junjunのはなまる日和&ときどきネパール

日々の暮らしとネパールのことなど・・・。

6度目のネパール 第2の都市 ポカラ ①

2010-10-20 19:48:11 | ネパール
 2009.10/22

 ネパール訪問3年目にしてようやく行ってみようかなと思ったのがネパール第2の都市 ポカラ。 それとトレッキングの体験も。

 ポカラ訪問は初めてなので一応観光ガイドに載っている場所をいくつか訪れました。 なんでもそうですが、一度は見てみないと話にならないと思い・・・

 
 カトマンドゥからポカラへ

 ポカラまではバスという方法もあるのですがそれだと7~8時間と時間がかかり過ぎるのでここは奮発して飛行機で行くことにしました。 飛行機だと30分で着いてしまいます。

 今回ポカラへの交通手段を飛行機にしてよかったのは時間の大幅な短縮と 「特にマウンテンフライトをしなくてもこのフライトで十分ではないか・・・と思ったことでした。

 かねてから一度マウンテンフライトというものをしてみたいと思っていましたが、天候によりせっかくフライトしても見えないこともあるということを聞き思い切りがつかないでいました。

 天気が良ければ カトマンドゥでのマウンテンフライトはエヴェレストやランタンヒマールなどを真近で見せてもらえるので迫力が違うらしいということですが・・・。

 私はポカラへのフライトで十分満足してしまいました。

雲の上に出てすぐに見える山はマナスル、ガネシュ山脈、ランタンヒマール、ドルジェラクパなどです。


ポカラに近づくとアンナプルナサウス、アンナプルナ I 峰、マチャプチャレなどが見えてきます。




 フライトは30分なのであっという間に小さなポカラ空港に着いてしまいます。

空港からもマチャプチャレ(真ん中に見えるとんがった山 6993m)が見えます。 マチャ=魚 プチャレ=しっぽ という意味。 見る方角によりしっぽ(山のてっぺん)が二つに割れて見え、ちょうど魚のしっぽのように見えるところからその名がついたそうです。 私が見たところはどれもしっぽは一つでした。


迎えてくれたのはこの花。 ねむの花を大きくしたようなきれいな花です。パフトリー? この後あちこちで見かけました。 




 空港に着いただけでカトマンドゥとは空気が違う・・・そして緑がきれい・・・と感じました。

 カトマンドゥの町はとにかくほこりっぽいですからねー。 緑の木もほこりだらけで真っ白なのです。 雨の多い季節はそうでもないのでしょうけれど・・・

 カトマンドゥにはこんな大木の並木道はなかったなーと思いながらホテルに向かう車の窓から思いっきり深呼吸、きれいな空気を肺いっぱいに吸い込みました。


 ホテルは ”ベースキャンプリゾート”    フェワ湖でも "レイクサイド南" といわれるところにあります。

いくつかの建物に分かれていますが部屋によってはヒマラヤが見えないかもしれません。 これは3階のヒマラヤのよく見える私の部屋から写したほかの建物です。



 

 荷物を置き、少し休憩してから観光に出かけました。 まずはフェワ湖の南の方から・・・


 ☆タシリン・チベット難民キャンプ 

 ここのキャンプは1959年に中国軍がチベット侵攻したころにチベットから逃れてきた人たちのキャンプのようです。 約50年前のこと。 昔のようなまだ最近のことのような・・・ 

外では年配の方が糸を紡いでいました。 中では若い女性が絨毯を織っています。


こんなりっぱなタペストリーも・・ チベットの象徴でもあるポタラ宮ですね。 横3m 縦1.5mくらいの大きさです。

 



 このすぐ近くにあるのが・・

 ☆パタレチャンゴ  (パタレ=細い チャンゴ=滝)               入場料 20ルピー

 岩が割けて出来た流れと滝・・というようなところです。 深さ30m、長さが500mあるということですが私たちが見られるのはそのほんの一部のようでした。


川の流れで自然にできたこんな岩があります。



 ☆グプテシュワール・マハデヴ洞窟 (グプテシュワール=隠れている マハデヴ=シヴァの別名) 入場料30ルピー

発見されてからまだ15年足らずのこの洞窟は一人の修験者がシヴァの像が祀られている夢を見たことから発掘して見つかったものだそうです。

 かなり深いところまで階段を下りて行きます。鍾乳洞なので上からぽたぽたと雫が落ちてきます。

 シヴァ神の象徴であるシヴァリンガとその上を5匹のコブラが覆っている像がありました。(写真は残念ながら・・)

