私は、カラー写真よりモノクロ写真の方がもっと素直でミステリアスだと思っています。それは、現実に
写るものより、現実を通しての解釈だと思います。私は、見ているものを説明しコピーするのに興味は
ありません。私に興味があるのは、その被写体とコラボレーションすることです。
シリーズ海外写真家たちに聞く file 08 Michael Kenna
少し前のインタビューですが、2012年の記事です。
代表作から初公開作品まで、マイケル・ケンナ45年間の集大成
心象世界の旅 印画紙に綴られたモノクロームの叙事詩
マイケル・ケンナは、これまでに開催された個展が約450回、出版されたハイクオリティな写真集は約70
タイトルにものぼる全世界で圧倒的な人気を誇るカリスマ的存在です。崇高な美意識と独特のコンポジット
の中で、移ろう自然の神秘と多様な文化への憧憬を、時には長時間露光を駆使して一葉の写真に焼きつけて
いく芸術性が、世界中で高く評価され、多くの写真ファンのみならずプロの写真家たちをも魅了し続けて
います。また、静謐で叙情を湛えたケンナのプリント作品は、ロンドンのビクトリア&アルバート美術館や
サンフランシスコ近代美術館をはじめ、世界各国の著名美術館に収蔵され、その絶対的な価値を確立して
いるのです。
本展では、45年に渡るケンナのキャリアの中から代表作を選りすぐって展示。長年にわたり毎年のように
訪れた彼の愛する日本の写真も数多く含む展覧会となります。また、ケンナは、美しい風景描写のみならず
原発や廃れゆく工場地帯などの数々の社会的なテーマにも取り組んでおり、1988年からは約12年の歳月を
かけてナチスドイツの強制収容所28ケ所の撮影を敢行、300点のプリントとネガをフランス政府に寄贈し
芸術文化シュヴァリエ章を受章しています。今回、特別展示として、この連作「Impossible to Forget」
を日本で初めて展覧するとともに、被写体に「人物」を選んだまったく新たな試みとしてこの10年にわたり
日本の古い家屋で撮影された未発表のヌード作品も、本年11月のパリでの世界初公開に続き日本初公開。
すべて作家自身が暗室でプリントした約169点のオリジナルプリントにより構成される本展は、孤高の写真家
マイケル・ケンナの芸術性と社会的側面を紹介する作家活動45年の集大成に相応しい画期的レトロスペクティブ
となります。
今回の回顧展では10数年にかけて撮ったホロコースト関連特別展示”Impossible to Forget"と裸婦のみ
撮影禁止で他の作品を撮ることができたのでスマホで撮りました。アングルやrefletion、自然の静けさなど
すてきな作品が続きます。
**
写るものより、現実を通しての解釈だと思います。私は、見ているものを説明しコピーするのに興味は
ありません。私に興味があるのは、その被写体とコラボレーションすることです。
シリーズ海外写真家たちに聞く file 08 Michael Kenna
少し前のインタビューですが、2012年の記事です。
代表作から初公開作品まで、マイケル・ケンナ45年間の集大成
心象世界の旅 印画紙に綴られたモノクロームの叙事詩
マイケル・ケンナは、これまでに開催された個展が約450回、出版されたハイクオリティな写真集は約70
タイトルにものぼる全世界で圧倒的な人気を誇るカリスマ的存在です。崇高な美意識と独特のコンポジット
の中で、移ろう自然の神秘と多様な文化への憧憬を、時には長時間露光を駆使して一葉の写真に焼きつけて
いく芸術性が、世界中で高く評価され、多くの写真ファンのみならずプロの写真家たちをも魅了し続けて
います。また、静謐で叙情を湛えたケンナのプリント作品は、ロンドンのビクトリア&アルバート美術館や
サンフランシスコ近代美術館をはじめ、世界各国の著名美術館に収蔵され、その絶対的な価値を確立して
いるのです。
本展では、45年に渡るケンナのキャリアの中から代表作を選りすぐって展示。長年にわたり毎年のように
訪れた彼の愛する日本の写真も数多く含む展覧会となります。また、ケンナは、美しい風景描写のみならず
原発や廃れゆく工場地帯などの数々の社会的なテーマにも取り組んでおり、1988年からは約12年の歳月を
かけてナチスドイツの強制収容所28ケ所の撮影を敢行、300点のプリントとネガをフランス政府に寄贈し
芸術文化シュヴァリエ章を受章しています。今回、特別展示として、この連作「Impossible to Forget」
を日本で初めて展覧するとともに、被写体に「人物」を選んだまったく新たな試みとしてこの10年にわたり
日本の古い家屋で撮影された未発表のヌード作品も、本年11月のパリでの世界初公開に続き日本初公開。
すべて作家自身が暗室でプリントした約169点のオリジナルプリントにより構成される本展は、孤高の写真家
マイケル・ケンナの芸術性と社会的側面を紹介する作家活動45年の集大成に相応しい画期的レトロスペクティブ
となります。
今回の回顧展では10数年にかけて撮ったホロコースト関連特別展示”Impossible to Forget"と裸婦のみ
撮影禁止で他の作品を撮ることができたのでスマホで撮りました。アングルやrefletion、自然の静けさなど
すてきな作品が続きます。
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