紀元節は、古事記や日本書紀による、日本の初代天皇とされる神武天皇の即位日をもって定めた祭日で、2月11日。これは1873年(明治6年)明治政府によって定められ、紀元節(きげんせつ)と名付けられた。但し、現在の歴史学、考古学では史実ではなく、当時の権力者が作りだした神話だとしている。
明治政府は、この王政復古の天皇を国の主体とすることによって、新しい日本国を建設しようとした。古墳時代から始まった天皇を主体とする国家が、奈良時代、平安時代、鎌倉幕府、室町幕府、徳川幕府、そして明治・大正・昭和・そして平成の日本政府まで、千数百年に亘り王家が続いたのは、稀有である。