「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

谷地館周辺

2008-01-30 15:48:14 | 遠野
 遠野遺産として認定されている城館跡は市内では今の所、綾織町内に2箇所のみ(谷地館跡・西風館跡)でありますが、ここ谷地館跡は、館があったという雰囲気は皆無に等しく、ただ館跡と語られる場所に八幡社が佇み、その歴史を僅かに偲ばせるのみ。


谷地館跡・・・2008、1.30撮影






 何度となく訪れておりますが、遠野遺産に認定され、社の修復と鳥居が塗り替えられたようでもあります。
 赤色の鳥居が遠くからも結構目立ちます。







 
 谷地館跡は岩手二日町駅の南側となります。
 

 岩手二日町駅・・・無人駅(JR釜石線)











 別に時間を計っていたわけでもないが、タイミング良く列車がやって来た。


 


 

 岩手二日町駅に停車




 雪原の中を遠野、釜石方面へ・・・・。




 谷地館の歴史関連は当ブログ内検索にて「宇夫方氏」「谷地館」のキーワードで・・・・。












 おまけ

 なんちゃって遠野遺産・・・汗


 ♯1・・・「大根城と茄子御殿」綾織町新里















 ※それともうひとつ・・・。

 遠野遺産にあんべ光俊さん(飛行船)の遠野物語を・・・・。
 
 遠野をイメージし、遠野を扱った魁の歌であり、これ以上ヒットした歌は今のところ無い、私と同年代のみが知る歌ではありますが、今でも色あせないメロディ、歌い継いでほしい曲のひとつです。

オリジナルはこちら
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鮎貝志摩守(小友鮎貝)

2008-01-29 17:15:03 | 歴史・民俗
 冷え込みが少し弛んだ遠野、お日様はちょっとしか顔を覗かせなかったけど、今までに比べれば遙かに過しやすい、しかし、まだまだ厳冬期であり、もうしばらくは「さむじぇ~」と声を出す日々が続くものと思います。


 さて、時折コメントいただきます残さん(大槌町出身、会津若松在)から小友町の鮎貝館に関り、館主と語られる鮎貝氏に関して気仙沼市史に記述があるとご教授いただいておりましたが、本日市立図書館にて確認して参りました。

 確かに遠野鮎貝館の鮎貝氏に関する記述と若干の考察を確認しております。


小友町鮎貝・鮎貝館跡・・・2008年1月29日撮影



 まずは鮎貝館に関する伝承等はこちらをご確認ください。



遠野市小友町鮎貝地区



 4年程前になりますか?遠野市内の館跡調べを始めて間もなく、小友鮎貝館探訪に前後して、この館の伝承も含んだ郷土資料を拝見しましたが、その中にかなり興味を覚える記述をみて驚いたものです。
 内容は上記にリンクした頁をご参照願えればと思いますが、その後、この地区で生まれ育ち現在も暮らす職場の先輩に聞いたのですが、伊達家家臣の鮎貝氏縁の地、山形県白鷹町と鮎貝という地名が縁で交流が成ったということ、お互い往来が成ったとということを聴いております。

 
 しかし、山形県白鷹町を中心に長井市も含まれる地を治めていた鮎貝氏が何故に遠野へ来たのか、伝承は史実に近いものがあるのか、この点が不明でもあり、興味はあっても心底から信じることはできなかったが本音でもありました。

 また、館跡関連の資料には館主一族末裔は現在も宮城県気仙沼に健在であるかのような記述もあって、根拠は何なのか、きちんと調べたのか、こちらも俄かに信じられる要素は感じられませんでした。



八坂神社



○鮎貝氏

 藤原北家流山蔭中納言の孫藤原安親は、置賜郡下長井荘の荘官となった。子孫は土着して武士化し、置賜郡横越郷に居住して横越氏を称した。
 応永三年、成宗は横越から下長井荘鮎貝に移り鮎貝城を築き、鮎貝氏を称し、以後、宗盛-定宗と続いたという。また一家の家譜では鮎貝定宗が鮎貝に住んで鮎貝を称したともいう。
 
 鮎貝氏は伊達晴宗(政宗の祖父)時代、「守護不入」(国主といえどもその領地統治に関して干渉しない)の特権を与えられ、伊達家からかなり優遇されていたことが伺われる。

 天正15年(1587)、伊達政宗と対立する最上太守、最上義光の支援で伊達家に謀反を企てたが、伊達政宗によって鮎貝氏は攻められ鮎貝城は落城。
 鮎貝氏当主宗信は最上家に逃れたが、伊達政宗は当主の弟宗定を粗略に扱わず、祖父の代より格式高き家である鮎貝氏を御一家(伊達氏親族等)に据えて優遇した。

