一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2040   早春や八十五才の足袋脚絆    豊春

2019年03月05日 | 

(そうしゅんや はちじゅうごさいの たびきゃはん) 

脚絆は、ゲートル、巻脚絆とも言う。西洋では、レギンス、スパッツなどとも。脛を保護し、砂や小石の侵入を防ぎ、長時間歩行時のうっ血を防ぐ。江戸時代から旅人に使われているが、特に近年軍隊生活の必需品として発達した。現代では農作業や登山などに使われる。

 さてこの句、元気で健脚な高齢者の登山姿、例えば、先日南米アコンカグアの登頂を目指した三浦雄一郎さんなどを想像するのが、普通かもしれないが、句会の私は、なんと棺に納められた祖父に巻いた足袋と脚絆を想像してしまった。

壺中庵、お品書き、春寒し

コメント
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