ロックの奇跡・チャットモンチ-の3rdアルバム「告白」が満を持して遂にリリース!!
発売日にディスクレビューします。
M1.8cmのピンヒール
アルバムのオープニングを飾るに相応しい元気なポップチューン。これぞチャットのサウンドといった展開がアルバムそのものを顕著に示しているかのようだ。
ライヴで一曲目だったらいきなりノリノリになれそうな曲だ。
詞はクミコ。珍しくラブソングを書いている。
M2.ヒラヒラヒラク秘密ノ扉(Album Mix)
無敵のハイスピードマジカルチューン。なんでこの曲好きなのだろう?と考えてみるが答えは出ない。強いていえばチャットモンチ-の曲だからだろう。
この曲からチャットモンチ-は等身大のチャットモンチ-、すなわち大人のチャットモンチ-になったのだ。
二番のサビの「平凡を振り払い~」の声が裏返る所が大好きだ!
M3.海から出た魚
ここから5曲連続で亀田誠治プロデュース作品が続く。よく聞くと音が変わっていくのがわかる。さすがは名プロデューサーである。ちょっとしたサウンドアレンジはチャットにしては珍しいからなかなか興味深く聴ける。
詞はアッコ。かなり良い詞だと思う。海のように深い、魚のように自由な世界観。
M4.染まるよ
チャットモンチ-が挑戦するミドルバラード。シングルにしては弱いと感じたが、新たなファンを多く獲得出来たと思う。
この曲でシングルリリースする事にレコード会社からも反対されたにも拘らず、敢えて出したその姿勢を我々ファンは大事に受け止めるべきだ。
M5.CATWALK
可愛いタイトルとは打って変ってダークな世界観はクミコ作詞。楽しいだけでは生きられない。現実は千差万別であっても幸も不幸も全ての人に降りかかる。大人のチャットが大人の世界を歌う。
M6.余談
数少ない、えっチャン作詞曲。「余談」というタイトルそのものが凄いわ。他のアーティストの同じタイトルの曲って存在するんだろうか・・・?
小細工無しのシンプルな構成の曲です。
M7.ハイビスカスは冬に咲く
何か能天気に明るい曲。沖縄で作ったからでしょう。ボンゴの音がまた陽気でいいですな。沖縄に行きたいですな。
M8.あいまいな感情
眩いギター(スーパーカー後期の淳治のギターみたいだ)とコーラスが印象強い、透き通る様なそれでいて宇宙的世界観が表現されてる曲だ。
M9.長い目で見て
えっちゃん変な声だな、と思ったらアッコとクミコのボーカルでした。
この曲はセルフプロデュースである。冒険的なアプローチもチャットモンチ-の輝かしい未来も、それもこれも全てひっくるめて長い目で見ていこう。
M10.LOVE is SOUP
チャットモンチ-レストラン・スープとは関係ない曲。
ただでさえキュートなえっちゃんのボーカルを更にロリポップにしたボーカルとコーラスにほんわかする。最後は鍋やフライパンでの阿波踊リズムで〆という演出が素敵。
M11.風吹けば恋
「染まるよ」を除くシングル3曲全て疾走感があり、演奏そのものに重きを感じられる。この曲もイントロや間奏部のテクニカルなパート部が男気溢れるパワフルな展開にして、サビには一気にポップになるというチャットモンチ-ならではの構成だ。
M12.Last Love Letter(Album Ver.)
元気なシングル二連発。先行シングルとして発売されているが、この曲はかなり好みだ。チャットモンチ-というロックバンドのカッコよさをアピール出来る最高のチューンだ。
つん裂くギター、咆哮するベース、プログレッシブなドラム。どれをとってもプレイヤーとして成長している。
オッサンみたいなアッコのコーラス、Cメロ前のクミコのシンバリングと聴き所多数アリ。
Aメロが始まる前のドラムスティックが舌打ちに変わった。アルバムバージョンというのはもしやそこだけ!?
