散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
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雨中の移動/一年前の海遊び

2014-08-16 10:02:05 | 日記
2014年8月16日(土)
 台風でもないのに、西日本を豪雨が襲っている。その中心めがけて移動するのもいささか剣呑ではあるが、日程を変更するほどの理由にもならず、事実、目的地に近づくにつれ雨の方は次第におさまってきた。
 おさまらないのは、いつに変わらぬお盆のUターンラッシュである。群馬県(関越?)では50km超の渋滞ができているそうだから、山陽-中国自動車道25kmなどというのは騒ぐにもあたらないけれど。
 どうやら18時30分前後に到着し、少し歩き回った末にネパール人のカレー店で何度目かの夕食。カウンター席で、ガラス越しに豪快な調理ぶりを見ながら飽食した。店は高槻から始まって、三田、甲子園、最近は梅田にも店を出して繁盛している。ネパール人の料理人を安定確保するために、チェーン経営は必要なことでもある。休暇などで帰国すると3か月は戻ってこないのだそうで、店舗間で人を回しながらやりくりするのだそうだ。
 3か月の休暇、何て人間的なのだろう。どうして日本では、それができないんだろう?

 店に置かれたネパールの写真集がなかなか見事である。2014年3月20日前後に撮影した、自前のスナップ集で、山々の神々しさ、空の美しさ、果物や料理の美味しそうなことがよく伝わってくる。
 4人分のセットを3人で平らげ、上を向きながら雨上りの夜道を戻り、善応寺から運んできたセージの株とローズマリーの小枝、ランタナなどを家周りに植えてみる。植え替えには都合のいい天気である。

 一年前のこの日は、フルメンバーで鹿島へ海遊びしたのだ。T君が褒めてくれたのは、たぶんこの記事かな。
 『庭仕事と海遊び』2013年8月17日 
 http://blog.goo.ne.jp/ishimarium/e/00e5300108e65a8894ababc7963d26d6

 新たな浸水はないが、一週間前の水たまりがどうやら思いのほか重症である。
 雨の降り方が激しくなってきているのだ。これも温暖化と関連するんだろうか?

枇杷晚翠 梧桐早凋 ~ 千字文 096/被爆アオギリ、東京都立大学

2014-08-16 08:37:49 | 日記
○ 枇杷晚翠 梧桐早凋
枇杷(びわ)は晚翠、晩く(冬に)なっても緑を保つ。
梧桐(ゴトウ、あおぎり)は早凋、秋早々に葉を落とす。

 土井晩翠、川東碧梧桐といった文人の名が連想される。
 「桐一葉、落ちて天下の秋を知る」とも。

 ふと思い出した。広島に被爆アオギリというものがある。その子がトルーマン図書館の庭に植えられていることを、今日はじめて知った。末尾に Wiki からコピペする。

 連想の連想、東京都立大学はアオギリをシンボルとしていた。首都大学東京への改編時に総長の職にあり、大いに抵抗なさったのが教育学者の茂木俊彦先生。その後、桜美林へ移ってこられたので、いろいろと伺う機会があった。同先生は卒業式の式辞でアオギリに仮託してメッセージを発せられた。
 『都立大学に何が起きたのか - 総長の2年間 - 』(ISBN 4-00-009360-6 C0336)、岩波ブックレット所収の興味深い労作である。

***

【被爆アオギリ】
 広島県広島市中区中島町の広島平和記念公園内に生息する、被爆した樹木のアオギリ。
 広島市が選定した被爆樹木の一つであり、その中でも代表的なものである。現在は、広島平和記念資料館東館の北側に2本生息している。6月から7月にかけて黄色い花を咲かせる。なお、その付近に被爆アオギリ二世と見られているアオギリも自生している。
 最初の植樹時期は不明。元々は別の場所に植えられており、戦中は広島逓信局の中庭(のちの日本郵政公社中国郵政局、現日本郵政グループ広島ビル付近)に、4本生息していた。1945年8月6日広島市への原子爆弾投下により被爆。爆心地から約1.30キロメートル離れたところに位置した。逓信局敷地内の建物の影にならず爆心地方向からまともに原爆の熱線と爆風を浴び、4本のうち1本が焼失したものの、残り3本は奇跡的に助かった。翌1946年春には芽が咲いている。1973年、中国郵政局が新庁舎に建て替えることになったことを機に、被爆アオギリは現在の平和公園内に移植された。移植当初は3本生存していたが、うち1本は1996年に枯れてしまった。残った被爆アオギリも落書きの被害を受けたり、平成16年台風第18号で倒壊したりしているが、市により復旧保全されている。

【被爆アオギリ二世】
 残る2本から取れる種やそこから育てた苗木「被爆アオギリ二世」は、広島市の平和活動の一環として日本国内のみならず世界中に配布され、植えられている。あわせて長崎市では、長崎原爆における代表的な被爆樹木である山王神社の「被爆クスノキ」二世も同様に配布されている。
 原爆投下命令を下したハリー・S・トルーマンアメリカ合衆国大統領が建てたトルーマン図書館の庭には、彼の孫の手により被爆アオギリ二世が植えられている。

今夏のハチの巣/ヤモリとトカゲ

2014-08-16 07:46:16 | 日記
2014年8月15日(金)
 午前は庭で、午後は柿田の飛び地で、草刈り、草刈り。
 庭の西寄りに植えたトサミズキ、膝の高さの小枝にハチの巣あり、球形のまだら模様の巣が直径15センチほどに育っている。6月にトックリ型の巣をかけていたのと同じ、コガタスズメバチと見える。
 毎度と同じく、高バサミでそっと巣を落として1mあまり横に移すと、ハチはもう見つけることができない。巣のあった場所に群がって途方に暮れている。巣を玄関前にもってきて、30分ほど経って見ると蟻が行列を作っていた。厳しいものだ。ハチの子は蟻にとってまたとない栄養源となる。確か昨夏は、巨大なハチの子を数匹の蟻が巣から丸ごと担ぎ出す姿があった。
 今夏はコガタスズメバチ1(トサミズキ)、アシナガバチ2(ツバキ、サクラ)、どうやら刺されずに済んだかな。

***

 食堂のガラス窓の外側に貼りついたヤモリが、4匹に増えている。ヤモリはツバメ、ネズミ、ゴキブリなどと同じく、人間の近くに暮らすことで大きな利益を得ている。殊に夜間、照明された部屋のガラス窓は格好の餌場で、光に招かれて寄ってくる蛾の類を待ち設けていればよい。タイのレストランでは、よく天井から落ちてくると聞いたけれど、今もそうなのかな。
 ヤモリは足先の吸盤が良く発達し、尻尾はこの生活様式では邪魔だからか寸詰まりに退化(?)している。一昨日、庭で出会った土色のトカゲは、本体の1.5倍ほどの長さの尻尾をもち、葉陰に隠れていくとき長い尾がするすると動くのが、しなやかで美しかった。