卍の城物語

弘前・津軽地方の美味しいお店と素晴らしい温泉を紹介するブログです

五所川原温泉ホテル

2009-03-09 23:12:51 | 温泉(五所川原市)
弘前一、いや、青森一ロックなアマチュアバンド「Fiction teller」がいきなりの活動休止・・・。急すぎてラストライブすら観れなかった・・・。
生き甲斐が一つ減った。ショックで落ち込みまくり・・・。メンバー再編でなんとか復活して欲しい。ま、どうでもいい話、と言いたいところだけどどうでもいいわけない。

今日はラーメン街道に行きたかったので、その前に温泉に行く。
最初、西北温泉に行ったら閉まってた・・・。無休の筈では?もともと古めかしい建物だが、営業している感じが全然なかった。休業してないよね?

そんなこんなで「五所川原温泉ホテル」に行ってみた。よく調べずに行ったが、ホテルでも日帰り客も受け付けているらしいと事。
駐車場は3台しか停められず、道路脇にはズラリと路上駐車が並ぶ。それがここでは普通らしい。
建物はちょっと低めのビルだが、一応ホテルという事になっている。五所川原の松島地区にあり、立地的に決していいとはいえないが宿泊客もいるんでしょう。だけど見た感じはほとんどの客が日帰り客のようだった。

浴場はメイン浴槽、ジャグジー浴槽、ラドン浴槽、サウナ、水風呂。
カランは20ヶ所。カランも温泉使用している。

お湯はうっすらと白濁しているが、ほぼ無色透明。塩気とスベスベ感がある。

メイン浴槽は8人サイズで42度ほど。浴槽底穴から微量の掛け流し。
やすらぎの湯と名付けられたジャグジー浴槽は浅めで寝湯が出来るほど。4人サイズで40度ほど。浴槽が蛍光のグリーンにライトアップされてイヤラシしかった。
密室状態でラドン浴槽もあり、ジャグジー浴槽になっている。2人サイズの43度ほど。ラジウム鉱物ほ添加して云々と書いてあったが、実際効くのかどうか・・・?だってこことジャグジー浴槽は循環濾過しているからね・・・。
サウナは104度で6人サイズ。テレビつき。

微かに塩素臭がしていてお湯としてはそんなにでもなかったが、ホテルなのに公衆浴場的立場で近隣から重宝されているのでは感じました。

オススメ度(温泉評価)・☆

泉質・ナトリウム-塩化物泉
泉温・60.5度(加水・加温・循環・濾過・塩素消毒あり)
効能・慢性婦人病、冷え性、腰痛など

料金・350円
備品・無料ロッカー・無料ドライヤーあり
施設・宿泊

住所・五所川原市松島2-90
電話・0173-34-2121
時間・6:00~22:00

少年メリケンサック

2009-03-07 02:03:28 | 映画
「おくりびと」がアカデミー外国語映画賞受賞したが観る気も起きないので、「少年メリケンサック」を観に、というよりは暇で木造の温泉の帰りに、ワドナのゲーセンで麻雀格闘倶楽部してて、なかなか勝てなくて早々と終了したらちょうどレイトショーが始まる時間だったから、ちょっと気になってたからまあ千円ポッキリだしいいか、ということで観る事にした。

「好きです!パンク!嘘です!」(キャッチコピーです)
個人的にロックを殺したセックスピストルズ(本当の殺人犯は手のひら返したようにピストルズを支持したロックファンだが)に逆恨みしてるので、パンクは好きじゃないです!でも最近じゃ銀杏BOYZとかミドリとかのパンクは好きです!

レコード会社の新人発掘部のかんなは、動画サイトに投稿されたパンクバンド「少年メリケンサック」に目をつける。バンドとの契約に乗り込むと、そこにいたのは昼間から酔っ払ったオッサン。動画に投稿されていたのは25年前のライブ映像で、メンバーは50代になっていた。ネットで話題になるも、「少年メリケンサック」の素性を知らぬままツアーは決まり、久し振りに集まったバンドメンバーは碌に演奏も出来なかった。果たしてツアーは成功するのか!?・・・そんなお話。

監督・脚本は宮藤官九郎。
クドカンといえば劇団大人計画。ま、観た事無いけど人気あるみたいね。
ドラマの脚本とかでは何本か観た事あるけど、ほぼ面白くなかったね。だからあんまり監督・脚本で期待してなかったね。
結果、演出・脚本はやっぱりそんなでもなかった・・・。設定だけみればもうちょっと面白くなりそうなもんだったけどね。
でも普通に笑えるところも何ヶ所かあったりで、コメディとしてはそこそこだったかな。

