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3月19日(木) 粋な別れをしようぜ。

2020年03月21日 09時07分26秒 | 2020年

 6時15分起床。久しぶりに危うく二度寝しそうになる。

 娘を保育園へ送って行ってから朝食。ウインナーを焼いて食べる。

 午前中は横浜で退職挨拶に必要な品物の調達に奔走する。これで最低限の一式は揃った。

 関内へ出て、「野毛おでん」で昼食。私はここの魚の唐揚げが大好きだった。今日の魚はむつとワカサギ。やはり美味しい。さらに言えば、ここのお店は付け合わせも、しじみのお味噌汁も優しい味わいで本当に好きだった。もうしばらく食べられないので、じっくり味わう。

 お昼過ぎにオフィスへ戻る。

 引き継ぎ資料の完成は来週に先送りして、机回りの片付けと先輩から受注した事務作業でバタバタと時間を過ごす。

 16時前に先輩と一緒にオフィスを出て、横須賀へ。

 私たちがずっとお世話になってきた担当先の理事長さんへの退職挨拶と少し早い引き継ぎ挨拶という名目で、「いげた寿司」へ連れて行って頂く。顧問弁護士の先生にもお越し頂き、送別会をして頂いた。美味しいお寿司を頂きながら、たくさん話をして、たくさん笑った。私が最も尊敬する経営者であり、大好きな人である理事長と過ごす時間は、本当に幸せだった。本当に、本当に、幸せな時間だった。

お寿司はたくさん食べた中から、特に絶品だったものをチョイスして載せます。まずは、さよりの雲丹のせ。

のどぐろ(左)と石鯛(右)。

えぼ鯛。生で食べられるのは珍しい。

赤貝。

貝ひもの軍艦。

大トロ。

平貝(左)と貝柱(右)。

いくらと雲丹。

 弁護士さんをお見送りしてから、もう1軒。若松マーケットへ繰り出す。

 理事長行きつけの小料理屋さんへ。私が連れて来て頂くのはこれが3度目である。ママさんも私のことを覚えていてくださって、前回同様「横須賀ブラジャー」専用のジンジャエールを飲ませてくださった。おっとりしつつも明るいママさんや他の常連さんも交えて、楽しくお喋りをする。

佐島のシラス。理事長が買ってきてプレゼントした品だそうだ。身が大きくて美味しい。

横須賀の有名なお肉屋さん「横須賀松坂屋」のシュウマイ。

一般には出回らない横須賀の若手農家さんが作っているトマト。雑味が一切なく、甘さが真っすぐに入ってくる。

その同じ農家さんが作っているネギ。甘くてとても良い香り。

 最後に理事長が石原裕次郎の『粋な別れ』を歌ってくださった。冗談で「これが餞別の歌だ」と仰って笑っていて、私も一緒に笑っていたが、内心泣きそうだった。

 別れ際、理事長にせめてものプレゼントをお渡しする。立場上、公式な会合への出席や人前で話をする機会の多い方なので、そういう場面に似合うネクタイを選んだ。店員さんとああでもないこうでもないと1時間近く迷って決めたものである。理事長は「おぉ、そうか、ありがとうな」と笑顔で受け取ってくださった。気に入ってもらえるといいのだが、仮に趣味に合わなくても大切に使ってくれるだろう。そういう人だ。

 年間3回開催されるイベント(私がこれまで何度も風船を作りに出かけていたイベント)での再会を約束してお別れする。必ずまたお会いするので、さようならは言わない。でも、本当にありがとうございました。

 先輩と一緒に京急線の各駅停車でゆっくりと話をしながら横浜まで戻ってくる。話題のメインは、今日発表された来年度の人事。先輩も私も、おそらく他の多くの若手も納得のいかない人事が行われていて、当事者を含め後輩たちのモチベーション低下につながることが懸念される。というか、避けられないだろう。これまで「立つ鳥跡を濁さず」を意識しておとなしく過ごしてきたが、これは最後に一発かましてやらないといけないかなと思えてくる。誰もはっきり言えないだろうから、ある意味怖いものなしの立場にいる私の出番だ。しかし、そこは一旦冷静になって、それが本当に得策なのか、残る人たちのためになるのかをじっくり考えたい。

 23時過ぎに帰宅。入浴と洗濯を済ませ、理事長がお土産に持たせてくださったお寿司屋さんの卵焼きを一切れ食べる。やはり美味しい。ここでもちょっと泣きそうになる。

 久しぶりにがっつり夜更かしをして、2時半過ぎに就寝。