葉山の四季

葉山の四季をお伝えしたいと思います。

島津奔る。

2016-07-03 22:21:46 | 「真田丸」

   池宮彰一郎の『島津奔る』を買ったのはこの本が絶版になる前だったことは間違いないのですが、いつどこで買ったのか?

   上下の二冊もので二冊とも古本です。

   池宮彰一郎が忠臣蔵に題を得た小説を読んで次は「島津奔る」を、と強く印象に残った記憶がありました。もちろん「真田丸」の話が出てくるかなり以前の、数年前のことだったと思いますがあるいは信繁の奮闘ぶりと島津軍の敵中突破の話が重なって「読みたい!」の気持ちになっていたのかも知れません。

   この本の主題は「関ヶ原の戦い」最終段階の島津軍による敵中突破の凄まじい闘い振りを通じて九州の雄藩・薩摩藩を描ききることにあります。それだけに記述に司馬遼太郎の『関ヶ原』に類似していることを以って絶版になったことは残念です。

「真田丸」を機にあらたに読みかえして、といっても以前も上巻の3分の2位まででしたので、最初から読み出してやはり面白い!

   今夜の「真田丸 瓜売」の背景が秀吉の「唐入からいり」(明朝東征)であっただけに、秀吉主催の「全国仮装大会」の「賑やか」が朝鮮半島では負け戦に転じ始めた戦局と裏腹になって見えてきます。ドラマはあくまでも信繁の視点から見た当時の秀吉周辺ですので、この戦いの全貌は勿論島津軍の戦い振りも描かれないでしょう。

『島津奔る』には、

【 わずか七千の手勢で三十倍の敵、二十万余を完膚なきまでに討ち破り、無敵を誇る朝鮮水軍の名将李舜臣を撃破した島津の威名は、鬼神の如く敵を畏怖せしめる。】

  当時島津軍は、石曼子(シーマンズ)と呼ばれ恐れられたといいます。

コメント (2)
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