主役は宮崎あおい。
「篤姫」は年末の総集編だけ観たけど、あの演技は素晴らしかった。存在感が凄かった。大物ばかり出演する大河ドラマで主役を堂々演じ切れた女優魂がこれでもかと感じられ、国民的女優の座を勝ち取った。
あおいチャンの女優のメインの畑は映画であるが、女優的好奇心が強過ぎるのか、ドラマや舞台にまで出演している。
あおいチャンを初めて見たのは「ユリイカ」という映画だった。ま、内容はあんまり面白くなかったけれど、とても印象深い映画だった。何より当時14歳のあおいチャンが役所広司を喰ってしまってたというのが一番の見所だった。
子役は大成しないとジンクスを見事にぶち破って、早々と結婚したりとプライベートも充実(不倫騒動もあったが)したりで、今後も目を離せない存在であり、普通に可愛くて好きだから、宮崎あおい目当で観に来たのが大きい。
劇中、もともと弾けてる女の子なので、バンドに感化されてパンクっぽくなっていくのが面白いのだろうけど、ここらへんは演出が悪かったのかも。
篤姫で多忙だったのに、わざわざコメディ映画に出るという姿勢が素晴らしいよね。ブリブリの演技とかムカツクくらい上手いよね。結構体当たりで演じたと思うが、何よりあおいチャンが無理してでもやる役ではなかったような気がしないわけでもないと感じた・・・。

バンドメンバーは佐藤浩一、木村祐一、田口トモロヲ、三宅弘城。
佐藤浩一は普通にカッコよかった。文句はなかった。流石一流役者です。
キムはあんまり・・・。役者ではないね。
三宅弘城はよく知らんが、劇団「ナイロン100℃」所属なんだって。「グループ魂」でドラムやってるから選ばれたんでしょう。
田口トモロヲといえばナレーターだが、彼はもととも「ばちかぶり」というパンクバンドでボーカルしてて、ライブで炊飯ジャーの炊き立ての御飯の上にウンコしたという伝説持ってる生粋のパンク人なんですな。当時を知らんから最初ギャップに驚いたが、劇中では演技ではなく、本業そのものを披露したんですな。

その他の出演者達もご紹介。
銀杏BOYZの峯田は25年前の少年メリケンサックのボーカルのジミー役。メインテーマの「ニューヨークマラソン」はいい曲だ。少年アラモードというアイドル役も似合ってた。
他の銀杏メンバーも出演してます。実際の演奏も銀杏が担当してます。

マルコム・マクラーレン的仕掛屋役のピエール滝。彼も役者としてよく出てますな。本当によく見る。本業よりよく見る。

田辺誠一がテルヤというアーティスト演じてるけど、どうみてもガクトのパロディ。このシャレは許可を取ったのかどうかが気になって仕方なかった。

元スターリンの遠藤ミチロウや、スタークラブの日影晃、ギターウルフのUGなど、ロックの大御所もカメオ出演してるのが、古くからのバンドブームファンにとっては嬉しいところでしょうか。

音楽担当はザゼンボーイズの向井秀徳。マサル、テルヤ、少年アラモード、GOAの曲を全て作曲している。ザゼンと違ってこんなクソみたいな曲作れるってのは才能があるからに決まっている!!

エンディングテーマは峯田と向井のデュエットで松任谷由実のカバー「守ってあげたい」。なんでこの曲なんだろう??

一つ思ったのは、宮崎あおいじゃなくてもよかったよね、ということ。
個人的には上野樹里でやったら面白かったかも、と思った。

というわけで、そんなに面白いわけでもなかったが、普通に、楽しかった!!

オススメ度(映画評価)・☆☆

屏風山温泉

2009-03-06 22:22:53 | 温泉(つがる市)
ドラゴンボール実写版の予告編観て大爆笑してしまった。ま、どうでもいい話。

暇だったのでフラッと木造まで行った。もちろん温泉目当てである。今回は屏風山温泉へ行く。

一度通りかかった事があったので、場所は把握していたつもりで向かったが、何故か見当たらない。どうやら通り過ぎたみたいだ。
それもそのはず、看板もないし、夜に通ったのだが、照明があまりに暗く、車で通るだけでは温泉かどうかすら判別しがたい。

屏風山温泉の近くには、しゃこちゃん温泉と光風温泉があり、ここら一帯は温泉が豊富である。

屏風山温泉は一応旅館らしい。宿泊も素泊りも出来る。家族風呂もあります。

脱衣場には何故か風呂桶があり、そこから浴場へ持っていかないといけない。何故だ??
ちょうど浴場へ入る時に他の客があがってすれ違った。そしたら浴場には誰もいません・・・。こんな広い浴場なのに、何故だ??

