プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

甘美なる梅雨の海

2016-06-11 23:42:14 | 日記

 さて、梅雨に入りましたが、
 梅雨こそ個人的に最も好きな季節です。
 というと、変な人と思うなかれ。

 確かに都会に住んでいると鬱陶しい時期ですが、
 逆に田舎で自然に囲まれていると、
 山々の木々や道ばたの植物たちが潤って、
 生き生きと呼吸しているような感じがして、
 すごくいいものなのです。
 特に紀伊半島では新緑が濃さを増し、
 みずみずしい生命感に満ちあふれていて素晴らしいと思います。

 都会で梅雨が鬱陶しく感じるのは、
 おそらく、周囲を取り囲むコンクリートやアスファルトや鉄などが、
 まったく呼吸せず、湿気を吸いこんでくれないからだろうと思います。 
 一日町を歩き回っているとものすごく疲れますね。
 その後、自然に囲まれた場所に戻ると、ものすごくほっとします。 

 また雨イコール海が荒れる、と思っている方も多いようですが、
 特に梅雨前半は一年を通じて、
 一番穏やかなコンディションになることが多い時期でもあります。
 前線が南海上で停滞すると、
 気圧配置そのものの急激な変化が生じにくくなり、安定するのです。

 当店アイランドストリームでも、
 35キロツアーや50キロツアーなどロング系をこの時期にやるのは、
 穏やかなコンディションになる確率が高いからなのです。
 どんよりと、雨が降るのか降らないのか分からない、
 煮え切らないような天気の日が一番海は穏やかです。

 水温、気温も上がってきて、
 初心者にもお勧めのカヤックシーズンです。

 なお、だいぶ以前に書いた、
 梅雨の海のエッセイをひとつ。
 シーカヤッカーにとってかなり参考になるかと思います。
 http://homepage3.nifty.com/creole/tuyu.htm 


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紀伊半島を2本の腕で50キロ下ると

2016-06-11 22:46:35 | 黒潮

 先日は湯浅湾から南紀・みなべ海岸まで漕ぐ、50キロツアーを行いました。

 岬一つ超えるごと、
 川の河口付近を抜けるごと、
 巨大な岩や入り江を過ぎるごとに、
 空気感ががらっと変わり、
 海岸線の地形や植生や海の色や棲む生物が変わってゆく。

 紀伊半島の自然の変化を、
 我が身ひとつで体感しながら進んでゆくことは、
 まさにシーカヤックならではの醍醐味だと言えますね。

 そこを漕いだ者だけに語りかけてくれる自然のシークレット。 

 今回は御坊から印南に下り、
 切目崎エリアにさしかかったとき海の色が濃いブルーに変わり、
 トビウオがバンバン飛びまくりはじめ、
 たまにウミガメが現れたりして、
 黒潮の鼓動のようなものをひしひしと感じました。
 地球の回転により生まれ、
 北太平洋を大循環する、
 アマゾン川の500倍の流量を誇る世界最大級の海流、
 黒潮のVoice。
 回転する地球の歌。
 この感覚なんかは特にカヤックで移動してきた者にしか分からないもので、
 なんというか、
 リアル・ネイチャー・トリップという感じがしましたね。

 紀伊半島の海岸線のシーカヤック旅の感覚的な味わいは、
 黒潮の筆遣いの濃淡みたいなものに尽きるという気がしますが、
 毎回毎回いろんなパターンでの変化が感じられて面白いものです。 

 そしてゴール後、さらに、南へ南へと、
 旅を続けていきたい思いにかられました。 

 完漕された方、おめでとうございました。  
 確かにしんどかったとは思いますが、
 こうやって自分の2本の腕でがんばって漕ぐからこそ見えてくる、
 本物の味わい深い自然の姿。
 これこそが本当のリッチさだと思えますね。


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The 7th Sense Cafeのウェブページ

2016-06-11 00:32:34 | セヴンスセンスカフェ

The 7th Sense Cafeのメニュー表も含んだ暫定的なホームページを作りました。
公式ページ完成はもうちょい時間がかるけど、
この状態でも遜色なく内容が分かるようになっています。

http://homepage3.nifty.com/creole/7th.html

また、別棟ライブラリールームの壁に、
アイランドストリームの新しいロゴを描きました。

よろしくお願いいたします。


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