 その先、どんどん下っていくと地上で見た滝を下から見上げられるというところまで行けるそうですが私は帰りの登りのことを考えてそこまで行かず途中で引き返しました。


すでに1時を過ぎたので昼食を摂るため一度フェワ湖畔まで戻りました。

山中湖畔か河口湖畔か・・・というところでしょうか? ヨーロッパからの人が多いように見えました。
レストランの名は "BoomeRang"

食べるのが先でいつも料理の写真は撮りそこないます。


 ☆国際山岳博物館 2時すぎに訪れまし    入場料 300ルピー

 フェワ湖の南東、ポカラ空港の南の方にあります。広大な敷地の中に建つこの博物館は2004年の2月にオープンしたばかり。 まだ5~6年前のことです。 

 日本や世界中の山岳関係者の協力で出来たものだそうです。

 展示されているものは
 民族衣装
 エヴェレストやマナスル初登頂の人々の事や当時使われた装具や衣装
 女性で初めてエヴェレストに登った田部井淳子さんのこと
 鳥のこと
 花のこと
 蝶のこと
 地質のこと
 雪男のこと などなどゆっくり見て3時間近くかかりました。

ちなみにネパールの国花はシャクナゲ(ネパール語でラリーグラス)、国鳥はヒマラヤンモナル(ネパール語でダンフェ)

ダンフェの剥製はガラスケースの中。

50年近くもネパールのために貢献した近藤亨さんはこれより立派な剥製を持っていらっしゃいました。 是非国際博物館に寄付してください・・とお願いしてしまいましたがどうなったやら。

絵のほうがわかりやすい?



 外には石を高く積み上げて白く塗られたエヴェレスト(と思ったのですがこれはどうもマチャプチャレですね)がありました。 せめてこれを登ってエヴェレスト(でなくマチャプチャレ)に行ったことにしようと5分ほどの登山をして今日の観光を終わりにしました。





6度目のネパール ネパールのお祭り ティハール ③

2010-10-15 20:41:24 | ネパール
 2009.10/20

 ティハールの5日目は弟の日、バイティカといいます。 バイは弟、ティカはおでこにつける神さまへの忠誠の?印。

 姉・妹が兄・弟たちの健康や長寿を祈る日のように見受けました。 ですので今日のメインは男性陣です。  

この日も食事室の床には曼荼羅が描かれ昨日にも増してたくさんの果物、お菓子や花が盛られています。


ディネシュさんのお宅では妹さんがお兄さんにティカを付けました。 弟さんもいるのですがイギリス留学中でお留守でした。 隣にいるお父さまや叔父さまにはそのお姉さまが同じことを行います。


壺に入った花びらがふりかけられ・・  


妹から兄にプレゼントもあります。 お父様や叔父様にはそのお姉さまから・・・


兄は妹や親戚の女性たちにもティカをつけます。











そのあとお酒の儀式です。 手を交差して受け、交差したまま口に運びます。 左手に持っているのはゆで卵や乾燥した魚などでした。


このころになると果物やお菓子、儀式に使われた食べ物、花びらでこんなになりました。 


 子供たちはこれらの儀式をじっと静かに見守っています。 儀式が終わると子供たちにお菓子が分けられます。 子供たちの待っていたのはこれでした!

大人にはメインの食事が出されます。 典型的なお祭りの日のネワール料理です。


 

 今日も最後に王様のヨーグルトとチャーを戴き、お腹いっぱいになり7:30分にお暇しました。





6度目のネパール ネパールのお祭り ティハール ②

2010-10-14 21:28:21 | ネパール
 2009.10/19

 ティハールのお祭りの4日目は人間の日。 ネパール語で 「マハープザ」というそうです。 
                           (マハー=体 プザ=儀式)

 ネワール族の新年にあたり、夜にその儀式が行われるということで私もお呼ばれしました。

 パタンにあるディネシュさんの家の近所でも家々の入り口に曼荼羅を描いている光景がみられました。


このあたりでは神さまの通り道は足型でなくほかの模様です。





通路にはバターランプを灯します。 


キッチンのあるところが食事室になっていますが食事をする床にも曼荼羅が描かれます。 美術を専攻しているラミラさんの描く曼荼羅はまた格別な美しさがあります。




その上に果物や花、お菓子などが徐々に乗せられていきます。
 

私も入れて頂き儀式が始まりました。 おでこにはティカもつきました。 両こめかみにはヨーグルトが付きます。


首にはこのような糸とリボンで作った首飾りがかけられます。

 これは健康や長寿などを願うための印だそうです。 私はこれがたいそう気に入って10月の末に日本に帰るまで毎日首にかけていました。 家に帰ってからはほこりがつかないようにして壁に飾っています。


お酒は飲めないのですが真似だけでも・・といわれ。。 頭にはお米や花びらがふりかけらます。


 これらの儀式が一通り終わると、前にあった果物は横に片づけられてメインの食事が始まります。 

ネパールでは食事は手で食べます。 が、ご飯に豆のスープやおかずも混ぜて食べるのを見て、これは難しそうだといつもスプーンで食べていました。 


でも・・ちょっと試してみようかな・・と手で食べてみたら・・・ 意外と簡単にうまく食べられるではありませんか!

