一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1659   窯焚きの闇に金縷梅蠢けり

2016年02月20日 | 

(かまたきの やみにまんさく うごめけり)

 

唯今、深夜2時過ぎ。1270度±5度で焚いている。山の中に窯焚きの照明の明かりがあり、その中に灼熱の炉があり、薪が燃えている。

過去に、窯焚きに関するどんな句を作っただろうか、と思い並べてみた。以下、16句あった。

 

神主の声朗々と冴え返る

木枯や御饌神酒祀り火入れ窯

窯焚きの帆柱春暁の箒星

窯の火を覗く春泥払ひつつ

新緑を嬲ってをりぬ窯煙

窯焚きの火照り冷ますや京鹿の子

攻め焚きやいつか消えたる蚊遣香

真弓の実窯の煙に巻かれをり

蜩が一番好きなり窯火燃ゆ

窯焚きの煙立たせて憂国忌

初冬の窯赤々と焚かれをり

攻め窯にコレルリ聞かす冬の山

冬の窯積み重なりし方眼紙

夏の窯最後の薪に有難う

窯の火を止め五月雨の世に戻る

梔子や窯の余熱は八百度

 

コメント
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