 ちなみに伊達家では・・・

 御一門、御一家、準御一家、御一族、宿老の序列とされ、鮎貝氏は伊達家親族ではなかったが御一家の筆頭となる。

 寛永21年(1644)仙台2代藩主伊達忠宗は鮎貝宗定に本吉郡内等800石余りを加増、この時に現気仙沼地域に関りを持った最初であると思われる。
 後に仙台藩では重きを成し明治維新を迎えている。


 しからば遠野市小友町鮎貝との関わりは・・・・となりますが・・・。

○遠野鮎貝館

 遠野阿曾沼時代の末期、阿曾沼広郷(遠野孫次郎)広長(孫三郎)に仕えた鮎貝志摩守が館主であると伝承されている。
 後に慶長5年(1600)に阿曾沼広長が鱒沢広勝、上野広吉の謀反によって気仙落ちした際に広長に附き従って共に気仙へ落ちていったと語られる。

 気仙沼市史では、天正年間に最上氏支援で伊達政宗に反抗した際に伊達勢に攻められ、当主である兄が出奔、弟の宗定が取り立てられるも、家格は優遇されるも禄も少なく、また政宗時代は記録に残るような事績を残していないという・・・。

 すなわち鮎貝氏事績不明な時代が文禄、慶長、寛永初期にあったのではないのかと考察され、この時期に小友鮎貝館に伝えられる内容が当てはまるのではないのかとも推測されることで、この考察にはかなり興味を覚えることでもあります。

 つまり阿曾沼氏の要請によって伊達政宗がある程度名の通った大物武家を遠野に派遣した、ちょっと驚愕することでもあり、つじつまも合いそうな雰囲気でもあります。

 無論、遠野側のこの時代の歴史考察含め裏を取るような内容は必要ではありますがね・・・・。


 いずれにしましても、少し鮎貝館、遠野の鮎貝氏に関して一歩前進といったところで、ますます興味をそそられます。


五輪峠入口ゲート


 雪で閉ざされ春まで通行は出来ませんが、いずれ春が訪れて通行可能になるように遠野郷土史のひとつ、鮎貝館の謎も雪融け間近となりますか?・・・。


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参勤その弐

2008-01-27 16:19:03 | その他
 2泊3日のプチ参勤、お江戸も確かに寒かったが、やはり新花巻駅に降り立った際は、その寒さの質がだいぶ違うと肌で感じたのであった。
 肌で感じる、痛いようなピリッとくるといいますか、遠野へ戻るとさらに寒い、岩手はまだまだ真冬なんですよね・・・・笑


 現実逃避も兼ねてのお江戸入り、やはり前回エントリーした遠野通い人さん達とのぶれんど新年会が一番でもありましたが、遠野へ戻っての翌朝(27日)、しかも早朝から厳寒の中で文化財防火デーに伴う訓練が行われ、早くも現実に引き戻されております・・・汗



伝承園界隈・・・・(訓練は綾織の南部曲屋千葉家で行われました)





 日中、天気はまあまあ良い方なのに、かなり寒い一日、前日は吹雪乱舞の催物が行われたらしい。



 お江戸にて・・・



 お二人のぶれんどさんとの待ち合わせまでは時間もだいぶあったので、まずはホテルにチェックイン、その後、歩きで上野界隈を2時間程歩きました。
 ちなみにホテルは台東区の南端、歩きでも10分位ですかね、間もなく「萌え~」秋葉原でしたが・・・・笑・・・今回は西方面へ、そして大きな通りを北方面へ・・・・。

 画像は独り暖簾を潜った某所の居酒屋にて・・・。
 まず生ジョッキ1杯、メニューに芋焼酎「魔界への誘い」を発見、ロックで2杯ほどいただきました。
 肴は牛スジ煮込み。


 さらに・・・


 揚げ出し豆腐につくねをチョイス・・・景気付けには丁度良い塩梅ですかね・・・笑


 ちょっとほろ酔い気分ながらも外は寒い、待ち合わせ場所に移動するまでには、すっかり酔いも覚めてしまったようです。

 なんとか無事に移動完了、ひろゆさんと合流、間もなく山猫さんとも合流となりました。



 翌日は、早朝東京駅を出発、家族が買物やらで仙台に来ているらしい、そこで仙台で合流のため、普段乗ることが全くない「こまち」に乗車。
 仙台や盛岡は東北新幹線ならほとんどが停車しますから便利でいいですよね。




