一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1647   海女小屋に海女の声なし北風吹く   海人

2016年02月01日 | 

(あまごやに あまのこえなし ならいふく) 

  明治から昭和にかけて、三重県志摩地方の海女は全国各地の磯へ出稼ぎに行ったという。出稼ぎ先は、紀州、土佐、九州、伊豆、羽後(越後、山形)、北海道(利尻)など。この句の作者によると、真鶴の海女も元は志摩地方の海女が居ついて、現在に至っているという。

 さて、北風は、「ならい」とも言い、関東で吹く北寄りの風をいう漁師言葉。北風が吹けば、海が荒れて漁に出られない。今日の海女小屋には誰もいないようだ。

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