彼らのせいじゃないからね。
何しろ椿油、少量をメリヤス布に垂らしてDVDを見ながら一個ずつ揉んでいったら、見違えるようにきれいになった。しっとり黒々、烏の濡れ羽色、日本女性の髪の美しさである。
白石はどうするかというと、ネットでは卵黄で磨く様子を動画で挙げている人があり、卵黄ではなく卵白を使うべしとする説(アルブミンのことを考えると、このほうが説得力があるかな)もありだが、すべての人が一致して推奨するのは「イボタロウで磨く」ことだった。
イボタロウ?
どんな太郎だ、気の毒に・・・とか思いません?
違うんだこれ、イボ・タロウじゃなく、イボタ・ロウなのね。古来用いられてきた高級なロウである。
こちらは末端流通の覚醒剤よりも少量、あるかなしかの白い粒を5袋で1,470万円という代物を同じくソッコーで取り寄せた。ただ、白石は今のところさほどの汚れを感じないので、効果のほどは後日検証/顕彰する。
イボタロウは、イボタの木に着くイボタロウ虫が分泌するのだそうだ。詳しく解説したページを見つけたので、下記に貼付する。
その前にもう一つ、『イボタの虫』という小説が書かれているのを知った。『日本文学大系』所収で Kindle版はゼロ円、ということは結構な古典ということになる。タダより安いものはないので、さっそくダウンロードした。これで今日も、楽しみができました!
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イボタに付く偉い虫「イボタ虫」と「イボタろう」: ふじたみのる工房 2010年7月5日(月)
(http://fujitaminorukobo.cocolog-wbs.com/blog/2010/07/post-2282.html)
趣味で銅や真鍮の工芸品を造っている。出来上がった作品の表面にさまざまな方法で古色や青銅色を付けるとまた味わい深いものになる。表面を磨いてから硫黄分を作用させると黒色に変化する。亜セレン酸の薬剤では落ち着いた褐色から黒色の色合いが出る。これらをさらに部分的に磨くと使い込んだような古色を出すことができる。緑青は銅の表面の酸化膜に緑青の化学成分である炭酸化合物などを作用させると美しい緑青を出すことができる。
最後の仕上げには天然のワックスである「イボタろう」を使う。「イボタろう」はイボタという木に寄生するイボタロウ虫が分泌するロウの一種である。イボタの木は日本全国の山野に見られる低木の落葉樹であり、春に小さな白い花を咲かせる。この木に付くイボタロウ虫が出すロウである。調べたら気持ちの悪い風貌の青虫らしいので写真は載せない。しかし古来から職人たちは樹皮からこれを集めて精製したロウを作品の仕上げに使用してきた。品のいい艶をだし、銅器の表面を保護する働きがある。
これは東急ハンズで見つけて買った「精製イボタロウ」である(写真)。結構高かった。ろうそくよりかなり硬いものである。これを削って熱くした銅の表面にすりこむ。この代用品として同じような昆虫ワックスに、やや融点は低いがミツ蜂の造る「蜜ロウ」がある。これは多く市販されていて化粧品や手製のろうそくなどに安全なイメージの自然ロウとして広く使用されている。
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以下、補足情報2件 by 亭主(Wiki情報を一部改変)
◯ イボタノキ(水蝋樹・疣取木、学名:Ligustrum obtusifolium)は、モクセイ科の落葉低木。日本各地の山野に自生する。
樹高は1.5~2m。枝はあまり分枝しない、まっすぐなものが多数並ぶ形になりがち。その小枝は横向きに伸び、葉がほぼ等距離に多数並ぶので、羽状複葉のようにも見える。枝は灰白色で新枝には細毛がある。
葉は対生し、長さ2~5cmの楕円形をしている。はじめは黄緑だが、次第に深緑になり、表面につやがなく、柔らかい。花期は初夏、ギンモクセイに似た芳香ある筒状で先の四裂した白い小さな花を、総状に小枝の先に密集して咲かせる。花序は先端が垂れる。晩秋には直径6mmほどの楕円形の果実がなる。果実は核果で紫黒色に熟す。
イボタノキ Ligustrum obtusifolium(Wikipedia より拝借)
陽樹であり、明るい林縁、道路そばなどに見られる。山間の崩壊地などにもよく出現する。日本では北海道から九州にまで分布する。国外では朝鮮半島にも知られる。樹皮上に寄生するイボタロウムシの分泌する「いぼた蝋」は蝋燭の原料や日本刀の手入れに用いる。材はきめが細かく楊枝などを作る。器具の柄などに用いる。薪炭材。
また、ライラックを栽培する場合に、台木として用いられる。そのため、気をつけないと、ライラックを購入して栽培しているつもりで、いつの間にか芽吹いたイボタの方を育ててしまい、花色がおかしいと言うことになる場合がある。(石丸註:これ、傑作!)
