一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2043  切株の溢るる樹液涅槃西風

2019年03月10日 | 

(きりかぶの あふるるじゅえき ねはんにし)

 日本中のあらゆる道路には、電線、電話線が張り巡らされている。それらを守るために、当然のように樹木が伐採される。先月、私が毎日散歩する近所の道路の木々が、500メートルにわたり伐採された。

 早春のこの時期木々は、花芽や葉芽を出すため、根からごうごうと音を立てて、養分、水分を、全ての枝先まで送っている。その木々が根元から伐られ、大量の樹液が行く場を失い切り株から流れ出る。

 私達人間の罪悪は、戦争、殺人、窃盗、強姦、放火、詐欺などの犯罪だけにとどまるものではない。

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