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3月12日(日)

2017年03月18日 00時53分12秒 | 2017年

  6時半起床。7時から、貸切風呂に入る。凛とした寒さの中で入る温泉は、また格別である。

  一旦、部屋へ戻る。この宿は湯野上温泉駅のホームのすぐ隣に位置しているので、部屋から会津鉄道の電車がよく見える。この光景もまた、この宿の魅力のひとつだろう。

電車に夢中で、妻の隠し撮りに気付かなかった。

  8時から朝食。温泉のおかげで目覚めもよく、朝からもりもり食べる。焼き鮭の身が厚くて美味しい。

  9時過ぎに宿をチェックアウト。今回泊まらせて頂いたホテル大島は、温かみのある素晴らしい旅館だった。料理も温泉も大満足だった。是非またお世話になりたい。

  早めに湯野上温泉駅へ向かい、駅の中の売店でお土産を買ってから、駅の中をぶらぶらする。駅舎の中では、囲炉裏に火がかけられていた。ちょっと煙いが、温かくて居心地が良い。天気も良く、茅葺の駅舎に青空と遠くの雪山がよく似合う。

  湯野上温泉駅9時30分発の普通列車で帰途につく。帰りの最初の電車は1両編成だ。

  10時ちょうどに会津田島駅に到着。ここには会津鉄道の車庫があり、珍しい車両が並んでいた。

  会津田島駅10時20分発の区間快速浅草行きに乗る。古き良き東武鉄道の車両だ。シートがふかふかなところが良い。ボックス席で妻と向かい合って座り、本を読みながらまったりと過ごす。

途中駅での反対方面行き電車との擦れ違いで、少し外に出る。めちゃくちゃ寒い。

  12時過ぎに下今市駅に到着し、昨日に引き続き一旦東武日光へ戻る。ちょうど金色のスペーシア号がやってきて、ちょっと得した気分。

  東武日光で一旦下車し、駅の近くにある「かまやカフェ」で昼食。後はもう帰るだけなので、それぞれ好きなものを食べることにする。本当に好き勝手に頼んだので結構な値段になってしまったが、どの料理も美味しかったので、まあよしとしよう。

まずは飲み物。妻は日光地ビール「いろは」。

私は自家製ジンジャーエール。

前日光和牛のローストビーフ。比較的赤身がしっかりとしていて、食べ応えがある。

栃木県産大豆「たちながは」で作った湯葉刺し。湯葉は食感が好き。

前日光和牛と日光豚の合挽肉のハンバーグ。パン粉も日光産の小麦粉を使っているらしい。溢れる肉汁と歯ごたえのあるお肉の存在感がすごい。

きのこと湯葉のグラタン。これは妻のメイン。

とちおとめのショートケーキ。クリームが甘さ控えめで、スポンジが比較的甘く、バランスが絶妙。これが一番印象に残った。

  東武日光駅14時03分発の臨時特急きりふり292号に乗り、浅草へ戻る。帰りもわざわざ東武日光駅に寄ったのは、この特急に始発から乗るためである。東武特急というとスペーシアが有名で、実際にその乗り心地は素晴らしい。しかし、私のような鉄道マニアは、こちらの350系車両のほうが魅力的に映ったりもする。この車両は平成3年にリニューアルされて運用開始となったものだが、製造自体は1969年から87年の間にされており、清涼飲料水の自販機が初めて設置された車両らしい。私座席間(前後)の狭さとか、リクライニングしないとか、今時の特急型車両ではなかなか考えられない仕様ではあるが、武骨な車両デザインやシートの色など、旧型車両の良いところに気付くと、それがたまらなくなる。東武鉄道では来月から26年振りに新型特急車両がデビューすることになっているが、それに負けることなく、この車両も出来る限り長く現役でいて欲しいと思う。

  定刻通り16時05分に浅草へ到着し、そこから1時間ほどで蒲田へ帰ってくる。今回は、随分と移動時間の長い旅行となった。しかし、私は魅力的な沿線の風景や珍しい車両に乗ることが出来て、大満足である。おそらく、今回の結婚式がなかったら、会津地方、しかも南会津といわれる地域を訪れることもなかっただろう。友人に感謝である。