一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1551   遠き日の浜辺も呼んで心太   沙会

2015年07月31日 | 

(とおきひの はまべもよんで ところてん) 

 プヨプヨした食感の食品、心太、羊羹、煮凝り、豆腐などには、ゲル化剤としてゼラチン、寒天、ペクチン、こんにゃく粉、にがり、卵などが必要である。

 ところてん(心太)は、寒天が原料で98-99%が水分、残りの成分のほとんどは多糖類(ガラクタン)であり、腸内で消化されないため栄養価はほとんどないが、食物繊維として整腸効果があるそうである。ガラクタンは我楽多とは無関係だろうが、栄養価がほとんどないというのが我楽多と似ていて面白い。

 さて、この句の面白いのは「浜辺を思い」ではなく、「浜辺を呼んで」としたところであろう。独りではなく、家族を呼んで一緒に食べていることが「も」で分かるし、昔行ったであろう海の家で食べた心太のことが話題になって、大いに話が弾んでいるに違いない。

ヒマワリ(向日葵)

コメント
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