イボタノキ属には7種ばかりある。そのうちでもっとも普通に見られるのは本種以外ではネズミモチ(およびトウネズミモチ)であろう。これ(ら)は常緑で厚く幅広い葉を持つもので、見かけが大きく異なる。それ以外の種はイボタノキにやや似ているが、見ることはより少ない。
◯ イボタロウムシ
これはカイガラムシの一種で、その被覆物質がイボタロウである。つまり全体としては好まれない「害虫」群の中に、偶々たいへん役に立つ物質を分泌する奇種が含まれていたわけなのだ。なので以下は Wiki のカイガラムシの解説である。ちょっと長いが、辛抱して最後まで読むと、聖書の愛読者ならびっくり仰天の愉快ネタが隠れていたりする。
何ならスキップして末尾に飛んでください。でも僕はこの種の長さは(ある種の講演などと違って)少しも退屈しない。途中、「雌成虫の死骸から孵化した1齢幼虫が這い出してくる」とある部分などは思わず涙し、かつイザナミの骸(むくろ)から多くの神々が生まれてくることを思い出した。
ではどうぞ。
カイガラムシ(介殻虫、学名:Coccoidea)は、カメムシ目ヨコバイ亜目腹吻群カイガラムシ上科に分類される昆虫の総称。果樹や鑑賞樹木の重要な害虫となるものが多く含まれるとともに、いくつかの種で分泌する体被覆物質や体内に蓄積される色素が重要な経済資源ともなっている分類群である。
ミカンの果実についたヤノネカイガラムシ Unaspis yanonensis熱帯や亜熱帯に分布の中心を持つ分類群であるが、植物の存在するほぼ全ての地域からそれぞれの地方に特有のカイガラムシが見出されており、植物のある地域であればカイガラムシも存在すると考えても差し支えない。現在世界で約7,300種が知られており、通常は28科に分類されている。ただしカイガラムシの分類は極めて混乱しており、科の区分に関しても分類学者により考え方が異なる。
アブラムシやキジラミなど腹吻群の昆虫は、基本的に長い口吻(口針)を植物組織に深く差し込んで、あまり動かずに篩管液などの食物を継続摂取する生活をし、しばしば生活史の一時期や生涯を通じて、ほとんど動かない生活をする種が知られる。その中でもカイガラムシ上科は特にそのような傾向が著しく、多くの場合に脚が退化する傾向にあり、一般的に移動能力は極めて制限されている。
脚が退化する傾向にはあるものの、原始的な科のカイガラムシではそこに含まれるほとんどの種が機能的な脚を持っており、中には一生自由に動き回ることができる種もいる。イセリアカイガラムシやオオワラジカイガラムシはその代表例で、雌成虫に翅は通常無いものの、雌成虫にも脚、体節、触角、複眼が確認できる。しかしマルカイガラムシ科などに属するカイガラムシでは、卵から孵化したばかりの1齢幼虫の時のみ脚があり自由に動き回れるが、2齢幼虫以降は脚が完全に消失し、以降は定着した植物に完全に固着して生活するものがいる。こうしたカイガラムシでは、1齢幼虫以外は移動することは不可能で、脚以外にも体節、触角、複眼も消失する。雌の場合は、一生を固着生活で送り、そのまま交尾・産卵、そして死を迎えることになる。
基本的には固着生活を営む性質のカイガラムシでも、一部の科以外のカイガラムシでは機能的な脚を温存しており、環境が悪化したり、落葉の危険がある葉上寄生をした個体が越冬に先駆けて、歩行して移動する場合もある。
だが、基本的に脚が温存されるグループのカイガラムシであっても、樹皮の内部に潜入して寄生する種やイネ科草本の稈鞘下で生活する種などでは、脚が退化してしまい成虫においては痕跡的な脚すら持たないものもいる。
また固着性の強い雌と異なり、雄は成虫になると翅と脚を持ち、自由に動けるようになる。だが、雄でも幼虫の頃は脚、体節、触角、複眼が消失し、羽化するまで固着生活を送る種が多い。
もうひとつカイガラムシに特徴的な形質は体を覆う分泌物で、虫体被覆物と呼ばれる。虫体被覆物の主成分は余った栄養分と排泄物である。多くのカイガラムシが食物としているのは篩管に流れる液であり、ここに含まれる栄養素は著しく糖に偏った組成となっている。これをカイガラムシの体を構成する物質として同化すると、欠乏しがちな窒素やリンなどと比して、炭素があまりにも過剰になってしまうので、これを処理する必要がある。処理の手段の一つは食物に含まれる過剰の糖と水分を、消化管にある濾過室という器官で消化管の経路をショートカットさせて糖液として排泄してしまうことであり、この排泄された糖液を甘露という。また、体内に取り込まれた過剰の糖分は炭化水素やワックスエステル、樹脂酸類などといった、蝋質の分泌物に変換されて体表から分泌され、虫体被覆物となる。カイガラムシの種類によっては、甘露などの消化管からの排泄物を体表からの分泌物とともに虫体被覆物の構成要素としている。
