卍の城物語

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津軽観音巡礼第二十七番 袋観音堂

2009-03-17 16:46:12 | 神社・仏閣
津軽三十三観音霊場第二十七番札所の袋観音堂へ行く。

法眼寺に後にし、そのまま真っ直ぐ温湯温泉郷へ向かう。
袋観音堂は温湯温泉郷の温泉街を抜け、袋という集落の中にある。

大きな鳥居を潜ると、雪に埋まった田んぼが広がる。そこから森の中へ入って行き、そして山へ登る。
途中には巨大なイチョウの木があり、樹齢400年と記されており、県の天然記念物に指定されている。
このイチョウの木があった所に、かつて観音堂はあったそうである。

この訪れた日の数日前に大雪が降ったので、参道は雪に埋まっており、かなりの積雪であった。
参道は階段状になって整備されているようだが、それは積雪でほぼ無意味になっており、雪藪を漕いで登山しているような形になった。
参道には三十三観音石像がお出迎えしてくれる。
それにしても悪路で、しかも堂宇までかなりの距離である。体調も芳しくなかった為、かなりの疲労を費やしてやっとこさ登りきった。

山の中腹に白山姫神社の社殿と併用している観音堂がある。
入り口付近にもあったが、堂宇の前にも馬の像があり、どちらも帽子を被っていた。地元地の参拝客が雪に埋れないように被せたものであろうか。しかし狛犬には帽子は被せてなかった。
それもその筈、この白山姫神社は午年の一代様で、馬を大切に祀ってあるらしい。

728~806年、坂上田村麻呂が創建。
1469~87年、南部光政が再建。
1788年、もともとイチョウの木があった所から、現在の場所に移健。
明治の大悪法・神仏分離令によって、袋観音堂は白山姫神社になる。

帰りも雪藪の中を歩いて降り、ブーツはびしょぬれになりながら次の目的地へ向かう事にした。
本当は鶴の名湯・温湯温泉でゆったりと体を休めたかったところだが、温湯温泉はそんなに遠い場所でもないので、行きたい時に行けるだろうから今回は我慢した。

最後に袋観音堂のご詠歌
~いまの世は 弓矢袋に おさまりて 民のかまどは にぎわいにけり~

住所・黒石市袋字富岡185

※無人神社です