浴場はメイン浴槽、サブ浴槽、打たせ湯、サウナ、水風呂。
カランは23コ。カランの湯も温泉使ってます。カランはちょっと使い勝手悪いなあ。

お湯は薄茶褐色。塩気あり。ヌルヌル感あり。温泉らしい匂いもしたが、鼻血出ててよくわかんなかった。

メイン浴槽は43度ほどで6人サイズ。隣にオーバフローする浴槽は42度ほどで8人サイズ。

サウナは手作り感が否めない様なもの。60度くらいのかなりぬるいサウナで、ベンチを置いただけで座りづらい。でも無いよりはいいかも。

それにしても客少なかった。最初貸切状態だったが、出る前くらいでも3人くらいしかいなかった。
内観はちょっと古びてたがきれいだったし、老朽化は仕方なしで我慢出来るレベルである。
料金が390円と高くは無いが、近辺の施設からは割高になっている。
しゃこちゃん温泉は屏風山温泉より大きくて新しい施設だから、しかも安かったらそっちに客が流れるのも致し方ないかも・・・。
でも掛け流しでとても満足出来るいい温泉でしたよ。また来たいです。

オススメ度(温泉評価)・☆☆☆

泉質・ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
泉温・55.2度
効能・神経痛、筋肉痛、関節痛など

料金・390円
備品・有料ドライヤーあり
施設・家族風呂、宿泊

住所・つがる市木造浦船58-2
電話・0173-42-1697
時間・6:00~23:00

告白/チャットモンチ-

2009-03-04 00:41:58 | ロック
ロックの奇跡・チャットモンチ-の3rdアルバム「告白」が満を持して遂にリリース!!
発売日にディスクレビューします。

M1.8cmのピンヒール
アルバムのオープニングを飾るに相応しい元気なポップチューン。これぞチャットのサウンドといった展開がアルバムそのものを顕著に示しているかのようだ。
ライヴで一曲目だったらいきなりノリノリになれそうな曲だ。
詞はクミコ。珍しくラブソングを書いている。

M2.ヒラヒラヒラク秘密ノ扉(Album Mix)
無敵のハイスピードマジカルチューン。なんでこの曲好きなのだろう?と考えてみるが答えは出ない。強いていえばチャットモンチ-の曲だからだろう。
この曲からチャットモンチ-は等身大のチャットモンチ-、すなわち大人のチャットモンチ-になったのだ。
二番のサビの「平凡を振り払い~」の声が裏返る所が大好きだ!

M3.海から出た魚
ここから5曲連続で亀田誠治プロデュース作品が続く。よく聞くと音が変わっていくのがわかる。さすがは名プロデューサーである。ちょっとしたサウンドアレンジはチャットにしては珍しいからなかなか興味深く聴ける。
詞はアッコ。かなり良い詞だと思う。海のように深い、魚のように自由な世界観。

M4.染まるよ
チャットモンチ-が挑戦するミドルバラード。シングルにしては弱いと感じたが、新たなファンを多く獲得出来たと思う。
この曲でシングルリリースする事にレコード会社からも反対されたにも拘らず、敢えて出したその姿勢を我々ファンは大事に受け止めるべきだ。

M5.CATWALK
可愛いタイトルとは打って変ってダークな世界観はクミコ作詞。楽しいだけでは生きられない。現実は千差万別であっても幸も不幸も全ての人に降りかかる。大人のチャットが大人の世界を歌う。

M6.余談
数少ない、えっチャン作詞曲。「余談」というタイトルそのものが凄いわ。他のアーティストの同じタイトルの曲って存在するんだろうか・・・?
小細工無しのシンプルな構成の曲です。

