一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1288   簡単服の少しおどけし妣の顔   佳津

2014年08月03日 | 

(かんたんふく のすこしおどけし ははのかお)

  簡単服といえば、現在BSプレミアムでやっている再放送の「カーネーション」を思い出す。大正、昭和初期に流行った簡単なデザインの、婦人用の夏物ワンピース。あっぱっぱ。

 「妣・はは」は、既に亡くなった母親のこと。作者は、古い写真を見ているのだろうか。少しおどけた母親が、薄茶けた写真の向こうで笑っている。作者は、きっとその母に抱かれているのだろう。

オトメユリ

コメント
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