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人生そのものがフィールドワーク。

4月18日(土)

2015年04月23日 21時53分40秒 | 2015年

  6時起床。7時過ぎに家を出て、関内へ。職場の先輩と後輩と待ち合わせ、先輩の車で中山競馬場へ向かう。

  中山競馬場には、9時半前に到着。この時間に着くことが出来れば、ゴール板前の良い席を確保することが出来る。

  第1レース(3歳未勝利、ダート1,800m、牝馬限定)でどの馬を買うかは、前日から決めていた。吉田豊騎手騎乗の、モアアピール。前走(3月28日)、前々走(3月7日)ともに2着で、いずれのレースも私は現地で観戦してきた。私が中山競馬場を訪れるタイミングと彼女の出走タイミングが、たまたま3回連続で同じだったのだ。それなら、買わないわけにはいかない。

  10時05分発走。大外枠ではあったが、いつもどおりスタート直後から押して押して先団に取りつくモアアピール。第1コーナーに入る前に2番手につけると、そのままうまくペースを落として、4コーナーまで2番手で粘る。そして、最後の直線に入った瞬間に加速して先頭へ立つと、そのまま足色衰えることなく、追い上げてきた2着ナナイロボタンに3/4馬身差をつけてゴール。過去に2度も目の前で2着に惜敗する姿を見てきた私としては、彼女が先頭でゴールを駆け抜けた瞬間の喜びは何とも言えないものだった。次走も、見に行けたらいいな。

 第2レース(3歳未勝利、ダート1,200m)では、名前が何ともいえないツンデレーション、サニーブライアンを祖父(母父)に持つイワを軸に馬券を購入。

  残念ながら、イワは出走前に故障で除外になってしまった。しかし、ツンデレーションは見事に3着に入り、購入した金額分はきちんと返してくれた。ありがとう。

  次に当たったのは、第6レース(3歳500万下、芝1,600m)。このレースも、前日からどの馬を買うか決めていた。柴山騎手騎乗の、ストリートキャップ。父ゴールドアリュール、母ミンナノアイドル、そして母父がオグリキャップ。現役時代は超がつくほどのアイドルホースでありながら、種牡馬としての成績は全くだったオグリキャップ。そのため、彼の血を継いでいる馬は貴重なのだ。その姿を見るため、前のレースが終わった瞬間パドックへ走り、ずっと眺めていた。祖父と同じ芦毛馬なのだが、まだ若いので色は黒い。しかし、顔や体つきはやはり似ている。若駒らしい可愛らしさの中に、気品のようなものを感じる。

  私にとってのメインレースは、このレースである。そのため、一気に掛ける金額を上げた。

  12時55分発走。良いスタートから中団の一番内側につけたストリートキャップは、そのまま内々で足を溜める競馬。そして、第4コーナーを回って最後の直線に入る。一瞬、内で包まれてしまったかのように思えた瞬間、一気に馬群を割って伸びてきて、すごい足で他の馬を差し切った。馬群の中から彼の姿が飛び出してきた時の興奮、夢中で叫びながら見届けた先頭でのゴール。そして、その走りに見た祖父の面影。そういえば、芝のマイルといえば、オグリキャップの最も得意とする条件だった。この調子で、いつかは重賞、そしてGⅠを制してくれたら本当に嬉しい。

  第7レースも、ワイドが的中。今日は、大きな当たりもあったし、それ以外にも小さくても地味にありがたい当たりが多かった。1回だけ大きな当たりがあるより、こういう日のほうが楽しめる。

  第9レースも、地味だけどありがたい馬連的中。

  私の中のメインレースは終わってしまったが、公式な今日のメインレースは、第11レースの中山グランドジャンプ。障害レースの、年に2回しかないGⅠのひとつである。ちなみに、もうひとつのGⅠは年末の中山大障害であるが、昨年のそのレースも私は生で観ている。こう考えると、最近本当に競馬場へ行くことが多くなったんだな。

  このレースでは、昨年末の中山大障害で優勝したレッドキングダムがダントツの1番人気。しかし、私が応援するのはその中山大障害で2着になった、それまで最も強いと言われていたアポロマーベリック。ピークは過ぎたと言われているが、そんな前評判は関係ない。パドックで見ると、どちらも毛艶が素晴らしく、GⅠ馬の貫禄に溢れている。

  私だけではなく、多くの人が、このレースはレッドキングダムとアポロマーベリックの一騎打ちだと思っていた。しかし蓋を開けて見ると、15頭中5頭が落馬で競走中止という過酷なレースとなり(幸運にも全て人馬ともに無事だったから良かった)、最後に抜け出したのは林騎手騎乗のアップトゥデイト。しかも、レコードタイムでのぶっちぎりの優勝で、私は初めて掲示板の着差欄で「大差」という文字を見た。これには会場もどよめき、馬券の的中云々に関係なく、最後の直線では私も含め多くの人が彼らに大きな拍手を送っていた。これだけ強い競馬を見せられると、馬券が外れても気持ち良く、こんな素晴らしいレースを生で観られたことに感謝してしまう。ちなみに、林騎手はデビュー30年目で初のGⅠ制覇とのこと。本当におめでとうございます。

  大満足で帰途につく。今回は当たったレースについてを中心に書いたが、当たろうが当たるまいが、競馬場にいるだけでワクワクし、幸せな気持ちになる。少しでも興味のある方は、是非一度、競馬場へ。