M7.ハイビスカスは冬に咲く
何か能天気に明るい曲。沖縄で作ったからでしょう。ボンゴの音がまた陽気でいいですな。沖縄に行きたいですな。

M8.あいまいな感情
眩いギター(スーパーカー後期の淳治のギターみたいだ)とコーラスが印象強い、透き通る様なそれでいて宇宙的世界観が表現されてる曲だ。

M9.長い目で見て
えっちゃん変な声だな、と思ったらアッコとクミコのボーカルでした。
この曲はセルフプロデュースである。冒険的なアプローチもチャットモンチ-の輝かしい未来も、それもこれも全てひっくるめて長い目で見ていこう。

M10.LOVE is SOUP
チャットモンチ-レストラン・スープとは関係ない曲。
ただでさえキュートなえっちゃんのボーカルを更にロリポップにしたボーカルとコーラスにほんわかする。最後は鍋やフライパンでの阿波踊リズムで〆という演出が素敵。

M11.風吹けば恋
「染まるよ」を除くシングル3曲全て疾走感があり、演奏そのものに重きを感じられる。この曲もイントロや間奏部のテクニカルなパート部が男気溢れるパワフルな展開にして、サビには一気にポップになるというチャットモンチ-ならではの構成だ。

M12.Last Love Letter(Album Ver.)
元気なシングル二連発。先行シングルとして発売されているが、この曲はかなり好みだ。チャットモンチ-というロックバンドのカッコよさをアピール出来る最高のチューンだ。
つん裂くギター、咆哮するベース、プログレッシブなドラム。どれをとってもプレイヤーとして成長している。
オッサンみたいなアッコのコーラス、Cメロ前のクミコのシンバリングと聴き所多数アリ。
Aメロが始まる前のドラムスティックが舌打ちに変わった。アルバムバージョンというのはもしやそこだけ!?

M13.やさしさ
1stから定例のアルバムの最後の曲はえっちゃん作詞。
久し振りのギターのオーバーダブかと思ったらドラムもオーバーダブしてきて超重厚なサウンドに押し潰れそうになって、それでいてシンプルな詞で持ってただロックのやさしさを伝える。
何か知らんが初めて聴いた時泣けて来た。素晴らしいロックというのは泣けるもんだ。
アルバムを締めくくるに相応しいエネルギッシュで豪快な曲だ。

さて、全曲レビューしましたが、数回しか聴いてないけどこれは名盤ですね。ま、リリースする前からわかってたけどね。
まず、勢いが違う。ロックに真摯に向かうアティチュードが違う。男達とは違う。ロックに求めるものが全く違う。女にモテるためにやってる流行の音しか出せない奴等などがチャットモンチ-に勝てる筈がない。
本人達も認めているが、根が真面目だから良いモノは自ずと完成する。ファンもそれを信じて疑わない。バンドとファンとの信頼関係が強固である。

プロデューサーがいしわたり淳治、亀田誠治、そしてセルフと三者三様のアプローチがそれぞれ味わえる。
仮に、淳治プロデュースを卒業して、次に普通ならアルバム1枚丸ごと亀田プロデュースというのが今までなら定石だったように思うが、そうはならなかったのは、今後はセルフプロデュースがメインになるからである。早い話だが、次のアルバムはオールセルフプロデュースになる可能性も高い。
シングルもセルフで出したし、名プロデューサー亀田とも仕事して意見が違ったらはっきり断ったりして、プロのミュージシャンとしての立場を地に足を掴んで弁えている。今後とも目が離せる隙もない。

デビューミニアルバム「chatmonchy has come」はポップの奇跡だ。
1stアルバム「耳鳴り」は挑戦的で攻撃的なサウンドに徹した。
2ndアルバム「生命力」はロックとポップの融合を図り、ストックしていた過去の作品たちを自然体で奏でた。
そしてこの「告白」はほとんどその時その時に新たに作り上げた曲ばかりである。

バンドはチャットモンチ-という偶像を作り上げ、それからズレないように意識するばかりに、偶像とのギャップを産み、小さいジレンマを抱えた「生命力」ツアー。そのジレンマの原因となった偶像を破壊し、あくまで等身大という形を標榜し、そして順次リリースしたシングルは成功し、今回のアルバムも大成功になったのであろう。

チャットモンチ-はロックの救世主だ。それだけは間違いない。
ガールズはウーマンになってもそれは決して変わらない。

オススメ度(ロック評価)・☆☆☆☆

津軽観音巡礼第二十五番 松倉観音堂

2009-03-02 01:02:59 | 神社・仏閣
津軽三十三観音霊場第二十五番札所の松倉観音堂へ、行ってはいません。行けませんでした。
代わりに「元光寺」に行く。