仙台駅前・・・西口


 仙台に降り立つと、これまた東京とは違った風の冷たさ、仙台も寒かった・・・。


 買物といっても何を買うでもない、結局気に入ったものがなくてお土産中心となってしまったようだ。
 
 仙台もまた都会であるが、今年は歴史関連で何度か訪れることになりそうな予感、今から仙台タウン情報でも調べておこう・・・・汗
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東京ぶれんどぱぁーく

2008-01-26 19:00:30 | その他
 某日、野暮用(家事用務)にてお江戸に短期参勤交代に赴く。

 国許を出る際は大雪、吹雪で大荒れの中であったが、お江戸も風が強く、しかも冷たい・・・厳寒とは違うがやはり寒かった・・・。



某所


 今宵の秘密会合が行われる予定の某所の街並み、田舎人からすればかなりの都会である。
 少し早かったがまずは下見に一度散策いたしました。
 

 適当に時間を潰して、某駅前で無事に合流・・・・お二人に導かれるように都会の雑踏の中に吸い込まれていく・・・。





 久しぶりにお会いしたということと遠野話題で盛り上がる、ひと足早い遠野ぶれんどの新年会を開催した気分、某酒類を注文すると三角クジが一枚、3人で一回ずつ一巡するも「スカ」・・・笑・・・ハズレ・・・涙。
 二巡目、4枚目に3等が当る。
 1千円の割引券ゲット・・・・。



 フライデーナイトということで、何かとお忙しい中、お付合いいただき大変嬉しかったです。
 正味3時間余りの宴、楽しい一時・ありがとうございました。
 次ぎは遠野でお待ちしておりますぜ・・・!




 遠野ぶれんど関東支部の面々・・・笑

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かもねでけろ

2008-01-22 18:52:34 | その他
 朝の冷え込みは少し厳しかったが、朝からいいお天気。
 嫁様も休みということで、温泉にでも行くかと聞きますと、行ってもよいとのことで、温泉といえば花巻方面の内陸部が本場ながら、道路事情等も考慮して、沿岸部へ・・・・・。


 大槌城跡(城山公園)


 釜石は積雪が皆無で、抜けるような青空、まるで春の陽気・・・遠野でいえば3月頃の気候か、岩手の冬を過すには三陸沿岸がベストかな?

 というわけで、大槌の「マストの湯」に久しぶりに行ってきた。
 雪の無い釜石や大槌の歴史探訪にはうってつけの季節、山城のひとつ、ふたつは攻略したいと考えており、そのついでにマストの湯で汗と疲れを流すのもまた良いかもしれません。


 太平洋・・・四十八坂から





 波板から





 風呂上り、ちょっと海岸沿いを北上、何処か適当な場所で昼飯と考えていたが、若い頃、友人達と時折立ち寄ったドライブインが健在で、しかも当時から魚介類がダメだったので、ほとんどメニューにあるものは食べれず・・・イカ飯や磯ラーメンを美味しそうに食べる友人達は無視して、小生はカレーやカツ丼ばかり食べていた。
 今の歳になってようやくその土地の名物やら旬なものを食べなかったら損だと少しだけ気付いております。

 循環器検診の再検査でも言われたように魚介類をもっと食べましょう・・・ということで、昔では考えられないことですが、イカ飯と磯ラーメンを注文・・・・。

 嫁様には「無理はしなくてもいいのに」・・・「何処かで普通のラーメン」でも・・・とも言われましたが・・・「かもねでけろ」・・・ということで初イカ飯に初磯ラーメン・・・・。







 貝関係はちょっということで嫁様にあげて・・・汗・・・まっ、どちらもいい味ではありました。
 これらを拒むものではありません、食べれないことはなく、本日は完食とあいなりましたが、ただこれらを食べる為にだけ海岸へ来ようとは思いませんね。
 でも、案外美味かったということで、一応この分野クリアということで・・・汗




 鴨

 白鳥がメインとなる傾向が強いですが、小生は鴨に焦点を当てたりして・・・。






 白鳥はどこか優雅で美しいですが、白と灰色の二種類のみ、鴨の種類はよくは知らないけど、頭が緑だったり、キジ模様だったり、ゼブラ模様だったりと、見ていると面白い・・・・彼らにすれば「かもねでけろ」かもしれない・・・・笑

