さて、梅雨に入りましたが、
梅雨こそ個人的に最も好きな季節です。
というと、変な人と思うなかれ。
確かに都会に住んでいると鬱陶しい時期ですが、
逆に田舎で自然に囲まれていると、
山々の木々や道ばたの植物たちが潤って、
生き生きと呼吸しているような感じがして、
すごくいいものなのです。
特に紀伊半島では新緑が濃さを増し、
みずみずしい生命感に満ちあふれていて素晴らしいと思います。
都会で梅雨が鬱陶しく感じるのは、
おそらく、周囲を取り囲むコンクリートやアスファルトや鉄などが、
まったく呼吸せず、湿気を吸いこんでくれないからだろうと思います。
一日町を歩き回っているとものすごく疲れますね。
その後、自然に囲まれた場所に戻ると、ものすごくほっとします。
また雨イコール海が荒れる、と思っている方も多いようですが、
特に梅雨前半は一年を通じて、
一番穏やかなコンディションになることが多い時期でもあります。
前線が南海上で停滞すると、
気圧配置そのものの急激な変化が生じにくくなり、安定するのです。
当店アイランドストリームでも、
35キロツアーや50キロツアーなどロング系をこの時期にやるのは、
穏やかなコンディションになる確率が高いからなのです。
どんよりと、雨が降るのか降らないのか分からない、
煮え切らないような天気の日が一番海は穏やかです。
水温、気温も上がってきて、
初心者にもお勧めのカヤックシーズンです。
なお、だいぶ以前に書いた、
梅雨の海のエッセイをひとつ。
シーカヤッカーにとってかなり参考になるかと思います。
http://homepage3.nifty.com/creole/tuyu.htm