散日拾遺

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欲求不満の朝/升階納陛 弁轉疑星 ~ 千字文 058

2014-04-12 08:06:29 | 日記
2014年4月12日(土)

 今日は校務出勤、ブログを更新する暇のないのは、精神衛生上よろしくない。
 いっぱいたまってるのに・・・

◯ 升階納陛 弁轉疑星(ショウカイ・ノウテイ ベンテン・ギセイ)
 「陛」は天子ののぼりおりする階段なんだそうだ。むろん「階」と対になっている。
 階段を登って宮殿の中に入れば、弁(かんむり)がめぐり連なり、星かと見紛うほどである。

 諸侯が宮殿に上る際、東の階段では右足を先にあげ、西の階段では左足を先にあげるという決まりがあると李注が記す。形式美の範疇だ。
 日馬富士が三役そろい踏みから下がる際、くるりと逆に回って背中を見せるのが、彼らしいとも言えるけれど僕は落ち着かない。形式美のポイントは些事(さじ)へのこだわりにある。強迫的?もちろんそうだ。強迫性を正しく演じることが安心感をもたらす、それが伝統芸能の値打ちというものだ。

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 朝のラジオに川上未映子さんが登場、声・話し方・内容、意外にもすべてにわたってマトモで聞きやすい語りに驚いた。詩と散文の独特の区別も面白い。ただ、東京弁だったな。
 この人は大阪の出身で、身についた言葉はコテコテの関西弁(大阪弁)のはずなのだ。次はそっちの語りを聞いてみたい。ゼッタイ面白いよ。