社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

1月17日(日)

2010年01月17日 23時15分31秒 | 2010年

  約1週間振りの日記である。現在私のパソコンがインターネットに接続出来なくなっている(そろそろ寿命だろうか)ため、随分久しぶりである。最近は悲しいかな特別なこともないので別に構わないのだが、今日は警視庁の採用試験だったので、弟のパソコンを緊急登板させた。ただ、正直警察官になる気はさらさらないので、私の中では今日の試験は完全に模試感覚である。と、このように落ちた時に備えた言い訳をしたところで、そろそろ日記に移ろう。

  6時半起床。今日は警視庁の採用試験である。眠気が尋常ではなかったが、気合いを入れてベッドから外に出る。身支度を整え、7時過ぎに家を出て電車を乗り継ぎ、飛田給駅へ。調布で乗り換える際に、構内アナウンスでしきりに飛田給への行き方が案内されていた。後から気付いたことだが、警視庁の試験以外にも、東京外語大のキャンパスで大学入試センター試験が行われていたのだ。私がセンター試験を受験したのは6年前。つい昨日のことだが、数えてみると随分と時間が経っていることに気がつく。

  駅から歩いて15分ほどで、試験会場の警察学校に到着。午前中に国語(漢字テスト)と教養試験、午後に身体検査、適性検査、論文試験。漢字テストは論外として、教養試験の難易度は大体予想通りで、数的処理に至っては思っていたよりも簡単だった。これではあまり練習にならない。身体検査は身長と聴覚、色覚検査のみ。論文試験は受験生をバカにしているかのような簡単な内容だった。そして、面白かったのが適性検査。「良心はあるが、性的な欲求に負けたことがある(Yes or No)」というような訳のわからない質問に加えて、「警察官の仕事は、つらいし面白くないと思う(Yes or No)」というような明らかにダブルバーレルという質問も飛び出し、ツッコミどころ満載だった。前者の質問に至っては、良心の有無と性的な欲求に負けることの関係性がよくわからないし、そもそも「性的な欲求に負ける」というのはどういうことなのかがわからない。当たり前だが、それが単に一般的な性行為を示すのか、性犯罪を示すのかによって私の答えは変わる。こんな感じの質問がたくさんあって、結構楽しむことが出来た。

  試験の内容以外にも、面白いことがいくつかあった。一番印象的だったのは、寮生の敬礼である。試験会場の隣にある建物が警察学校生の寮になっていて、今日は日曜日ということもあって寮生は私服(ジャージやスウェット)で歩き回っていたのだが、教官(や上官)とすれ違う度に「これでもか」というぐらいの綺麗な敬礼をしていた。また、私たち受験生も何度となく団体行動を求められ、身体検査時の移動や、試験後の退室に至るまで、無意味に整列して行進させられた。移動はともかく、帰る時も並んで帰らなければならないというのには、正直かなり引いた。元々団体行動が好きではないということもあるが、警察というのはちょっと不気味な世界かもしれない。

  整列したまま警察学校を出たのが17時半。帰りは飛田給駅ではなく、西武多摩川線の多磨駅を利用。実は、私は今日までこの路線の存在を全く知らなかった。首都圏にもまだ知らない路線があったとは、かなりの驚きである。しかもこの路線、西武線の他の路線とは全く接続しておらず、完全に孤立している。面白い路線があったものだ。多磨駅から10分もしない間に武蔵境駅に到着し、そこから中央線、武蔵野線、京浜東北線を乗り継いで地元に戻って来る。途中、東所沢駅でたまたま1本後を走っていた珍しい電車を写真に収めることが出来た。ラッキーである。

西武多摩川線

急行ぶらり鎌倉号いわき行き
JR東日本の急行は珍しく、この車両(485系K60編成)も珍しい。

  19時半帰宅。夕食と入浴を済ませ、今日の試験問題を見直す。解答は警視庁のHPで明々後日から公開されるとのことなのだ。楽しみなような、恐いような。