一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1620    第231回  11月 岩戸句会                                                                 

2015年12月01日 | 岩戸句会

第231回  11月 岩戸句会                                     

 

立冬や願を持ちて我老いむ     洋子

人肌は誰の人肌燗をする

  

静かなる一樹にひとり松手入れ   薪

羅漢の膝に一円光る紅葉山 

 

滑らかな大根干さる町屋窓     豊春

風邪声に呼びとめられし朝の市

 

木枯しや見えないものに急かされて 稱子

繰り言を聞くもよしみや草の花

   

湯豆腐や爆破されたらどうするの  炎火 

請求書電気にガスに冬が来た

  

ギンナンが公園覆い人急ぐ     余白

自転車を前かがみ乗る冬の風

 

余生をば冬めく雲に託しけり    章子

北窓にパッとはじけるポインセチア

 

次はさて誰にあげよか貰い風邪   雲水

冬日向バリカンで刈る無精髭