 ネギでも持っていってヤラセ画像でもと思いましたが、愛鳥保護団体をはじめ皆さんにヒンシュクを買うのは必至、思いだけにいたしました・・・・大汗



 さて、野暮用でちょっと留守いたします。
 ネットは木曜朝までは見られる環境にありますが、エントリー及びコメント返しは本日以外は土曜日夕方までできませんので、あしからず・・・・。



 おまけ・・・

 職場の某日の夕飯



 最近はおかずに魚が出るようになりました。
 サバの味醂にひっつみ団子
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プチ定番土淵

2008-01-21 14:44:52 | 遠野
 少し寒さも弛んだような・・・ここ数日は朝の冷え込みが厳しく氷点下二桁代でもありましたから、今朝のような日は弛んだと思うのですかね、それとも寒さに慣れてきているのか・・・。


似田貝(土淵)から


林崎(土淵)



 朝からきれいに晴れ渡っているお昼前、ちょっと笛吹童子氏(ブログ遠野なんだりかんだり)のエントリーで気になる画像があったもので、もしやと思い土淵方面に車を走らせる。


 気になったものはこれだっ・・・・笑



 屋根についている九曜紋・・・はて、何処かでみたことあるような・・・どこだろうと考えていた・・・汗・・・もしやと思い訪ねてみますと、な~るほど・・・納得いたしました。

 此処まで来たからにはブログネタは土淵からと思い、土淵町内を思うがままに車をちょこっとだけ走らせて参りました。



 冬の河童淵





 夏場の人混とはえらい違いで自分一人・・・静寂の中にシャッターを切る音と川面の氷が時折岸にぶつかり、河童がいるのではないのか、と勘違いする雰囲気でもありますが、流石の河童もこの寒さでは出て来れないだろうな・・・笑
 でも雪面は足で踏み固められ、こんな時期でもそれなりの数の人々が訪ねてきているようです。


 小烏瀬川(大楢橋から)


 空の青と川面の青が見事マッチしておりましたので、思わずシャッターを切りましたが、この後、空は雲が多くなって青空が薄くなり始めました。




 「おっけってらだら」・・・・「まだおっけっでね」





 けっこう前からこんな状態だったと記憶してますが、実際倒れてはいるのですが、まだ踏ん張って完全に倒れていない。

 これが私だったら腹筋が大笑いした状態、すなわち半起きの姿勢で頑張っていることになりますが、それにしても人間技ではない・・・おっと石ですから・・・笑

 まっ、この状態も何処か遠野的ではあるのですが、傾きは良しとしても、ちょっと手を加えても良いような・・・・?



 山口の水車小屋




 なんか遠くで「ミャ」「ニャ」と声がしたような・・・・うん、これは・・・もしや・・・・汗


キタ~・キタ、キタ







 やはり、山口猫の「やまちゃん」登場・・・笑・・・別名「スリスリ1号」


 しょうがないので少し遊んでやるも、これがなかなか離れない・・・汗



 
 タイミングを見計らって車に乗り込むと、ボンネットの上に・・・汗・・・しかもボンネットの上は暖かいとくれば、なかなか離れようとしない・・・涙

 申し訳なかったが、少し車を走らせたら降りてくれた・・・笑


 今年も元気なようですし、しばらくはこの界隈のアイドルとして君臨するのだろう・・・。
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遠野遺産認定制度と館跡

2008-01-19 09:25:45 | 遠野
 今朝の最低気温は氷点下14.9度、今季最低気温を記録したことになりますが、まだまだ序の口、むしろこれから2月10日辺りまでが冬本番、氷点下20度近くまで冷え込む日もあるかもしれません。

 

 猿ヶ石川(松崎町白岩 薬研淵)

 

 朝の勤務時間において、アメダスデータと睨めっこ、午前6時半には氷点下14.5度、7時20分に氷点下14.9度を記録、とにかく寒い・・・・。

 猿ヶ石川と六角牛(1/19正午頃撮影)




