一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

956  五月雨やだんだん小さき藩主の碑   和葉

2013年06月22日 | 

 辞書によると、「碑」とは、記念にするため文字を刻んだ石。「ヒorイシブミ」碑文・碑銘・歌碑・句碑・建碑・詩碑・石碑・墓碑・記念碑。とあるから、この句の場合は、墓と考えるのが適当。作者が、5,7,5に収めるために「碑」を選んだ気持ちも分かるが、字余りでも「墓」としてくれた方が、読者にとっては分かりやすい。話は変わるが「碑」に、どうして「卑しい」という字が当てられたのだろうか。

 それは兎も角、関ヶ原の合戦に活躍した、初代藩主の大きな墓が、世代を追うごとに次第に小さくなってゆく。外様・譜代どちらにしても、家督を守るために墓が質素になるのは、藩にとって悲しいかな、当然の成り行きかもしれない。

ビヨウヤナギ(美容柳) オトギリソウ科の半落葉低木、 中国原産。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする