kaeruのつぶやき

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呆作落語 「床上げ」 番外編。

2014-02-17 23:17:04 | どこまで続くかこのブログ

 今夜でやっと、「これにて一件、落着」となると思って楽しみにしてたんです

がね、これじゃ木戸銭を返してもらわねば、帰るに帰れない!

 おいおい、あそこで何だか凄んでいるね、え、木戸銭なんかもらったのかね。

 そんなもの貰えるわけがありません。

 そりゃ、私も分かってる、けど、ああして返せって大きな声で言っている以上

は、なんかあったんだろう。

 あれが手なんじゃないですか、そのうちいくらか包んでくるとかん違いし、

ほっとけが疲れて帰っていきますよ。


 そんな場面もありましたが、第五回目にあたります今夜、番外編となりました。

kaeru芭蕉の象潟到着の知らせが入りました。芭蕉がここで詠んだのが、中国

四大美女のひとり西施(せいし)の名を詠み込んだ一句です。

 

 象潟や雨に西施がねぶの花  (きさかたやあめにせいしがねぶのはな)


■奥の細道の旅  (2/17着)

○現在地  象潟に到着しました。

○次の目的地  村上

○次の目的地までの距離  107.3km

○次の目的地までの歩数   143,451歩で達成です。

この句に対する長谷川さんの詞。

≪「松島は笑ふが如く、象潟はうらむがごとし」と(芭蕉『おくのそほ道』に)ある

とおりです。芭蕉の「象潟や」の句の西施は眉をひそめる愁わしげな表情が英

雄をも虜にしたと伝えられる中国春秋時代の傾国の美女。「象潟」は現実、雨

に濡れる合歓の花に西施の面影を重ねた「雨に西施がねぶの花」は心の世界

ですから古池型の句です。≫

 

 さて、「長屋四大美女」を誰にするか、となると長屋の構成メンバーを特定し

なければなりません、必然的に女性の姿が現われてくることになり、当然、語り

もそれに相応しい、聞く人の如何にも御婦人が話せば、かく聞こえるに違いない

と思わせなければ、またまた木戸銭返せなどという声がこのブログの画面上に

「聞えて」こないとも限りません。

 なによりもこの長屋に四人以上女性がいるのか?それさえ特定されていない

現在、なぜ四大だどという法外な数値が出てきてしまったのか、最小にして最

適な「ミス長屋」は誰か位のことに目途をつけてから西施の句に付き合えれば、

無用な逡巡もなく過ぎたものを。

 

 明日の最終編へとどう流れ込めば破綻を繕うことができるなか、湘南の雪解

け水の如く静かに流れこめればと、長歩きをしつつ水の流れに目をむけてきま

した。

 ところが、時折音をたて屋根よりの落雪、これはドカンとくる気配かな。