通常虫体が露出しているように見える種のカイガラムシでも、その表面は体表の分泌孔や分泌管から分泌されたセルロイド状の分泌物の薄いシートで被覆されている。また、分泌物の量が多いものでは体表が白粉状や綿状、あるいは粘土状の蝋物質で覆われていることが容易に観察できる。
典型的な不完全変態である他のカメムシ目(半翅目)の昆虫と異なり、仮変態(新変態、副変態とも)と呼ばれる変態を行う。雌雄では成長過程が大幅に異なっている。
雌の場合、2齢幼虫を経て成虫になるが、脱皮せずにそのまま成虫になる種が多く見られる。これは脚などが消失し、固着生活を送る種では顕著に見られる。すなわち、羽化をせずに成虫になる。このような種では体内に大きな卵のうを有しているため産卵活動もせず、交尾後、雌成虫の死骸から孵化した1齢幼虫が這い出してくる形となる。また、脚などが消失せず、移動生活を送る種でも、羽化して成虫になる種は多くない。
雄の場合、3齢幼虫を経て成虫になるが、この3齢幼虫は擬蛹と呼ばれる。つまり、完全変態昆虫の蛹に該当するが、体内構造が完全変態昆虫の蛹のそれとは大幅に異なっている。むしろ、アワフキ類やコナジラミ類に見られる擬蛹期幼虫と体内構造が似ている。このため、「カイガラムシの雄には蛹の期間があるため、完全変態である」という説明がよくされるが、厳密には不完全変態であり、不完全変態と完全変態の中間的な性質をもち特殊化した物と考えられている。前出の仮変態もこれに因んでいる。そして、羽化して翅と脚を有する成虫になる。翅は2対4枚あるが、退化して1対2枚しかない種も多く存在する。雄成虫には口吻がなく、精巣が異常なまでに発達している。そして、交尾を済ませるとすぐに死んでしまう。雄成虫の寿命は数時間から数日程度で、交尾のためだけに羽化する。
近年、カイガラムシ上科に属する種の中には、雌雄が逆転し、雄が一生を固着生活で終えるのに対し、雌が擬蛹~羽化によって有翅の成虫となる種も発見されている。そして、活発に交尾・産卵をして短い成虫期間を生殖に費やす。また、雌雄ともに擬蛹~成虫というプロセスをたどる種も発見されている。さらには、最終齢幼虫(擬蛹)が不動ではなく摂食する種も存在する。だが、これらの種をカイガラムシ上科に分類するべきではない、とする学説も存在する。カイガラムシの分類学的研究が大幅に遅れているため、これらの種に対して決定的な分類は未だされていない。
草食性で、大半の被子植物に寄生し、口吻を構成する口針を植物の組織に深く突き刺して、篩管などの汁液を摂取する。食物は維管束から篩管液を摂取するものが多いが、葉に寄生するものを中心に、葉肉細胞などの柔組織の細胞を口針で破壊して吸収するものも少なくない。雌成虫は口吻が異常なまでに発達している種が多く、固着生活を送る種では顕著である。これらの種では寄生している植物から引き剥がしても、口吻が確認できないことが多い。引き剥がした際、口吻まで引きちぎられて宿主植物の内部に残存してしまっていることが多いからである。そのため、宿主植物から引き剥がされた固着性のカイガラムシは、すぐに死んでしまうことが多い。また、移動生活を送る種の場合は、口吻で植物体にくっついているが、それ以外の部分は密着していないため、寄生している植物から引き剥がしても口吻が確認できる。腹面に隠れている頭部全体や脚も確認できることが多い。
人間との関係/害虫
「カイガラムシ」と一口に言ってもその種類は多く、いろいろな草花、樹木がカイガラムシに吸汁される。ただし草本類への加害は、樹木への加害に比べ少ない。吸汁された植物は、篩管液を奪われることにより生長に直接的な悪影響が出る。また、排泄物を介殻の材料として利用するマルカイガラムシ科以外のカイガラムシの排泄物は多くの場合、余剰の糖分を大量に含むため、これを栄養源とするすす病の発生を間接的に誘発する。なおコナカイガラムシ科やカタカイガラムシ科のカイガラムシのなかには植物病原ウイルスを媒介するものも知られている。また、マルカイガラムシ科の一部は担子菌類のモンパキン科に属するコウヤク病菌 Septobasidium spp. と共生して樹木にコウヤク病を引き起こす。
