6時起床。今日は、午後に近くの組合を訪問したのと法務局へ行ったのを除いて、ひたすらオフィスで事務作業に費やした。国からの受託事業に関する会計検査が迫っているので、諸々の書類の準備に追われている。中でも一番大変なのが、コンサルタントの方々から送られてくる支援報告書である。支援の度に丁寧な報告書を提出してくださる方もいれば、記述内容が薄かったり、不備があったり、そもそも提出が滞っている方もいる。基本的には、この報告書が揃ってから謝金支出、報告書作成という流れになるので、これが揃わないと大変なことになるのだ。今回の検査は中間検査なので、1月までに終了している支援に関する書類だけ準備すればいいのだが、年度末には最終検査が待ち受けているので、それまではとにかく大量の文書を作成することになりそうだ。
20時過ぎに退社。帰りの電車がかなり混んでいて、その中に杖をついた盲目の方がいらっしゃった。おそらく不安なのだろう。満員なので当然のように人と人とが圧迫しあう状況なのだが、彼は誰かと触れるたびに大袈裟に振り払ったり押し返したりする。普通であれば、そんな人には苛立ちを感じるものだが、彼には全くと言っていいほど感じない。押しのけられても、仕方ないなと思える。それは、彼が「普通」ではないからである。そこにあるのは、共感でも優しさでもない。「普通」ではない彼への哀れみであり、差別感情である。我ながら、これほど失礼なことがあるだろうかと思う。「障がい者は哀れだから、このぐらい大目に見てやるか」という上から目線が、私の中に間違いなく存在する。そんな考え方に基づいて大目に見るぐらいなら、きちんと注意したほうが相手を尊重していることになるのではないだろうか。そんなことを考えているうちに、地元の駅へ到着してしまった。帰宅は22時前。