 ということで、これ以降ネパール料理を食べるときは手で食べるようにしました。


宴の後・・ せっかくの曼荼羅もこんなふうになってしまいました。




 このあともヨーグルトやチャーを戴いてお腹はいっぱいに。 7時半頃にお暇しました。


 明日は弟の日 バイティカ。 この儀式にもお呼ばれしています。 





6度目のネパール ネパールのお祭り ティハール ①

2010-10-11 21:44:50 | ネパール
 2009.10/18


 昨日のゴダヴァリ行きで、今がティハールのお祭り期間ということを教えてもらいました。

 ティハールは女神・ラクシュミー (ヴィシュヌの妃) を家に迎え、健康や富、繁栄を願うお祭りだそう。

 ディネシュさんは 「果物のお祭り」とも「光の祭り(家々の窓辺に明かりが灯されるので)」
              とも言うと教えてくれました。 

  ティハール1日目 カラスの日
        2日目 犬の日
        3日目 牛の日
        4日目 人間の日(マハープザ:この日がネワール族の新年)
        5日目 弟の日(バイティカ:姉が弟にティカをつける)

 ティハール5日間のうちの今日は3日目の牛の日ということです。 女神の象徴である牝牛にごちそうを食べさせるということですが、カトマンドゥやパタンの町なかでは牛はほとんど見かけません。

 明日は ”ネワール族の新年”というこの日、夕方にタメルチョークを通りかかると何やら人だかりが・・・ のぞいてみると、豆や米などを使って広場の道路上に大きな絵を描いていました。3m四方くらいの大きさだったでしょうか。


暗くなってもまだ描いています。 描く人が女性に交代していました。


いつから描き始めたのか、夜の7時ころにようやく出来上がりました。


使われていた豆の一部。 赤い豆、黒い豆、白はポップした麦? このほか、緑はグリーンピース、オレンジはマリーゴールドの花びらだったかも・・ などなどです。



 そういえばホテルでも家々の出入り口にも神さまを迎えるためのこんな絵が描かれていました。

曼荼羅を描くようです。




家に導くための神さまの通り道と足型も描かれています。




 お祭り相場

 いつも自転車の果物売りから果物を買うのですが、ミカンやりんご、バナナなど適当に選んで1キロ、70ルピー位ですがこの日はなんと! 280ルピーと言われました。

 びっくりして何ぼ何でも高いんじゃないのと抗議してしまったら・・・ じゃあ200ルピーでいいと・・・。 それでも高いんじゃないの? と頑張ってみたけれどこれ以上は安くは出来ないと言われました。 断ることもできたとは思うのですが袋に入れてしまった手前成り行きで買ってしまいました。

 そのあと、食事をしに行ったところでその話をしたら、それはお祭りだから仕方ないとのこと。

 街じゅう、ネパールじゅうで?使っているであろうマリーゴールドの花がなんと! きのう400ルピーだったものが新年を明日に控えたこの日は2500ルピーにもなっているとのこと。

 果物のお祭りともいわれるくらいだから果物が高いのも仕方ないかと納得しました。




6度目のネパール ゴダヴァリ

2010-10-10 18:35:35 | ネパール
 2009.10/17

 この日はカトマンドゥの南東、プルチョウキ山のふもとにあるゴダヴァリという村に行きました。 パタンから車で30~40分くらいのところです。 カトマンドゥからは50分~1時間位。

 パタンの街中を抜けてしばらく進むとのどかな田園風景が目に入ってきます。 

 点在する家はどれも最近建てられたようなきれいな家ばかり。 昔からネパールにあるような住宅ではなく、インド方式といって鉄筋とコンクリートを使い、きれいにペンキの塗られた四角い作りのインド風の住宅です。

 パタンやカトマンドゥの騒音やほこりから逃れて郊外に移り住む人が多いと聞いたことがありますがそのような方々の家かもしれません。

 こんな風景を眺めながらプルチョウキ山 (2850m) に向かって車を走らせます。 今日は山に登るわけではありません。 そのふもとまでです。

 道は少しづつ登りとなります。 後ろを振り返るとヒマラヤの山々、ジュガルやガネシュヒマールが見えました。 わざわざナガルコットやドゥリケルまで行かなくてもここからから見えるヒマラヤでも十分かと・・・

