kaeruのつぶやき

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「てんがらもん」221回 横の旅、横の放送番組。

2016-06-16 20:23:34 | 「てんがらもんラジオ」

   前回川柳は「横の詩」だとちょっと意味不明なことをのべました。横とは横にいる人のことを指します。素晴らしい景色を前にすると思わず横にいる人に声をかけてしまう、そんな気持ちのあり様が川柳のあり様とつながっているという意味です。

  お互いが横に座り語り合う方が、対面するより気持の通い合いが深まるそうです。「横」にはそんな意味も含まれるだろう、などと考えながら今回の向井さんの鹿児島案内、特に指宿特集とでもいうべき話を聴きました。すると向井さんのガイドは、景色ならその光景食べ物なら美味しさ、それらを知り尽くしている故に黙ってはいられず、誰彼となくかけてしまうあの「横の声」ではないだろうかと思えるのです。

   インターネットなども通じて観光名所に関する情報は氾濫していると言えるでしょう。それだけに以前読んだ作家松本清張の言葉が思い出されます。うろ覚えですが、名所旧跡に至るまでの道端の小さな石碑とか、名所の裏側にある塔とかの由来を知ることで名所旧跡を含めたその時代その地域への思いは深く豊かになる、とのことでした。そういう案内が期待できる向井さんの話です。

   あわせてこの「てんがらもんラジオ」そのものが横にいる人に声かけたくなる放送番組だということです。番組のはじめに川柳で特選になった「のびた」さんがブログで「てんがらもんラジオ」を紹介していると村永さんが話していました。点から線、線から面と言われます。1つの点を1人の人とすれば、二三人のつながりは線、その何本かの線を面にしていく働きが「てんがらもんラジオ」にあるのです。