7時起床。予報では天気が心配されていたが、外は綺麗に晴れている。
部屋に届けられた地元の信濃毎日新聞を読む。一面は何だろうと思ったら、千曲川のダムに鮭の稚魚を放流するという内容だった。地方感満載で面白い。また、長野新幹線や中央線特急、松本空港発着の航空便の空席情報なども載っている。これは、地元の人たちにとっては結構ありがたい情報なのではないだろうか。
午前中は、視察研修。先進的な取り組みを行っている組織で、現地の様子を詳しく見学させて頂いた。昨日に引き続き、この視察も興味深くて大変勉強になった。
11時半前に長野駅で解散。職場へのお土産を買い、後輩を見送ってから昼食へ向かう。今日は、午後からは休みを取っている。
昼食は、長野駅近くの飛騨料理屋「飛騨食事処」へ。信州蕎麦のランチと、別注で赤かぶ漬を頂く。TBSで放送されている「赤かぶ検事奮闘記」で、主人公の”赤かぶ検事”こと柊茂検事の大好物として描かれている赤かぶ。メニューにあるのを見つけた瞬間、反射的に注文してしまった。しゃきしゃきとした食感と酸味が美味しいお漬物である。ただ、1人で食べるにはちょっと量が多く、お蕎麦と合わせてお腹がパンパンになった。
長野電鉄の長野駅へ移動し、12時10分発の湯田中駅行きA特急スノーモンキー号に乗る。長野電鉄は、過去に首都圏で活躍していた電車を引き取って運行していることで有名で、特急スノーモンキー号には初代の成田エクスプレス号の車両が使われている。ちなみに、スノーモンキー号という名称は、終点の湯田中温泉の先にある地獄谷野猿公苑という野生の猿が温泉に入ることで有名な観光地から来ている。
ちなみに、普通列車には東急線や営団地下鉄の車両が使われている。今日は、東急田園都市線で使われていた車両に会うことが出来た。
特急の場合、長野から終点湯田中までは約45分。車窓が魅力的なので、あっという間に感じる。中でも素晴らしいのは、やはり林檎畑の中を走りながら遠くに雪山を見ることが出来る辺りだろうか。
湯田中温泉駅に到着後、タクシーに乗って渋温泉へ。渋温泉には宿泊者向けに9カ所の湯巡り外湯があり、その内で最も大きい九番の大湯には日帰り客も入ることが出来る。観光案内所でチケットを購入し、現地近くのお土産屋さんに鍵を開けてもらって大湯に入る。ちょうど先客が上がるところで、完全に貸切状態。溢れ出る熱々の源泉のおかげで、お湯の温度はかなり熱めである。また、鉄分が強く、顔をぬぐうとしっかりと鉄の味がする。これは素晴らしい温泉だ。気持ち良すぎて、帰りたくなくなる。今度は、きちんと泊まりで来よう。
観光案内所近くの渋温泉の看板の裏に、文字通り看板犬がいる。優しい眼差しだが、触ろうとするとがっつり吠えられた。
渋温泉は、温泉街の雰囲気も素晴らしい。これぞ、古き良き温泉街である。やっぱりここに来るからには、きちんと1泊して、浴衣に下駄でカランコロンと歩き回りたい。
帰りは、湯田中の駅まで歩いて帰る。所要時間は約20分。予定をオーバーして温泉を楽しんでしまったので、少し急ぎ足で歩く。
湯田中駅14時30分発のA特急ゆけむり号に乗り、長野へ戻る。特急ゆけむり号には、かつて小田急ロマンスカーとして活躍した10000系HiSEが使われている。鉄道ファンとしては、この車両が現役で、しかもこんなに景色の良いところを走っているというのは、本当に嬉しい限りである。
運良く展望席の1番前の席に座ることが出来たので、前面展望を楽しむ。ロマンスカーの展望席でこんなに素晴らしい景色が見られるとは。本当に素晴らしい時間を過ごさせてもらった。
長野駅近くになると、地下に入る。
長野駅到着。
展望席。お世話になりました。
長野駅で新幹線に乗り換える。少し時間に余裕があったので、上りホームにあるお蕎麦屋さんで月見そばを頂く。期待どおり美味しいお蕎麦だである。
長野駅15時40分発の北陸新幹線はくたか582号に乗り、東京へ帰る。
一旦帰宅後、蒲田駅前の紳士服「コナカ」へ礼服を買いに行く。昨日の未明に妻の(父方の)祖母が亡くなり、明日告別式へ行くことになったのだ。しかし、これまで私は正式な礼服を持っていなかったので、この機会にきちんと揃えることにした。
明日は始発の新幹線に乗るので、日付が変わる前には就寝。そういえば、明日もまた北陸新幹線に乗るのか。これだけ連続だと、さすがにありがたみは薄れていく。