Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

51回 「霜柱」

2006-01-25 16:30:00 | アート・文化

     「霜柱」

 雪のちらつく公園に霜柱を探しに行く

小学校の頃霜柱を踏んで通った道はアスファルトへと変貌していたので

自然を探すところは公園しかないと思えた

それらしい地表は樹木の根元で黒土かと思えた

雪どけのしずく、枝たれた水滴の跡のようにも思えた

わずか五ミリほどの氷柱に期待は満たされず寒さに打ち震え帰宅した

 翌朝また別の公園へと急ぎ出発する

雪は相変わらずちらつき寒さもまだ引かずに残っている

ここは樹木の根元にさえ霜柱は無い

諦めて花壇へと入ると小高い丘の造りに赤玉がそのままばら撒かれている

大玉の赤土に見事に大きな霜柱は立っている

信じられることか園芸用土そのものに自然に霜柱が立っているのだ

信じられないこれが自然観察なのだろうか霜柱は人口花壇の内に在る

スケッチは難しいがこれほどの大きさなので氷柱の中まで筋は鮮明に明るく純潔

 あわてて取って返して玄関のプランターを覗き込む

在った在った灯台下暗しである赤土は自宅の購入土の中にあり

しかし

霜柱は観察に適すほどに多く大きくは無かった

見事パブリックの公園の近代的花壇に打ち捨てられた赤玉大粒は誇れり

観察に適すほど大きく純潔の霜柱を作れり


50回

2006-01-25 11:00:00 | アート・文化

餃子はテレビで覚えました。暇に主婦をしていた頃です。料理が一番の楽しみで、お弁当もランチジャーに毎日作っていました。朝、2食分作るのは結構大変ですよね。

 結婚した頃、(ど)の付く田舎に住んでいたので何も無く(菓子・ケーキ屋はありました、人間甘味から離れられないというか、冠婚葬祭に必要というか…ですね。)、美味しいたこ焼きなども無く、結局好みの味を自分で作りました。

 ケーキを買いに行くと「今日、誰かの誕生日?」と聞かれ、何も無い日にケーキを買うと贅沢がられていました。信号機も1つしかなかったなぁ…。

 それで、暇を持て余しケーキ、シュークリームと主婦の定番暇つぶし、加えて散歩、子供連れ、とこれも母定番の日課でした。

      「ぱっくん」

 散歩の途中でぱっくん、こんにちは

道端の草原から背中だけ出して派手なオレンジ色は自慢なの

派手なやつには毒が無いっていうから安心

じゃあね、私は散歩なの

 買い物の途中でぱっくん、こんにちは 

この前も会ったね背中の派手なオレンジ・ストライプぱっくん

今日も顔を隠して背中だけ見せてる恥ずかしがりや

横を通るわ買い物なの

 今日で3度目慣れたわぱっくん

「今日は」声を掛けたらシンとして背中だけでも緊張緩和ね

気が抜けたのが分かったからお前も気を張ってたのね

あれから姿を見ないね

山道であったくねくね未知のぱっくん

  (後日談:10年程して図鑑で調べました。知らないということは恐ろしものです。私は町育ちなのです。)