kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

珍作落語 「床上げ」 第1回

2014-02-13 23:59:09 | どこまで続くかこのブログ

八「おーい、聞いたかい?」

九「おー、聞いたよ」

八「おいおい俺は未だ何にも言っちゃいないぜ。」

九「だからね、お前がおーい聞いたかい、ていうのを、聞いたよ、って言うんだ」

八「馬鹿、そんなこといちいち返事されてちゃ、日が暮れちゃうわ」

九「そうでもねえだろう、いつも隠居が話は丁寧に、て言ってるぜ」

八「その丁寧とは話が違う、その話はもういい。イヤな、その隠居のことだ」

九「とうとう死んだか」 

八「そうじゃねえ、でえいち二月に死なれてたまんないよ。暮れと正月に金は

あるだけ使ったあとだよ、香典だって大変だよ。普段から大家と長屋の店子

(たなご)は親子のようなものだ、と言っている積りの隠居だよ。こちらの懐

具合を考えてあの世へ行くよ」

九「そりゃそうだ、こちらの懐もあるが、本音は実入りの計算だろう。金のない

今より懐が温かければ、つい二三枚多く入れちゃうからね。それじゃ隠居

俺たちに小遣いでもくれるのかい、そりゃ蟻が鯛なら芋虫クジラだ」

 

突然ですが、14日にならんとしています。あとは明日に……。

ひと言、本日本格的に「普段の暮らし」に戻りまして、何かと整理をして

気分一転の「語り的つぶやき」を書こうと思っていました所、茶千さんの

コメントに「床上げ」とありまして、これをタイトルおよび内容に頂戴した

次第でございます。

茶千様ご了承のほどを、そして皆々様にはお付き合いを頂ければ有難

いことでございます。