一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1661   生きる場はガラスの世界夜香蘭   潤

2016年02月29日 | 

  夜香蘭は、ヒヤシンスのことで、専用の「ヒヤシンスグラス」で水耕栽培される。ヒヤシンスは、地中海東部沿岸からイラン、トルクメニスタン付近の原産。オスマン帝国で栽培され、園芸化され、日本には1863年に渡来したという。

 さてこの句、ヒヤシンスがガラスの器に育てられている、というだけでは面白くも何ともない。「生きる場はガラスの世界」と大上段に掲げたことで、私達日本人の、いやそれどころか、人類の危機感を象徴しているのではないか、と想像されるのである。地震、台風、噴火などの自然災害、温暖化、戦争、テロ、難民、原発、核実験、世界恐慌など様々な生きる不安要素が存在しているからである。

マンサク(金縷梅、満作、万作)


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