社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

2月7日(月)

2011年02月08日 23時54分58秒 | 2011年

  6時起床。今日は比較的温かい1日だった。午前中は、来年度の事業運営に関するチーム会議と事務処理。この時期になると、来年度のことを考えながら今年度事業の追い込みに入らなければならない。私のような下っ端はとにかく目の前の仕事をこなしていくだけだが、上の立場になると本当に大変だろう。昼食はお蕎麦。

  午後も事務処理に費やし、夕方からは隣の部のお手伝い。明日は我々組織の実施する三大事業のひとつと言われている大きなイベントがあり、隣の部が運営主体なのだが、ここまでの規模の事業になると部署はあまり関係ない(と私は思っていた)。事実、明日も多くの人員が運営のお手伝いに出ることになっている。しかし、準備作業が進む中、私たちには上から19時半で切り上げて帰るようにとの指示が出る。理由はよくわからないが、話によると「他の部の事業をそこまで手伝うのは不自然」ということらしい。まさに「縦割り」というやつである。上からの命令なので当然従わざるをえず、せっせと作業を続ける担当の方たちに申し訳なさを感じつつ退社したのだが、やはりどうにも違和感を覚える。普段、私たちのセミナーの準備を別の部の先輩方に手伝っていただくことも多々あるというのに、何か変だ。今更ながら、部署間の壁の存在を痛感させられる出来事だった。


2月6日(日)

2011年02月08日 23時22分42秒 | 2011年

  9時起床。朝一で、永田洋子氏死亡のニュースに驚かされる。もちろん私は連合赤軍の一連の事件当時は生まれていないのだが、その衝撃は後世の私にとっても大きなものだし、誤解を恐れずに言えば魅惑的で、学生時代に関連書籍を読み漁ったのをよく覚えている。また、彼女と同世代の(主に左派の)論客たちの多くが、連合赤軍については腫れ物に触るかのように口が重くなったり、そもそも一切触れなかったりすることからも、事件の持つ意味の大きさが伺える。一方で、私たちの世代の多くはそもそも連合赤軍を知らないし、知っていても単なるリンチ集団だと思っている。おそらくそうではないのに。このような状況だからこそ、彼女が他の同志たちと同じように「総括」を終えられないまま亡くなってしまったことは残念でならない。心よりご冥福をお祈り致します。

  マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』を読み終える。感想を一言で言えば、「超面白い」。恥ずかしい話、今まで私はこれほどまでに物事の是非について真剣に考えたことはなかった。功利主義やリバタニアリズムには反対とか、同性婚には賛成とか、アファーマティブ・アクションはどちらともいえないとか、一応自分なりの意見は持っていたし、その理由もある程度考えていたが、「その意見がどのような原理に基づいているのか」についてはきちんと考えてこなかった。本書を通して、そのような視点を得られたことは大きな収穫である。学生時代にこんな哲学の授業があったら、どんなに楽しかったことだろう。

 


2月5日(土)

2011年02月08日 00時03分05秒 | 2011年

  11時起床。友人から聞いて初めて知ったのだが、上野千鶴子先生が今年度限りで東大を退官される。私が上野千鶴子という人間の存在を知ったとき(それは高校3年生の時だ)、彼女は既に東大の教授だった。だから、彼女には本郷に行けば会えると思っていたし、実際にそうだった。最近は彼女の講義や講演を聞きに行くことは全くといっていいほどなくなったが、それでも思い立てばすぐに行けると思っていた。だから、今回のことはいささかショックである。もちろん、大学を辞めたからといって研究者でなくなるわけではないし、彼女が隠居するとも思えない。ただ、これまで我が家から電車で30分のところにあった彼女の拠点は、おそらくもっと遠くになるだろう。それが、何となく寂しい。もちろん、単なる気分的な問題なのだが。しかし、一方で彼女の次なる道を考えるとワクワクもする。

  金曜日に小さいながらもプレスリリースされたことなので書くが、昨年12月上旬に受験した中小企業組合士試験の組合運営科目において答案用紙の紛失が発生し、当該科目に関しては受験者全員を合格とする措置が取られた。単純に労せずして1科目の合格が決まったことはありがたいが、経緯を考えるとあまり喜べない。実施主体は我々の上部組織なので、ある意味身内なのだが、今回の対応(詳しい説明はなく、形式的な謝罪と合格措置の通知のみ)には違和感を覚える。そもそも、「本当に紛失が原因なのか?」と疑ってしまう気持ちもある。しかし、起きてしまったことは仕方ないから、原因を徹底的に追究して、二度と同じことが起きないようにして欲しい。