この句、具体的なことは何一つ言っていない。春と言っても何か春の花が咲いている訳でもなく、又飛び跳ねていると言っても、場所がどこか分からないし、性別、年齢も分からない。分からない尽くしではあるが、それが私たちの想像に任されている。
宇治と言えば、平等院鳳凰堂ぐらいしか思い浮かばないが、兎に角大声を発しながら飛び跳ねている、たぶん元気な少年がいる。見るもの聞くもの何もかもが初めてなので、新鮮で驚きに満ちているのだろう。
ところで、私は修学旅行で平等院鳳凰堂に行ったことがあるが、この世に極楽浄土を表わしたというあの朱塗りの鮮やかさが、余りにも強列過ぎて違和感を感じ、拒否反応を起こした、と記憶している。
オオアラセイトウ(大紫羅欄花)
別名ムラサキハナナ(紫花菜)、ショカツサイ(諸葛菜)ハナダイコン(花大根)