○ 遠野遺産認定制度と館跡

 お昼過ぎ、遠野市の城館跡関連資料の残りの頁のコピーをいただきに図書館を訪れる。

 図書館入口に「博物館講座会場」の看板が・・・・。

 中で確認すると「遠野遺産制度」に係る記念講演やら認定遺産の概要等の説明を午後から開催とのことで、興味がある分野でもあり、来たついでに拝聴して参りました。






●「遠野遺産制度」

 遠野遺産は、地域づくり団体等が地域にある誇るべき遺産を推薦し、遠野遺産認定調査委員会が推薦物件の調査を行ない、その調査結果に基づいて遠野市長が認定する。
 次世代に守り伝えていくべき遠野の宝物です。・・・とのこと。

 平成19年4月からスタートし、7月と12月に推薦を基に認定が行われ、53件の遠野遺産が誕生しております。

 建造物・名所旧跡・記念碑・風俗慣習・伝承・芸能・地形・植物・風景・伝統技術・・・・。


 
 記念講演・・・杉田盛彦氏(認定調査委員会委員長・岩手日報社編集委員)


 昭和49年から5年間、岩手日報社遠野支局長を歴任。


 概要説明等・・・黒田学芸員(遠野市文化課員)



 市が指定する文化財等と重複する遠野遺産もありますが、いずれ地域で後世まで伝え守るという意思と実際の行動が伴わなければ認定されても意味を持たない内容もありますが、行政からの補助金を一部活用しながら、環境整備やら補修、さらに催しものの開催等を通じて地域の宝物として、さらに地域づくりとその連帯感を育み、そしてその存在の意識をしっかりと根付かせ後世に残すといったことでは、大いに歓迎できるものではないでしょうか。





 ただし、少し引っかかることといいますか、気になること・・・・

 53の遠野遺産(平成19年度認定)のうち、私個人として推し進める城館跡のような史跡に関しては、綾織町の谷地館跡と西風館の2箇所の認定に留まっている。

 山城等が主の遠野の城館跡、個人所有の山林となっていることが多数でもあり、地権者が複数であったり、その地権者が地元民でないケースもあったりと結構難しい場面も予想されます。
 歴史的に貴重な史跡と成り得る館跡としても相互の理解がなければ、推薦も叶わないだろうし、それと地域ではそれほど評価がされていないとか、その存在すら知らないということもあると思われます。

 後者の方は、私のように趣味で館跡を調べ、これこそ後世に残すべきだと旗振りをしてはおりますが、イマイチ地域にとけ込めていないし、自信もなく、それこそ己自身では矛盾も感じられることでもありますが、まずはその全貌を明らかにするべく、市内全ての館跡を探訪調査することが先決だと考えております。

 しかし、この制度を活用することは必要だとも認識しておりますし、後世に残す、地域の歴史が浮上する、認識するといった利点もあると思いますので、是非に館跡ももっと推薦していただきたいなあ・・・と思います。



 なお、遠野遺産展(写真展)が遠野市立博物館で開催中とのこと。
 遠野市民と受付で伝えれば無料ということなので、ご覧になられてもよいと思います。
 
 5月6日まで開催中



 伝承園


 伝承園の界隈も景観、建造物、石碑、地形等の複合地域として遠野遺産に認定されております。
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睦月・福泉寺

2008-01-17 18:48:05 | 福泉寺・伝承等
 12月中旬から3月一杯、観光面で閉山中の福泉寺、1月中旬の姿を画像と共にお伝えいたします。(撮影日2008年1月17日午後)


 松崎、遠野方面を望む


 遠野の四季折々、とりわけ田園風景の移り変わりを確認するには、もってこいの場所ですが、冬季以外は入山に係る拝観料が必要となりますので、そうは簡単に来れるものではありませんよね・・・笑・・・その場合は、宮洞家のとらねこまでお申し付けください。
 便宜を図りたいと思います・・・笑


 五重塔







 大観音堂








 木彫観音像、高さ17メートル(日本一)を安置している大観音堂、冬季間は施錠され拝観できませんが、節分(2/3)、初太師(2/27)には一般開放され無料で拝観できます。
 なお、閉山中といっても福泉寺入山のみは無料でこの時期できます。



 白衣観音




 冬の遠野、厳寒の中にも遠野らしい雰囲気が感じられる季節でもありますが、冬の遠野として観光面で充実してきたのはここ十数年ではないですかね。

 「昔話まつり」や「どべっこ祭り」、もう少しすれば町場の商家や旧家での「町屋のひな祭り」・・・等がありますが、閉山中とはいえ、冬の福泉寺もまたそれなりに趣があると思いますので、カメラ片手に訪れてはいかがですか?・・・寒いですけど・・・汗


 

