一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1621   静かなる一樹にひとり松手入れ   薪

2015年12月03日 | 

 

  夏の間に伸びた庭の木々を庭師が刈るのを「庭木刈る」。特に新芽が伸びきり、古葉が赤くなった松の枝を整えるのを「松手入れ」という。年末の感もあるが、いづれも実際は9月以降10月頃の仕事で秋の季語になっている。この句の松手入れは、きっと個人の家の庭で庭師は一人。脚立に登り黙々と鋏を使っていることだろう。

  私は、手入れをしない荒れた庭は庭で、それなりに面白く初冬の景色を楽しんでいる。夏の間は、山芋類や烏瓜などの蔓がはびこっていたが、ようやく成長が止まり葉が落ち始めた。そろそろ正月に向けて、年に一度の手入れをする時期になった。