一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1534   第226回 6月 岩戸句会

2015年07月02日 | 岩戸句会

いとおしむ生命のあかり金蘭よ   章子

夏至の日やなんか得したひと日なり

 

シャンプーの香る少年蛍の夜    薪

浜昼顔錆濃き線路跨ぎおり

  

鵜篝の照らす水面や翁の目     豊春

夏燕地這うごと来て反転す

    

墨文字の滲む貼り紙夏祓い     歩智

山盛りの山成り胡瓜山と買い 

 

風青く協奏曲のレベル上げ     鼓夢

老鶯を浴びて一日の始めとす

 

滴りや怪我せし指のもどかしさ   洋子

カフェテラス地場夏野菜並びおり

   

肺胞に伝うニコチン滴れる     炎火

合歓の花酸素を出してくれている

 

正論が空廻りする蚊遣香      雲水

箱根路やどの滴りも青かりし

 

漬物を盛りし器の茄子絵柄     余白

そこかしこ未熟青柿道に墜ち

 

滴りのふくらみしおり煌めける   稱子

青葉風日がな一日鳥啼いて

コメント
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