 仁王門と山門
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仙人の氷筍

2008-01-16 14:29:31 | 遠野
 姫屋のラーメンが食べたくなって上郷へ・・・・美味いラーメンを食べながらこの界隈でブログネタになりそうなものは・・・と考えていたが、何故か名梨さんの顔が、ふと思い浮かびますと、そういえばこの時期にしかみられない氷筍のことをいつも話されていたことを思い出し、早速その出来具合の試見として現地に赴きました。


 まずは腹ごしらえ・・・。

 姫屋のラーメン定食



 ワンコイン5百円でこのラインナップ。
 ラーメンは遠野でもトップクラスの味、定食のご飯も美味いですよ。



 シンプルですっきり系の正統派ラーメン、しかしコクのあるしっかりとしたスープ、かなり美味い・・・・。
 いやっ、ホントに美味いです。




 さて、某場所へ・・・・。

 積雪20~30センチ位か、先客といいますか既に何人か訪れている雰囲気。



 ワダチは最近のものらしい、しかし、広い場所に行きつくと、車から人が降車した雰囲気はみられず、足跡がないのである。
 タイヤの跡は沢を越えて隣接の林道へ・・・・山仕事等の車か・・・?。

 タイヤの跡をみますと軽の四輪駆動車か、我愛車濁酒特区スッケ号は小型乗用車ながらこのクラスでは車高も高く、フルタイム4WD、ワダチの車輪堀より少し広いらしいが難なく広い場所に行き着いた。


 洞穴



 「さあ~今時期の出来は?今年は?・・・・」




 氷筍









 実は画像では見たことはあったが現地で本物は始めてみました。
 もっと大きくなるものなのか?いやっ、もう少しすればさらに大きくなりそうな感じもいたします。


 手前の洞穴でも確認







 車で乗り入れる際は十分に注意を・・・普通車では行きつけない可能性大、四輪駆動車がお勧めですが、できれば軽とか小型車に限ると思います。

 道幅も狭くワダチから外れますと沢に転落の恐れ有、また積雪があってハンドルを取られることしばしば、スタックも懸念されます。

 できれば手前の駐車場に車は置いて徒歩が懸命かと思います。
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松崎点描08冬・壱

2008-01-14 14:11:56 | 遠野
 盛岡市玉山区藪川では今冬一番の冷え込みで、しかも全国で一番気温が低かったとか?最低気温-22.8度。

 本州での市部でトップクラスに冷え込みが厳しい遠野ですが、今朝は-12.2度が最低気温だったようです。
 我家では水道の元栓を締めてしっかりと凍結防止に努めたにも関らず、水道が凍結してしまい難儀しているところです・・・涙


 今朝の早池峰山・・・駒木橋から


 午前中はきれいな青空が広がり、いいお天気ながら気温は低くかなり寒い・・。

 
 天ヶ森と宮代・・・町田から




 このところの冬型の天候で気温が上がらず、しかも地吹雪もあって農道の雪も融けず・・・・圧雪凍結路となっております。

 午前8時頃
 

地元言葉では「でろでろず」とか「てろてろず」と言っておりますが、果してどちらが滑りやすいということだろう・・・?・・・笑
 てろてろの方が滑るといった雰囲気でもありますが、私はでろでろの方を良く使います・・・笑


 午前10時頃



 おっととと・・・


 凍結路と極寒の中、自転車で部活に向う高校生・・・・。

 私がこの道で見ている限り、3度程こけそうになり、左を走っていたのにだんだん右へ寄って行ってしまう・・・・危なくて見ていられない・・・・しかし、根性はありますよね。
 
 私も多少の雪や寒さの中、自転車で通学しておりましたが、続石(さすが)に冬休み明けは定期券か回数券を買ってもらいバス通でした。


 

 宮代ゴミ集積センター・・・笑



 猿ヶ石川(上松崎)




 松崎館跡


 地元の館跡ということで、7度位は探訪調査しておりますが、まだまだ把握していない事項もあって、今年も何度か探訪調査をと考えております。

 まずはこの松崎館、精度の高い縄張図的な図面を書いて残したい、地元の館跡という親しみもありますが、納得の図面作成、是非にと心に誓っております。

それにしても崖崩れといいますか山を削った姿、いつ見ても痛ましいです、史跡として早期保護保全を期待しております。






 おまけ

 某ホームセンターでの筆記用具コーナーにて、ペン類の試書ができるようなのですが、極細ペンの試し書きで思わず・・・・汗


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