M13.やさしさ
1stから定例のアルバムの最後の曲はえっちゃん作詞。
久し振りのギターのオーバーダブかと思ったらドラムもオーバーダブしてきて超重厚なサウンドに押し潰れそうになって、それでいてシンプルな詞で持ってただロックのやさしさを伝える。
何か知らんが初めて聴いた時泣けて来た。素晴らしいロックというのは泣けるもんだ。
アルバムを締めくくるに相応しいエネルギッシュで豪快な曲だ。
さて、全曲レビューしましたが、数回しか聴いてないけどこれは名盤ですね。ま、リリースする前からわかってたけどね。
まず、勢いが違う。ロックに真摯に向かうアティチュードが違う。男達とは違う。ロックに求めるものが全く違う。女にモテるためにやってる流行の音しか出せない奴等などがチャットモンチ-に勝てる筈がない。
本人達も認めているが、根が真面目だから良いモノは自ずと完成する。ファンもそれを信じて疑わない。バンドとファンとの信頼関係が強固である。
プロデューサーがいしわたり淳治、亀田誠治、そしてセルフと三者三様のアプローチがそれぞれ味わえる。
仮に、淳治プロデュースを卒業して、次に普通ならアルバム1枚丸ごと亀田プロデュースというのが今までなら定石だったように思うが、そうはならなかったのは、今後はセルフプロデュースがメインになるからである。早い話だが、次のアルバムはオールセルフプロデュースになる可能性も高い。
シングルもセルフで出したし、名プロデューサー亀田とも仕事して意見が違ったらはっきり断ったりして、プロのミュージシャンとしての立場を地に足を掴んで弁えている。今後とも目が離せる隙もない。
デビューミニアルバム「chatmonchy has come」はポップの奇跡だ。
1stアルバム「耳鳴り」は挑戦的で攻撃的なサウンドに徹した。
2ndアルバム「生命力」はロックとポップの融合を図り、ストックしていた過去の作品たちを自然体で奏でた。
そしてこの「告白」はほとんどその時その時に新たに作り上げた曲ばかりである。
バンドはチャットモンチ-という偶像を作り上げ、それからズレないように意識するばかりに、偶像とのギャップを産み、小さいジレンマを抱えた「生命力」ツアー。そのジレンマの原因となった偶像を破壊し、あくまで等身大という形を標榜し、そして順次リリースしたシングルは成功し、今回のアルバムも大成功になったのであろう。
チャットモンチ-はロックの救世主だ。それだけは間違いない。
ガールズはウーマンになってもそれは決して変わらない。
オススメ度(ロック評価)・☆☆☆☆
発売日にディスクレビューします。
M1.8cmのピンヒール
アルバムのオープニングを飾るに相応しい元気なポップチューン。これぞチャットのサウンドといった展開がアルバムそのものを顕著に示しているかのようだ。
ライヴで一曲目だったらいきなりノリノリになれそうな曲だ。
詞はクミコ。珍しくラブソングを書いている。
M2.ヒラヒラヒラク秘密ノ扉(Album Mix)
無敵のハイスピードマジカルチューン。なんでこの曲好きなのだろう?と考えてみるが答えは出ない。強いていえばチャットモンチ-の曲だからだろう。
この曲からチャットモンチ-は等身大のチャットモンチ-、すなわち大人のチャットモンチ-になったのだ。
二番のサビの「平凡を振り払い~」の声が裏返る所が大好きだ!
M3.海から出た魚
ここから5曲連続で亀田誠治プロデュース作品が続く。よく聞くと音が変わっていくのがわかる。さすがは名プロデューサーである。ちょっとしたサウンドアレンジはチャットにしては珍しいからなかなか興味深く聴ける。
詞はアッコ。かなり良い詞だと思う。海のように深い、魚のように自由な世界観。
M4.染まるよ
チャットモンチ-が挑戦するミドルバラード。シングルにしては弱いと感じたが、新たなファンを多く獲得出来たと思う。
この曲でシングルリリースする事にレコード会社からも反対されたにも拘らず、敢えて出したその姿勢を我々ファンは大事に受け止めるべきだ。
M5.CATWALK
可愛いタイトルとは打って変ってダークな世界観はクミコ作詞。楽しいだけでは生きられない。現実は千差万別であっても幸も不幸も全ての人に降りかかる。大人のチャットが大人の世界を歌う。
M6.余談
数少ない、えっチャン作詞曲。「余談」というタイトルそのものが凄いわ。他のアーティストの同じタイトルの曲って存在するんだろうか・・・?
