現在すすめている「資本論講読会」はいつからはじめたのか、何年目に入っていたのかすぐには出てこないのですが、明日で第1巻が終わります。
とにかく読み通したということになります。でも本当に読んだの、聞かれれば、読んだことは読みました、という程度で正直自分の担当部分以外は目を通した程度です。それでも引き続き第2巻に入ろうという提案に、そうしようと応じられたのは、この間の積み重ねがあったからでしょう。独りではここまでこれなかったことです。
最後の章「第25章 近代植民理論」の報告を担当するのですが、この章は短いことと内容が「第24章 いわゆる本源的蓄積」の補論的なものでしたので二頁ほどの手書きでまとめ、最後に
『資本論』第1巻 「第1部 資本の生産過程」の「序言」をマルクスがロンドンで記した日付けは1867年7月25日でした。日本では、その2日前の23日(慶長三年六月二十二日)に、坂本龍馬、西郷隆盛らの会見があり、大政奉還への薩土盟約が結ばれるなど明治維新へ道を拓きつつあった時期です。
の言葉を添えました。
日本が資本主義社会に向かう前夜、この書が生み出されようとしていたことを頭に置きながらそれに相応しい心構えをもって、第2巻に入らねばと思うのです。