一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1648   第233回 1月 岩戸句会  

2016年02月02日 | 岩戸句会

海女小屋に海女の声無し北風吹く  海人    

潔く白菜十字に切られおり

   

熱燗の二本で遊ぶ江戸の街     鼓夢

都鳥問えど滔々隅田川

 

暗雲に金の縁取り初日の出     薪

山葵田を浄めゆく水去年今年

 

賀詞交す皆よそゆきの声をして   洋子

紅梅を指で引き寄せ口づけす

 

薄氷満天の星封じけり       豊春

うすらひの底に不屈の草芽かな

 

茶を点てる雪見障子の夕明り    稱子

穏やかな日々あれば良し福寿草

 

雪見酒すぐ花見酒月見酒      炎火

大吉と中吉の孫初詣

 

枯芝を雪と見まごう寒の望     歩智

小正月残りものあり粥を炊く

 

寒椿望月入りて日の出かな     余白

空晴れて枇杷の花咲く馬込かな

 

再会に目が物を言う冬帽子     章子

雪見酒独りと思ひ苦笑い

 

見逃してしまう薄さの初氷     雲水

目白に蜜柑切って俎始かな

コメント
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