今日は一寸寒いです。
「市場」
スカボロフェアーを聞いていると 市場を思い出す
テントの下に並べられた食材 日用品
バスから眺めただけだったけれど 当地の人の遠慮気な中に期待のある視線
高い教会の尖塔 数多くあるという同名の川
初夏の緑陰もバスの紫外線カットガラスは通らない
喧騒も衰退も繁盛も 全ては異国の市場
絵空事のように他人事として流れ行く川辺
カーステレオの最後の曲 好きな曲を聴きたくて
車から降りるのをためらう早朝は まだ名のみの春
(スカボロフェアーは彼女への歌です、市場の風景の歌ではありません。念の為)