(ぜんけんと せんりをともに なつのつき)
私は新聞をとらないが、友人が「日経の俳壇」を毎週持ってきてくれる。ところが「俳壇」以上に同じページの「詩文往還・作家と中国」が面白いのだ。執筆している張競氏は、上海生まれの明治大学教授の中国人。5月18日の記事には、山崎豊子と胡耀邦総書記の逸話が披瀝されている。
そこで思い出したのが、数年前山崎豊子の小説「大地の子」がNHKでドラマ化された時の、ドラマの養父役、俳優の朱旭さんが来窯した時、皿に字を書いてもらった。
「但願人長久 千里共嬋娟 朱旭」
調べてみると、これは宋時代の蘇東坡の詩の一節で、曲が付けられて歌われているので、是非お聞きください。