ゲストの児島さんは「てんがらもんラジオ」ではお馴染み、高齢者の関心事に専門の立場から分かりやすく話してくれます。
今回は健康寿命の話、平均寿命のことは殆んどの方は知っているでしょうが、健康寿命となるどれほどの人が分かるでしょうか。
日本人男性の平均寿命が約80.98歳女性は87.14歳というのは浮かんできます。それならば健康寿命はと聞かれて70.42歳と答られる人は少ないでしょう、女性の73.62歳もです。平均寿命と健康寿命の差が問題になるところで男性で約10年余強女性は13年間余、その間が生活上不自由さを抱えながらの最期の期間なのです。
この期間を短くしよう、それが話のテーマで、WHO(世界保健機関)が健康の質が問われていると述べているところです。
児島さんの話から離れますが、WHOの健康の定義は、「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべて満たされた状態にあることをいいます。」
さらに1999年には「霊的にも」が案として出されました、これは正式には追加されていませんが、私には大変大事なことと思えます。
105歳で亡くなった日野原先生は「老」という漢字を「頭髪の長い背中の曲がった人が杖をついている姿をかたちどったもので、徳の高い人の敬称」と紹介してます。
ここから浮かんでくる老人の姿に私は「霊的な存在」を感じます。人間とはその生涯を通じて高まっていく存在であること、個々人の高まりを支えられるような社会が求められることが見えてきます。
日野原先生の「新老人」を受け「霊的にも」がWHOに提起されたことに連れ、今回の話のタイトルを「🆕老人」という造語にしました。
「てんがらもん」天からの授かり者が天に戻る、その時に近くなった者だからこそ感じとれるのかもしれません。