木曜日から外出続きで、ブログを書く余裕もなく、楽しくも慌ただしい週末を過ごしてしまいました(^^ゞ
木曜日は学校のレッスンが終わった後、フィレンツェ1泊のプチ旅行に出かけました。ぴのこさんとmomoさんがイタリア旅行でフィレンツェに来ていたからです。待ち合わせた場所は「サンティッシマ・アヌンツィアータ聖堂」で、落ち合った後はもちろん聖堂内の見学です。私的リベンジ(?)に無理に付き合ってもらったような気もしますがね(^^;;
去年は作業中だった入口前回廊フレスコ画の修復も終わり、ようやくその全貌を観ることができました。写真を撮ってはいるのですが、何故かPCがSDカードを読み込んでくれません(>_<)。なので、残念ながら、画像は帰国してからまとめてUP予定です。
ということで、サンティッシマ・アヌンツィアータで問題の《受胎告知》に再会です。フレスコ画のはずなのですが、イコン装飾のようにマリアさまにも天使ガブリエルにも装飾が施されていました。美しく可愛いマリアさまでした♪
ミケロッツォのテンピエットも古色を纏いながらも豪華な佇まいです。全貌をデジカメで撮ったのですが、聖堂内が暗くて上手く撮れません(涙)。
で、次に見たかったのは中庭回廊でした。教会のおじさんに「中庭を見たいのですが」とお願いし、扉を開けてもらいました。そこにもマニエリスム画家たちがフレスコ画を描いていました。でも、それ以上に感慨深かったのは、この回廊にこそ庶民のエクスヴォートである蝋製の人形や身体部分などが鈴なり状態で吊るされていたのだという歴史です。
日本の風習にもある「祈願」や「祈願成就御礼」の人形や絵馬などの奉納物が、合理的精神の発芽したルネサンスの中心地であるフィレンツェで、同時進行的に、キリスト教会内(それもメディチ家主導)で行われていたという事実は、人間とは不合理なるものだ、と再認識させてくれるような気がします。
聖堂内に戻り、メディチ家の紋章のある礼拝堂などを見ながら、もう一度《受胎告知》の前に行き写真を撮っていました。そうしたら、女性から「セニューラ!」と注意を受け(すみませんでした(^^;;)、ああ、ここは現在も祈願の対象「聖なる絵(アケイロポイエトス)」であり続けているのだと、反省を込めて観てしまいました。
今回、《受胎告知》の横にある宝物室も覗くことができました。ハート型のエクスヴォートが沢山見え、その扉絵をフラ・アンジェリコが描いたのだなぁ、と、興味深く見てしまいました。去年、サンマルコ美術館では注意して観ていなかったのが残念です。
さて、聖堂を出た後は一旦ホテルに戻り、そこからパラッツォ・ルチェライ近くのレストランへと出陣です。午後7時半開店のお店なのですが、予約は受け付けておらず、7時ごろから並べば座れるとの情報をぴのこさん&momoさんが入手していました。7時にお店前に到着したら、既にアジア系女子たちが並んでいました。その後もどんどん人が増えますが、反対側に列ができ始めたのです。前に並んでいた女子に、あなた達が1番で、私たちが2番よね、と言ったら、何故か開店のドアが開くと私たちに、先に入って、と譲ってくれました。中国語を話す女子たちでしたが、中国本土女子ではないように思えましたが、これって偏見でしょうかねぇ?(^^;;
で、席に着いて注文です。テーブルの上には2リットル入りの赤ワインが既に用意してあります。アンティパストはサラミの盛り合わせにしたのですが、3人分が来てしまい、量が多かったかもしれません(1~2人分を3人で分けても良かったかも)。でも、私的にお腹が空いていたので、自分の皿は全部食べてしまいました。ワイン好きのmomoさんからは、「このワイン、飲んでも酔わない~♪」という迷言まで飛び出していました(笑)。
さすがにプリモのパスタはパスして、メインのビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ1kgを注文です(注文は1kgから)。もちろん3人で1皿です。いやぁ~、厚さが凄いのなんのって(@_@)。優に5センチはあったでしょうか? 部位も骨付き部分から柔らか部分(ヒレかな)まで、味はもちろんそれぞれの歯ごたえも楽しめました。しかし、量が多すぎて(既にお腹はいっぱいだし)、美味しいのだけれど食べきれないのです。ドギーバッグ用で持ち帰りたかったほど(笑)。
ということで、ワイン&お腹一杯で満足しながら、夜のフィレンツェの街中、トルナヴォーニ通りあたりを歩いて帰った3人でした。(#^.^#)
翌日はホテルで朝食を一緒にした後、ぴのこさん&momoさん組みと別れました。ボローニャに戻るのは午後1時の列車なので、とりあえずサンタ・トリニタに行こうと思ったのですが、その前にフィレンツェのカラヴァッジョに挨拶しないと申し訳ないと思い、ウフィッツィ美術館に行きました。しかし、ウフィッツィは魔宮です。入場したらぜ~んぶ観たくなるんですもん(^^ゞ。それに展示場所が結構移動していて、ボッティチェッリもレオナルドも、あれっ、どこだ?と部屋を探しながらの鑑賞だったのです。レオナルドなど1階(2階)に特別室ができていました。ちなみに、カラヴァッジョの展示室は変わらずです。
と言うわけで、結局ウフィッツィだけで終始してしまいました。それでも、食べて、飲んで、おしゃべりして、それにカラヴァッジョも観て、有意義なフィレンツェの1泊2日プチ旅行でした♪ でも、ボローニャへの列車(フレッチャ・ロッサ)は遅れ、午後に予定していた個人レッスンには遅れるはで、大変な金曜日ではありましたけどね(^^;