カイガラムシは、虫体が蝋状の物質で覆われたり、殻があったりするため、農薬を散布しても十分に虫体に付着せず、防除が難しい害虫である。カイガラムシが少数の場合は、農薬を使うよりも歯ブラシなどでこすり落とすのが簡単である。
また、天敵による防除が試みられた種も多く、うまく行った場合には劇的な効果が上がっている。天敵を利用したカイガラムシの防除方法の成功例として著名なものに捕食性昆虫であるベダリアテントウムシを利用したイセリアカイガラムシの防除、捕食寄生者であるヤノネキイロコバチおよびヤノネツヤコバチを利用したヤノネカイガラムシの防除、Cassava mealy bug Phenacoccus manihoti の、寄生性昆虫Apoanagyllus lopezi を利用した防除例などがあげられる。こうした天敵を利用した防除が劇的な効果をあげた例は侵入害虫のカイガラムシへの対策として、そのカイガラムシの原産国にいる天敵を導入した場合に多い。
資源生物
カイガラムシの資源生物としての利用は、多くの場合体表に分泌される被覆物質の利用と、虫体体内に蓄積される色素の利用に大別される。
被覆物質の利用で著名なものはカタカイガラムシ科のイボタロウムシ Ericerus pela (Chavannes, 1848) である。イボタロウムシの雌の体表は薄いセルロイド状の蝋物質に覆われるだけでほとんど裸のように見えるが、雄の2齢幼虫は細い枝に集合してガマの穂様の白い蝋の塊を形成する。これから精製された蝋は白蝋(Chinese wax)と呼ばれ、蝋燭原料、医薬品・そろばん・工芸品・精密機械用高級ワックスなどに使われている。主な生産国は中国で、四川省などで大規模に養殖が行われている。かつては日本でも会津地方で産業的に養殖された歴史があり、会津蝋などの異名も持つが、現在では日本国内では産業的に生産されていない。会津蝋で作られた蝋燭は煙がでないとされ珍重された。
色素の利用で著名なものに中南米原産のコチニールカイガラムシ科のコチニールカイガラムシ Cochineal Costa, 1829 がある。エンジムシ(臙脂虫)とも呼ばれ、ウチワサボテン属に寄生し、アステカやインカ帝国などで古くから養殖されて染色用の染料に使われてきた。虫体に含まれる色素成分の含有量が多いので、今日色素利用されるカイガラムシの中ではもっともよく利用され、メキシコ、ペルー、南スペイン、カナリア諸島などで養殖され、染色用色素や食品着色料、化粧品などに用いられている。日本でも明治初期に小笠原諸島で養殖が試みられた記録があるが、失敗したようである。コチニール色素を参照のこと。
こうしたカイガラムシの色素利用は新大陸からもたらされただけでなく、旧大陸でも古くから利用されてきた。例えば地中海沿岸やヨーロッパで古くからカーミンと呼ばれて利用されてきた色素はタマカイガラムシ科の Kermes ilicis (Linnaeus, 1758) から抽出されたものだった。カイガラムシ起源の色素はすべてカルミン酸とその近縁物質で、この名称はカーミンに由来する。ネロ帝の時代に、ブリタンニア地方に生息していたカイガラムシを染料として利用する方法が発見され、属州から税金の代わりにとして納められていた時代もある。
虫体被覆物質と虫体内色素の両方を利用するものに Lac に代表されるラックカイガラムシ科のラックカイガラムシ類が挙げられ、インドや東南アジアで大量に養殖されている。ラックカイガラムシの樹脂様の虫体被覆物質を抽出精製したものはシェラック(Shellac、セラックともいう)と呼ばれ、有機溶媒に溶かしてラックニスなどの塗料に用いられるほか、加熱するといったん熱可塑性を示す一方である温度から一転して熱硬化性を示すので様々な成型品としても用いられ、かつてのSPレコードはシェラック製だった。化粧品原料、錠剤、チョコレートのコーティング剤としても使われる。
また、ラックカイガラムシの虫体内の色素は中国では臙脂(えんじ)や紫鉱、インドではラックダイと呼ばれ、染料として古くから盛んに用いられた。
特殊な利用として、糖分を多く含んだ排泄物の利用がある。旧約聖書の出エジプト記にしるされているマナと呼ばれる食品は、砂漠地帯で低木に寄生したカイガラムシの排泄した排泄物(甘露)が急速に乾燥して霜状に堆積したものと推測されている。(!)
「枝に付着するイボタロウムシ」(有)木下庭園管理さんより拝借
(http://www.k-tk.co.jp/zukan/musi/hoka/ibotaroumusi.html)