右手に見えたのがマナスル・・と聞いたような。 雲の切れ目にほんの少しだけ頭を出してくれました。  



 車の正面にはディネシュさんも何回も登ったことのあるというプルチョウキ山が見えます。 

 さらに進むと、右手の山の方に一体の大きな金ぴかのお釈迦様が見えました。 最近出来たもので、そのあたりはサンテバン(サンテ=平和 バン=森)というところだそうです。


 そこから少し行ったところがプルチョウキ山のふもと・・・ そこには・・


 国立植物園があります。                                  入園料100ルピー


 ここはかつては王族の別荘でした。 
ヒンドゥー教では神々の王はインドラ神と言われます。 インドラ神の庭のことをアムラヴァティプールといいますが、この別荘地もそのインドラ神の庭の一部と言われています。

 古い大きな木や珍しい花、小川が流れていたり・・・ ゆっくり散策するには静かでのんびりできていいところです。 広さは82ヘクタールとのこと。


 植物園のすぐ近くにあるのが・・・

 ゴダヴァリクンダ (ゴダヴァリ=ガネシュの別名 クンダ=聖なる泉)

 小学校のプールの半分ほどの小さな水浴場がありそこに山からの水が流れ落ちています。 この日も海水パンツ一枚で体を洗い清めている人が何人かいました。

 12年に一度の特別な儀式のある時(次回2015年)には1ヶ月間に100万人もの男性が訪れるそうです。

 隣には小さな池があり、子供たちが泳いでいたり、ボートも浮かんでいます。

 この近くにもチベット仏教の僧院がありました。



 少し下ったところでティータイム。 ネパールのお茶は 「チャー」 と言ってすごく甘くておいしい紅茶です。


 この時期、家々の窓辺や商店の軒先がマリーーゴールドの花で飾られています。 なにかなーと思ったらティハールというお祭りでした。 夜は窓辺に灯りが灯され、それは又美しいということです。  

 ヴィクラム暦のネパールでは年によってお祭りの日にちが異なります。 この年のティハールは10/16~20日まででした。
 1日目 (10/16)カラスの日 カラスや犬、牛も神さまとして祀るそうです。
 2日目 (10/17)犬の日
 3日目 (10/18)牛の日
 4日目 (10/19)人間の日(マハープザ)
 5日目 (10/20)弟の日(バイティカ)

 ティハールのことはヨマパーンツァ (ヨマ=死の神 パーンツァ=5日) ともいわれ、この5日間はヨマが妹のところに行っているので人間をつかまえに来ない日とされています。

 ゴダヴァリを訪れたこの日は犬の日。 どおりで、先ほど見かけた犬が首にマリーゴールドの花輪をしていました。 それがまたとても似合っていたのです。

 このころはブログを書くとは夢にも思っていなかったので写真がなくて惜しいものがいっぱい。 この犬もその一つです。

 4日目の人間の日はネワール族の新年にあたります。 そして4日目と5日目、私はディネシュさんの家の儀式に招待されました。 その時のことは次回に・・・

 

 お茶を飲んで一休みしてから向かったのが・・・ 

 もと来た道を少しもどり、右の山のほうに上がって行くとそこにあったのが


 ビサンクナラヤン   

 カトマンドゥ盆地の4隅にいるナラヤン (ヴィシュヌの別名) のうちの一人が祀られています。 カトマンドゥ盆地の南東にあってカトマンドゥ盆地を守っています。

入口近くには猿神
 

 岩の割れ目を利用した祠にナラヤン神が祀られています。 ナラヤン神といっても小さな石が祀られているという感じです。 (写真の真ん中) 4っつのナラヤンの像の中では最も古いそうです。



その祠の横に階段があって大きな岩の上に上ることができます。 出て来たところがここです。 どう見ても人が通れそうには見えなかったのですが、案ずるより産むがやすし・・・  悪いことをたくさんしてきた人以外はみんな通れるのだそうです。


この後は・・

こんな風景を見ながら山道を下ります。



菜の花の咲く畑もありました。 日本でよく見かける菜の花より、背丈も花も小さいなーと思ったら、たまたまホテルで一緒になったJhonyさんがブログに 「芥子菜」 と書いていました。 菜の花といってもいろいろあるのですね。


帰り道でも雲の合間からヒマラヤの山々が姿を見せてくれました。 空気も景色も申し分のない一日でした。