小細工無しのシンプルな構成の曲です。
M7.ハイビスカスは冬に咲く
何か能天気に明るい曲。沖縄で作ったからでしょう。ボンゴの音がまた陽気でいいですな。沖縄に行きたいですな。
M8.あいまいな感情
眩いギター(スーパーカー後期の淳治のギターみたいだ)とコーラスが印象強い、透き通る様なそれでいて宇宙的世界観が表現されてる曲だ。
M9.長い目で見て
えっちゃん変な声だな、と思ったらアッコとクミコのボーカルでした。
この曲はセルフプロデュースである。冒険的なアプローチもチャットモンチ-の輝かしい未来も、それもこれも全てひっくるめて長い目で見ていこう。
M10.LOVE is SOUP
チャットモンチ-レストラン・スープとは関係ない曲。
ただでさえキュートなえっちゃんのボーカルを更にロリポップにしたボーカルとコーラスにほんわかする。最後は鍋やフライパンでの阿波踊リズムで〆という演出が素敵。
M11.風吹けば恋
「染まるよ」を除くシングル3曲全て疾走感があり、演奏そのものに重きを感じられる。この曲もイントロや間奏部のテクニカルなパート部が男気溢れるパワフルな展開にして、サビには一気にポップになるというチャットモンチ-ならではの構成だ。
M12.Last Love Letter(Album Ver.)
元気なシングル二連発。先行シングルとして発売されているが、この曲はかなり好みだ。チャットモンチ-というロックバンドのカッコよさをアピール出来る最高のチューンだ。
つん裂くギター、咆哮するベース、プログレッシブなドラム。どれをとってもプレイヤーとして成長している。
オッサンみたいなアッコのコーラス、Cメロ前のクミコのシンバリングと聴き所多数アリ。
Aメロが始まる前のドラムスティックが舌打ちに変わった。アルバムバージョンというのはもしやそこだけ!?
M13.やさしさ
1stから定例のアルバムの最後の曲はえっちゃん作詞。
久し振りのギターのオーバーダブかと思ったらドラムもオーバーダブしてきて超重厚なサウンドに押し潰れそうになって、それでいてシンプルな詞で持ってただロックのやさしさを伝える。
何か知らんが初めて聴いた時泣けて来た。素晴らしいロックというのは泣けるもんだ。
アルバムを締めくくるに相応しいエネルギッシュで豪快な曲だ。
さて、全曲レビューしましたが、数回しか聴いてないけどこれは名盤ですね。ま、リリースする前からわかってたけどね。
まず、勢いが違う。ロックに真摯に向かうアティチュードが違う。男達とは違う。ロックに求めるものが全く違う。女にモテるためにやってる流行の音しか出せない奴等などがチャットモンチ-に勝てる筈がない。
本人達も認めているが、根が真面目だから良いモノは自ずと完成する。ファンもそれを信じて疑わない。バンドとファンとの信頼関係が強固である。
プロデューサーがいしわたり淳治、亀田誠治、そしてセルフと三者三様のアプローチがそれぞれ味わえる。
仮に、淳治プロデュースを卒業して、次に普通ならアルバム1枚丸ごと亀田プロデュースというのが今までなら定石だったように思うが、そうはならなかったのは、今後はセルフプロデュースがメインになるからである。早い話だが、次のアルバムはオールセルフプロデュースになる可能性も高い。
シングルもセルフで出したし、名プロデューサー亀田とも仕事して意見が違ったらはっきり断ったりして、プロのミュージシャンとしての立場を地に足を掴んで弁えている。今後とも目が離せる隙もない。
デビューミニアルバム「chatmonchy has come」はポップの奇跡だ。
1stアルバム「耳鳴り」は挑戦的で攻撃的なサウンドに徹した。
2ndアルバム「生命力」はロックとポップの融合を図り、ストックしていた過去の作品たちを自然体で奏でた。
そしてこの「告白」はほとんどその時その時に新たに作り上げた曲ばかりである。
バンドはチャットモンチ-という偶像を作り上げ、それからズレないように意識するばかりに、偶像とのギャップを産み、小さいジレンマを抱えた「生命力」ツアー。そのジレンマの原因となった偶像を破壊し、あくまで等身大という形を標榜し、そして順次リリースしたシングルは成功し、今回のアルバムも大成功になったのであろう。
チャットモンチ-はロックの救世主だ。それだけは間違いない。
ガールズはウーマンになってもそれは決して変わらない。
オススメ度(ロック評価)・☆☆☆☆