松倉観音堂は、梵珠山に連なる松倉山の頂上にある。一般的な巡礼コースとして、国道7号線から101号線に乗り換え、板柳方面へ向かう小路に反れ、そこから前田野目に向かって走り松倉山へ。車で行けるのは駐車場がある所まで。そこから徒歩で20分ほどで着く、らしい・・・。
遂に、冬の観音巡礼の限界を知ってしまった。途中の前田野目辺りまで行けたのだが、そこからは積雪の為、車では無理だった。もともと砂利道らしく、除雪もほとんどしてなかった。残念ながら断腸の思いで引き返した・・・。
過去、十七番札所の春日内観音堂への道のりも積雪でなんとか辿り着けたが、さすがにこの松倉観音堂はどうやっても無理だった。歩いても行けるだろうが、標高が低いが一応雪山登山になるため、素人の自分には危険過ぎるので遠慮しておいた。あくまでカジュアルに巡礼するというコンセプトにも反する。
では二十五番はパスするのか?
いや、納経所である元光寺には、松倉観音のうつしである観音石像があるのだ。
元光寺は松倉山に向かう途中に、101号線から一本外れたコカコーラの工場の近くにある。
松倉山登山が過酷である為、健康・身体に問題がある人、時間に余裕のない人の為に、うつし観音石像が立てられているのである。

元光寺は結構大きい新しい風な立派な寺である。境内の高台には目的の、うつし十一面観音石像が聳え立つ。
観音石像を拝んだ後は折角なので元光寺の中も参拝した。

この辺り一帯は、大釈迦、梵珠山、釣鐘堂山など、仏教に関わる地名が多い。それらの由来と、松倉観音堂の歴史を紐解いてみる。

奈良時代、道昭上人が釈迦如来、普賢菩薩、文殊菩薩を現在の梵珠山に泰安する。梵珠は文殊菩薩の文殊から名付けられた。そして鬼門封じの為に釈迦如来を安置した場所から大釈迦と名付けられた。
801年、坂上田村麻呂によって観音堂が創建。
1210年、金光上人が入山し、十一面観音を安置し、信仰の霊山とする。
明治の大悪法・神仏分離令によって本尊は上納させられる。
その後、霊場として復活し、馬頭観音像が安置される。

霊験あらたかなこの地だが、地名とはうって代わってラブホテルの多いこと!!だが半分以上廃墟と化している。どうでもいい情報だが、巡礼する人はかなり気になることであろうかと思う。

さて、今は県民の森としてハイキングや登山、キャンプ場として人気があるそうだが、梵珠山といったらやはり「火の玉探検」である。
火の玉探検は、旧暦の7月9日から10日の未明に掛けて、火の玉が現れるという怪奇現象を体験するものである。
私が小学6年生頃だったか、友人が家族と火の玉を見に行くというので、その時ちょうど遊んでいた友人何人かと一緒に連れて行ってもらった。
火の玉など半信半疑で、取り合えず友人と楽しく遊んでいた。そしてそろそろ火の玉が出るであろうとの時間になり、多くの観光客とともに火の玉の出現を待ちわびていた。
時間だけがただ流れ、真っ暗な空間をただ眺め、本当に現れるかどうか定かでもない得体の知れないものをただひたすら待っていた。深夜の為に子どもの私は眠たくてうつらうつらしていた、その時!!目の前が一瞬眩やかに光る炎が目の前の空中を通り過ぎたのだ!!あれが、あれこそが火の玉であった。
毎年火の玉探検ツアーが開催去れている様だが、実際の所、ツアーの参加者達はほとんど火の玉を観測出来ていないそうである。そう思えば貴重な体験をしたもんだ。
その火の玉が現れる場所が、お釈迦様の墓の上なのであるが、何故こんな青森の山に釈迦の墓があるのかは疑問だが、火の玉は釈迦の墓に高僧の霊が帰って来る時の後光なのだという事だ。

話は反れたが、松倉観音堂には行けず無念であった。頂上からの眺望は絶景であるらしい。冬に巡礼するのが間違いなのであるが、それも北国津軽の観音巡礼だから致し方なしと受け止める。

最後に松倉観音堂のご詠歌
~あな尊と 導き給え 観世音 誓いをここに 松倉の宮~

住所・青森市浪岡大釈迦字山田199-3(元光寺)
電話・0172-62-3382